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下北沢にある禅寺(2023-8-12)

駒場近辺に寺はいくつもあるのだが、知られているものは限られる。祐天寺、目黒不動、野沢龍雲寺、豪徳寺など、電車やバスの交通機関にその名前があれば、そこに行ったことがなくても寺があることは知っているだろう。いうまでもなく、知られない寺の方が多い。

下北沢の駅から一番近いといってもよい寺、曹洞宗の永正寺は、道路から建物がほとんど見えず、建物内に入らないと参拝することができない。なので、行事に参加しない限り賽銭を投じてお参りすることはできない。そもそも寺らしさが全くない外観なのである。

 ところが、永正寺は現代建築の作品として価値がある。設計は毛綱毅曠(もづなきこう)。釧路市立博物館、アイヌ民族資料館、釧路市湿原展望資料館などの作品があるが、東京にあるものとしては、この禅寺が代表作のようである。

 毛綱毅曠の著書『記憶の建築』によると、京都にある聖域の全長が数キロという禅堂伽藍の威容を誇る妙心寺の回路をその表徴の痕跡をのこしながらも、わずか100分の1の数十メートルにした圧縮回廊とでも呼ぶべきものなのだそうだ。

 住宅地の路地にコンクリートの門があり、階段を上がって横に金属のドアから本堂に入る。中に入るとまた広い階段があってその奥に観音像が祀られている。

 今のところ参拝できる日は限られているが、ホームページに最新情報が掲載されているので、メールで連絡のうえ、訪れてみるのもよいだろう。なにしろ下北沢の駅からすぐなのだから。

 

下北沢 曹洞宗 永正寺 (eisho-ji.net)

 

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