道玄坂2丁目が渋谷を変える (18-8-17)
8月13日にドンキホーテの「(仮称)渋谷区道玄坂2丁目開計画」が発表された。文化村通りに面した、旧ドンキホーテのあったビルの奥一帯、駐車場になっていたが建物に囲まれた丘の上の土地で、そこに何があったか記憶ある人は限られる。
そこで再開発工事のある旨が掲示されたのは昨年12月。その概要がいよいよ明らかにされたのである。
http://www.donki.com/updata/news//180813_HcSZh.pdf
地上28階ということは当初の掲示通りであるが、高さが120mになっている。商業スペースは1階から3階まで、4階から10階までが事務所、11階から28階がホテルとなることが分かった。
なにしろ高低差のある複雑な地形と、表通りに面する箇所が極めて少ないことから、28階建てビルになるのは敷地の中央部分で、その周辺は複雑さを活かした10階までの建物と、オープンスペース、通路になるようである。地下が駐車場になるが、車の入口をどうするかなど、どんな設計になるのか、建築に関わる者でなくても興味深い。
「敷地の中を導線でつないで繋いでいくことで、街の新しい回遊空間を創出する」ということであるが、ドンキホーテは、店内のどこに何があるかわからない、という不思議さのある店づくりが原点であった。それをこんどは周辺の街にも拡大することになる。
2022年4月のオープンまで、周辺の建物の動きもあるだろう。区画整理の完了が2020年12月となっているから、周辺部となる現在ある建物の取り壊しには時間をかけるようだ。
そんな中、道玄坂2丁目と円山町の境界にあるこのエリア最大級のホテルが解体されることになった。ドンキホーテのプロジェクトの反対側にあるホテル街の一角で、60年前までは渋谷の中心繁華街だった百軒店がその中間にある。80年代のバブルの時代から再開発の構想のあったこのエリア。2022年に向けて、エンタテイメントシティ渋谷らしい猥雑感のある街づくりにドンキホーテの貢献を期待しよう。