松涛・神山町・神泉町

奥渋谷でお金の使い方についてのトークイベント(2016-11-26)

25日夜、奥渋谷で、”MATSUKIN”、月末の金曜日にどうお金を使うのか、という趣旨でのトークイベントが、SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)を会場に、同社の福井盛太代表による司会進行で行われた。「FUGLEN TOKYO」「PATH」「Minimal-Bean to Bar Chocolate」「SHIBUYA CHEESE STAND」「SPBS」「UPLINK 渋谷」の参加による1日だけイベントの一環である。

ゲストスピーカーは、ぱあちゅうさん(ブロガー/作家/コメンテーター)、村上萌さん(NEXTWEEKEND代表)、藤川真至さん(SHIBUYA CHEESE STAND)、小島賢治さん(FUGLEN TOKYO)、原太一さん(PATH) の面々で、とても興味深く、中身の濃いものであったといえよう。

奥渋谷とは神山町の商店街を中心に代々木八幡駅あたりまでのエリアをゆるくそう呼んでいるようである。ワンランク上の渋谷、という発言もあった。客席が満席となった中で語られたことをまとめると次のようなことだろうか。

お金を使うことは応援することであり、投資でもある。透明性のあるお金の使い方が求められる。いいお店にはいいお客がいる。お客様は神様ということばがあるが、客であれば何でもOKということはないのではないか。日本では店のスタッフを下僕扱いするが、海外ではそうではない、との指摘も。価格で客を選ぶということも視野におかなくてはならないだろう。

利用する立場からすると、知っているところ、信頼できる所にお金を使うことであり、お店の側からは、一時的な人気で商売すると息切れする。客との信頼関係が大事、ということになる。店にファンがつき、客のコミュニティともなることが、個人店の生き残りには必要といえよう。

奥渋谷は豊かな時間が流れている暮らしのある場所。朝の外食ができて、夜遅くまで遊べる。そんな魅力に惹かれ、特定の店だけではなく、その地域に愛着を感じてもらうことも望まれるのかもしれない。

トークイベントで語られたことは、奥渋谷に限らず、ということであろう。裏渋谷、松濤文化村通り、円山町など、渋谷のさまざまなパーツで、店ごとにコミュニティはできているとしても、それぞれの地域で、その個性を愛する人たちの地域コミュニティがもっと意識されるようになることが期待されるのではなかろうか。

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神泉駅近くに1500円カット専門店(2015-4-16)

神泉駅の上からマルエツプチのある通りに抜ける細い坂道は静かな住宅街。246沿いにあるオフィスビルに通勤で通う人でなければ、神泉駅近道との表示はあってもその道路を知る人は少ないかもしれない。

そんな場所に10年も前からやっているAttractという美容室がある。ビルの奥に入口があって、手前はいくつかの別の業態で営業してきた。梅酒の品揃えの多い美容室の様子が見えるバーだったこともある。そのスペースが4月10日から15分で1500円(消費税別)のカット専門店となった。名前はBreath(ブレス)。奥のAttractは従来通り美容室として営業していてシステムを変えたわけではない。

「10分のみだしなみ」とうたい調髪時間10分で1000円というQBハウスが理髪店事業をはじめたのは1996年。専用の器具を開発し、店舗そのものも独特の雰囲気での営業スタイルであった。現在は国内店舗数485店、2014年の来客者数は1463万人にまでなり、シンガポール、香港、台湾にも進出している。野田佳彦前総理大臣も利用したことがあるそうだから、利用経験者は少なくないだろう。

そんなQBハウスと普通の理髪店でカットだけの時間と価格の中間にあたるのがBreath。
特別の機器があるわけではなく、店内は美容室の雰囲気。営業時間は平日午前8時から午後9時まで、土日祝午前9時から午後7時としている。定休日なしで、予約もできない。

理容室、美容室は地域での会話の場として貴重だ、10分や15分ではゆっくりできない、くつろげない調髪では意味がない、という考えもあるだろう。
一方で、できるだけ早く、思いついた時、時間が出来た時にカットしたいというニーズは男女を問わず必ずあるはず。
東大駒場キャンパスからも歩いて10分ほどの場所だから、学生の皆さんが渋谷駅への学校帰りに予約なしで立ち寄るのにも便利である。

お店のホームページ

外観
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店内
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神泉が動き出すか(2015-03-27)

