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2023年8月

駒場東大前駅東口再開発(2023-8-20)

駒場東大前駅東口の再開発といっても、日本郵便旧駒場住宅跡地の整備。駅前に高齢者向け賃貸住宅が建設されることが住民説明会で紹介された。野村不動産が事業主なので、ブランドは「オウカス」ということになるだろう。世田谷仙川,志木、日吉など6カ所にその物件がある。介護施設ではないのでホテルのようなものである。駒場東大前駅西口で計画されている介護老人ホームである特養との違いは自明のこととして、住友商事が計画している老人ホームが介護サービスつきのものなのかどうかは分からない。

いずれにしても、学生のまち駒場に3つの老人ホームが新たにできることになる。駒場でまとまった土地があれば、高齢者のための施設に、ということは高齢化社会では自然なことなのだろう。商店街の賑わいづくりということも課題にはなっているが、渋谷と下北沢に挟まれた駒場がどのような街であってほしいかは、人によりさまざまであるはず。元気な高齢者が入居する高級な老人ホームができることで、そのそばに高齢者を対象とする飲食店などができるのだろうか。

渋谷駅から2駅の駅前に3軒の老人ホームがランドマークのように並び、学生街であることは変わらない駒場東大前駅がどんなものになるのか。遠い先でもない3年後のことである。

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下北沢にある禅寺(2023-8-12)

駒場近辺に寺はいくつもあるのだが、知られているものは限られる。祐天寺、目黒不動、野沢龍雲寺、豪徳寺など、電車やバスの交通機関にその名前があれば、そこに行ったことがなくても寺があることは知っているだろう。いうまでもなく、知られない寺の方が多い。

下北沢の駅から一番近いといってもよい寺、曹洞宗の永正寺は、道路から建物がほとんど見えず、建物内に入らないと参拝することができない。なので、行事に参加しない限り賽銭を投じてお参りすることはできない。そもそも寺らしさが全くない外観なのである。

 ところが、永正寺は現代建築の作品として価値がある。設計は毛綱毅曠(もづなきこう)。釧路市立博物館、アイヌ民族資料館、釧路市湿原展望資料館などの作品があるが、東京にあるものとしては、この禅寺が代表作のようである。

 毛綱毅曠の著書『記憶の建築』によると、京都にある聖域の全長が数キロという禅堂伽藍の威容を誇る妙心寺の回路をその表徴の痕跡をのこしながらも、わずか100分の1の数十メートルにした圧縮回廊とでも呼ぶべきものなのだそうだ。

 住宅地の路地にコンクリートの門があり、階段を上がって横に金属のドアから本堂に入る。中に入るとまた広い階段があってその奥に観音像が祀られている。

 今のところ参拝できる日は限られているが、ホームページに最新情報が掲載されているので、メールで連絡のうえ、訪れてみるのもよいだろう。なにしろ下北沢の駅からすぐなのだから。

 下北沢 曹洞宗 永正寺 (eisho-ji.net)

 

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