駒場の将来を考える(2024-11-11)
駒場の将来を考えるとき、まず駒場の歴史は知っておきたいものです。駒場が幕府の鷹狩場であったこと、その跡地に農学校ができて、現在の東京大学のキャンパスができたという大筋は知られているのでしょう。一方で、駒場が文化財の街であることは知られていないかもしれません。そもそも鷹狩場がどういう場であったのかが知られていないようです。
駒場の駅前では再開発が行われます。特別養護老人ホームが駒場東大前駅西口の国家公務員住宅跡地につくられ、駒場東大前駅東口の郵政宿舎跡地には高齢者住宅が建設されます。そして西口の国家公務員跡地に、有料老人ホームと学生寮を建設するプランで落札していた住友商事撤退することになり、新たに入札が行われることになりました。
それに先立ち、住民の意見をということでアンケート調査が行われるようです。前回の住民の意見調査ではスーパーが欲しいとの意見が多かったようですが、今回もそのような結果になるのでしょうか。まず採算が取れるかどうかで、採算を度外視した場合、どのようなものが求められるかです。極端な場合は公園にしては、ということになります。
そして駒場は行政区域としては目黒区なので、目黒区民が住民の意見を代表することにもなるのでしょうが、それでよいのかどうか。
駒場は目黒区民である駒場住民の街なのかどうか。目黒区民のおそらく過半は駒場が目黒区という意識はないでしょうし、一方で東大をはじめとする学校関係者にとっては、周辺の再開発は気になるところでしょう。
再開発ということでは、隣接する渋谷や下北沢の動きも知っておきたいものです。渋谷駅から松濤にかけての街並みが変わり、駒場の三角橋から下北沢への道路の建設と、下北線路街のにぎわいの中で、駒場がどういう街であればよいのか。渋谷区民、世田谷区民にとっても関心事かもしれませんが、区が違うと情報は伝わらないのは仕方のないことでしょうか。
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