渋谷駅周辺地域の再開発で、3年後の2018年には東横線線路跡に地上35階のホテルを含む商業ビルが完成し、2019年に東急プラザ渋谷跡に空港リムジンバスの発着場や観光支援施設をもつ地上18階のビルができる。そして2020年には、渋谷駅東口に地上34階のヒカリエより更に高層の地上46階建てのビルが登場し、桜丘地区の再開発ビル群も竣工の運びとなっている。
渋谷の重心が国道246号線の南側、恵比寿方向に傾いてしまいそうなのである。

日本全体の人口が減少傾向にあり、しかも東京一極集中にならないようにという中、渋谷の街の賑わいをいかに維持するかの課題がある。同時に、建物の高層化によって渋谷全体で拡大する事務所スペース、店舗スペースがどう埋められるのかも気になるところである。

渋谷の再開発は、区役所からパルコ・東急ハンズにかけてのエリアでも計画されている。一方で、渋谷の原点ともいえる道玄坂から円山町にかけてのエリアが、相対的に注目度が落ちていることは否めない。

そのような背景からか、神泉駅周辺の3つの地域社会が合同で、道玄坂上交番から旧山手通りの神泉駅入口交差点までの通りの名前を募集する。この通りは円山花街があったことから、検番通りとか三業通りとか呼ばれ、現在は神泉仲通りと呼ぶようではあるが、その知名度は低い。

住宅地の谷間の商店街でもある湾曲する坂道で、下町的な風情がある。歩道はないが一方通行で通る車は少ない。個性ある小規模の店ばかりで、チェーン店とは無縁。とはいっても昔ながらの老舗があるわけでもなく、新しいスタイルの飲食店が目立つ。

渋谷マークシティの道玄坂上の出口からだと坂道を登ることなく、ちょっと違う雰囲気の渋谷。

○○通りか○○街か、あるいは○○ストリートや○○ロードになるのか。その道の専門家が多そうな街だけに楽しみである。
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お盆に家族でBarへ行く(2014-8-6)

『お盆に家族でBarへ行く』と題する演劇の公演が、8月4日から10日まで、7日間延べ12回行われる。場所は文化村通りの松濤美術館に近いバー『BASE』。特設舞台があるわけではなく、店そのものを舞台装置とする。観客は出演者たちの演ずるドラマをあたかもエキストラになったように同じ舞台にいる臨場感をもって観ることができるのである。

しかも、上演時間の75分は劇の進行時間と同じにしている。つまり、全体が75分のドラマなのである。そのため、観ている者も劇の中に入り込んでしまう。観客の数は満席でも20名足らずだし、劇が現実に目の前で起こっていることのように感じるのは自然である。

映画やテレビはもちろんのこと、劇場での公演でも得難い経験なのではないか。必ずしも珍しい演劇のスタイルではないのかも知れないが、こんな楽しみ方のあることを教えてもらえた。

で、どんな話か、ということについては、シナリオを書いた岡見文克さんのブログで。

コメディなのに泣かせる作品に仕上がっている。

予約はこちらから

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バーの店長で出演者でもある山本桂希さん
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松涛美術館のリニューアル(14-1-18)

昨年3月からリニューアル工事のため休館になっていた渋谷区立松涛美術館が、今日開館となった。渋谷区小中学生絵画展をそのオープニングとしているが、併催となっている六田知弘(ムダトモヒロ)写真展「3.11時のイコン 東日本大震災の記憶」の方がより多くの人に関心をもってもらえそうな展示である。
「津波にのまれたモノに堆積した時間」ということで、瓦礫の中で見つけたものを一点一点撮影した作品の数々。2011年3月11日から、あと2ヶ月足らずで3年の日々が流れたことになる。今では福島の原発事故がクローズアップされがちなのであるが、岩手県から宮城県にかけての海岸沿いの復興も忘れてはならないと、改めて感じさせる内容となっている。撮影した場所は仙台市(荒浜)、石巻市、気仙沼市、陸前高田市など。福島県広野町にある汚染廃棄物仮置場のフェンスの写真もある。
2月2日までの展示で入場無料。1月26日(日)には六田知弘氏によるギャラリートークも開催される。
今日はリニューアルを記念して弦楽四重奏のミニコンサートも開かれた。松涛美術館のこれからのスケジュールに期待したい。
http://www.shoto-museum.jp/

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シャッター商店街(13-09-05)

