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下北線路街というまち(2023-12-30)

小田急線の世田谷代田・下北沢・東北沢の3駅が地下になったのは10年前の2013年3月であった。その跡地をどうするかについて、小田急、世田谷区、地域住民などにより協議が重ねられ、線路跡地の姿の全貌が発表されたのが2019年9月。下北沢駅を中心に、世田谷代田駅から東北沢駅近くまでの1.7キロを「下北線路街」と名付け、遊歩道とさまざまな施設を設置することになった。

まず、イベントなどに使われキッチンカーが並ぶ「下北線路街空き地」が2019年9月に、同年11月には商業施設の「シモキタエキウエ」が下北沢駅の上にオープンしたが、その後すぐにコロナ禍に襲われた。

そのため、当初の計画からは遅れることにもなったが、世田谷代田側から、住居併設の飲食店や物販店などの「BONUS TRACK(2020.4)、レストランもある「温泉旅館由縁別邸」(2020.9)、最後にミニシアターもあるまちのラウンジ「NANSEI PLUS(2022.1)がオープンした。

「下北線路街空き地」の東北沢寄りには、洗練された個店が集まる「reload(2021.6)、ライブスペースの「ADRIFT(2021.9)、国内外の旅行社のための「Mustard Hotel(2021.9)がオープンして現在は一段落したところ。下北沢駅から世田谷代田方向に向かう途中の「シモキタのはら広場」は荒れ地のような場所。自然が残されたように作られた広場である。ハーブティーと蜂蜜の小屋のような店「ちゃや」がある。

最終的には下北沢駅前がバスターミナルとなるのだが、その完成は2029年になる模様である。それまで、いつも工事中という落ち着かない状態が続くものの、下北線路街という地図にもないまちは、そのユニークさと1.7キロ続く規模の大きさからも、これから注目されるようになることは確実だろう。

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