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4年後の渋谷はどうなっているのか(2024-10-19)

4年後というのは2028年になります。渋谷の再開発の計画は現在でもいろいろあるようですが、4年後の2028年3月までに竣工予定の大型のプロジェクトは3件です。その中で一番早いのが道玄坂での案件で、2027年3月竣工予定の三菱地所による地上30階のオフィスビルと地上11階のホテルです。ホテルはラグジュアリー・ブティック・ホテルということで、客室単価が5万円から30万円と想定しています。オフィスビルとの間には広場もできて、マークシティからのアクセスも可能になります。マークシティから百軒店に行きやすくもなるのでしょう。これは今から3年後のことです。

翌2028年3月竣工予定で工事中なのが一つは東急本店の跡地です。現在休業中のBunkamuraもその時点で改装を終えて営業再開となります。その中身は「ザ・ハウス・コレクティブ」と称する、ホテルではなくハウスというコンセプトのラグジュアリーな滞在施設とされます。現在、北京、上海、成都、香港で展開しており、中国大陸から初の海外進出というもので、そのノウハウを生かすことになるのでしょう。世界の富裕層を対象とするものでしょうか、ちょっと敷居が高くなりそうです。

同じ時期にJRの渋谷駅とスクランブルスクエア中央棟・西棟がようやく竣工します。JRの線路をまたぐ中央棟が地上10階で地下2階、西棟が地上14階地下5階とされます。中央棟の屋上が東棟と西棟をつなぐ形になり、東棟も商業スペースは14階まであるので、中央棟・西棟と併せ大規模な商業スペースが誕生することになります。半世紀前なら大型百貨店となるのでしょうが、そんな時代ではありません。大型専門小売店がキーテナントになると考えてよいでしょう。その3階は渋谷駅の西口と東口をつなぐ遊歩道ともなるので、そこは広告スペースとすることも採算的にメリットがあるかもしれません。

では、その出店する大型専門店などは新たに渋谷に出店する店なのか、それとも現在渋谷の各地にあるものが移転してくるのか。渋谷での移転があるとすると、その跡地はどうなるのか、といったことが気になります。渋谷に観光客が増えるにしても、物販店の売り上げが今以上に増えるアイテムは限られると考えられるからです。

新しい渋谷駅の誕生は、周囲に影響を与えずにはいません。渋谷での事業展開には、2028年の変化による影響をいろいろ考える必要があるでしょう。

 

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