日本中どこでも物を売る商店の数は減っている。スーパーやコンビ二、あるいはネットショップでの買い物がこれまでの商店の客を奪ってきたことはいうまでもない。市場は常に変化しているわけだから、その流れを止めることはできない。シャッターを降ろした物販店の後は飲食店になったり、集合住宅になったりしているところもあるが、そのまま放置されているケースも少なくない。10年以上シャッターを降ろしたまま、というのも珍しくないようだ。建替え費用を回収するのが難しいとか、いろいろ事情もあるのだろう。飲料の自販機が数多くできて喫茶店が消えてしまったりするような変化もある。買い物客が大型店の中に吸収されて街の賑わいがなくなるということにもなる。
渋谷の中心から少しはずれるとそんな建物が少なくないのだが、それらは建替えられて新たな賑わいを生む可能性は十分にもっている。少なくとも、集合住宅としてなら
賃料さえ折り合えばいくらでもニーズはあるはず。高級住宅地、松涛と鉢山町で高級マンションの建設が進む中、その中間に位置する神泉町は道路が狭く、またかつての花街円山町との境界がわかりづらいこともあってか、再開発が遅れているようでもある。それだけに、これからの動きに注目したい。

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渋谷の文化村(13-07-28)

金曜の夜、渋谷センター街を歩いてみると若い人、特に女性が多いことに改めて驚いた。40歳以上とおもわれる人の姿をみかけることはほとんどない。道玄坂も文化村通りも同様である。
しかし、渋谷が若い人の街だというイメージから、それ以上の年代の人たちに嫌えわれているきらいのあることは残念ながら事実である。それを変えるために、これまでマークシティやヒカリエが「おとなの渋谷」をコンセプトにしているものの、それでも10代・20代ではなく、ターゲットを30代の女性に引き上げている程度であろう。
しかし、文化村通りのBunkamuraの先や道玄坂上の神泉駅周辺になると、人通りは少なくなり、飲食店の客の年代は明らかに高くなっている。

渋谷駅より井の頭線の神泉駅に近い渋谷の「文化村」は、Bunkamuraが1989年に開業した当時、現在のような若者の街渋谷を想定していたわけではない。東急本店通りを文化村通りにしたけれど、その時代は渋谷は若者の街というほどではなかったろう。Bunkamuraを中心として文化村の名にふさわしい環境が整うことを想定していたはずである。

Bunkamuraは、コンサートのオーチャードホール、演劇のシアターコクーン、美術館のザ・ミュージアム、映画館のル・シネマを抱える日本初の複合文化施設であり、建設当時の1980年代にはすぐ近くの百軒店には今も残る名曲喫茶ライオンをはじめ、何軒ものジャズ喫茶があって文化的な雰囲気があった。Bunkamuraと道玄坂上を結ぶ坂道にも巨大なライブハウスが何軒も並ぶようになって、ユーロスペース、シネマヴェーラ渋谷、オーディトリアムといった、一般的な封切館とは違った映画館と、映画の専門学校である映画美学校もできている。

更に、60年代~70年代のアヴァン・ギャルド・カルチャーを継承するポスターハリスギャラリーがラブホテル街の裏町に開館し、Bunkamuraの正面のビルにはシャンソンの銀巴里を継承するイベントもあるサラヴァ東京に加え、その経営者アツコバルーがプロデュースする個性的なアートのライブハウスもこの6月にオープンした。

文化村通りにはサロンコンサートのあるタカギクラヴィア松涛サロンがあって、その先には現在改装中の松涛美術館が文化村にふさわしい。

文化村通りの南側は花街としての歴史とラブホテル街ということで敬遠されがちなのだが、ラブホテルはその特殊な雰囲気から、写真撮影の場所として使われるようにもなっているという。日本独特のものとして、外国人観光客の記念写真の撮影スポットして活用するとか、マイナスイメージをプラスに転化することもできるはずだ。

文化村は渋谷駅ではなく神泉駅を拠点とする街であることをイメージされるようにしたい。そこにある雰囲気を求めて幅広い年代層の人が集まる場所になることを期待する。Bunkamuraの文化イメージと異なるイメージの文化が文化村通りを挟んであるとはいえ、それを区分けしないことで、文化交流が実現するのではないか。

更に広くは代官山蔦屋書店・ヒルサイドテラスや、こまばアゴラ劇場・東京大学大学院総合文化研究科にもつながる、文化の多様性に接することのできる村として認められてほしいものである。

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百日紅の並木道(13-07-22)

文化村通りに赤い花と白い花が咲いている。百日紅(サルスベリ)ということだ。百日紅の並木道があるのかと調べてみると、それほど多くはない。北区の京浜東北線上中里駅から旧古川庭園に向かう道や、板橋区高島平4丁目にあることがわかる。いずれもそれほど知られているとは思えない。
夏に咲く花で、「散れば咲き 散れば咲して 百日紅」 (加賀千代女)の句があるように散っても散っても花があるようだ。今年の4月に整備されたばかりのBunkamuraと山手通りを結ぶ文化村通りだから、最初の花であり、まだまだ枝が細い。年を重ねるにつれて花の密度も高まり、知名度も上がってくるはずだ。渋谷の新名所となり、広く知られるようになるまで何年かかるのかはわからないが、渋谷駅の再開発より早いことはまちがいあるまい。

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動き出す神泉町(13-7-2)

神泉というと神泉駅横の踏み切りがそのイメージとなっていそうだが、神泉駅の谷間の反対側は円山町である。神泉町と円山町との協会は住宅地と花街ということで、明確に区分けされていたようでもある。
また、神泉町は高級住宅地の南平台町と松涛の間に位置するが、その旧山手通り沿道は246との神泉町交差点から松涛2丁目まで、人通りの少ない地味な街並みとなっている。
そんな神泉町の旧山手通り沿道が動き出す。今年の秋に完成するワイン愛好家のためのマンション、ワインアパートメントに続く動きとして、目黒区側の古いマンションの解体工事が始まった。その並び、山手通りと合流するところにある、東電広告のビルには、建物の主が7月1日に転出したとの掲示が出されている。中に変電所があるので建物はそのままでオフィスビルとして賃貸に出すのかも知れない。
その先、松涛2丁目交差点横のコナミスポーツの隣にある松涛ハイツは来年8月から建替え工事に入り、平成28年10月に地上23階高さ74.8メートルの高層ビルになる旨の掲示出ている。用途は共同住宅・店舗・事務所とあるが、それだけの高層ビルが可能になったのかどうかは分からない。
このエリアは神泉駅から近く、高速道路の出入口に近いので、渋谷との距離とは無関係に利便性は高いといえる。渋谷駅の再開発より先にこのエリアの再開発が進んでもおかしくない。

手前が解体の始まったマンション
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バルコニーのあるビルが23階建てに建替えられる
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東電広告のビル
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建築計画のお知らせ
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松涛・文化村通り(13-5-7)

山手通りからの文化村通りを下りられるようになって1ヶ月が経ったが、カーナビに未反映のためか、新しいルートを利用する車は少ない。この文化村通りは、道玄坂下の109前から始まり、東急本店前の交差点で左に折れて山手通りに出る。街としては4つの区域に分けると分かりやすそうである。

第一の区域は道玄坂下から東急本店前の交差点まで。渋谷を代表する繁華街といってもよい。渋谷センター街商店街、道玄坂小路と回遊性をもち、いつも混雑している。
第二の区域は東急本店横から松涛郵便局交差点まで。東急本店の反対側は崖下に建つ飲食店ビルといってよい。東急本店のブランドショップのショーウィンドウと珈琲ショップに挟まれた道で比較的落着いた雰囲気になる。
第三は松涛郵便局から神泉駅に向かう通りまで。道幅が新たに拡幅されたところで、「東急本店通り商店会」の表示が街路灯にある。その区間は松涛と円山町の境界となる。小規模の建物に飲食店を中心に小さな店がテナントとして入居していて、円山町側の坂を上がるとラブホテルの目立つ街となり、雰囲気が変わる。
神泉駅に向かう道路を越えて坂を上がるところが円山町と神泉町の境界。そこからの坂道を松涛・文化村通りと呼んでみたい。地図で見ると道路は松涛になっているし、神泉側は住宅がほとんどで、しかも神泉には神泉駅のイメージが伴うから、松涛の文化村通りということでよいだろう。その意味では円山町との境界のある第三の区域も松涛・文化村通りということになるが、雰囲気からとりあえず、神泉町との境界となる部分をそう呼びたい。

いずれにしても、今までなかった景観が誕生したといってもよいほど。ここは渋谷ではなく「松涛・文化村通り」、ということが道路に植えられた木々の成長と共に知られるようになってほしい。

山手通りに出るところ
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渋谷方向の眺め
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山手通り方向の眺め
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