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旧前田家本邸和館の畳(2023-5-1)

駒場公園の敷地となっている重要文化財旧前田家本邸の和館の部屋は当然のことながら畳敷きである。畳の敷き方にはルールがあり、昔は祝儀、不祝儀によって敷き替えをしていたそうである。書院造の部屋にふさわしい畳の敷き方もあるようだ。

 和館が完成したのは1930年だが、1945年にはアメリカ極東指令官の住居として使用され、接収解除後、1974年に1階の広間が無料休憩所として活用されるようになった。その後、国の重要文化財に指定されたのは2013年である。1945年から70年近くの間は建物を活用した住宅であり休憩施設だったのである。なので、畳敷きもその用途に合わせたものになったのだろう。

 和館の広間は書院造であり、展示されている古写真も、金沢市にある前田家ゆかりの重要文化財成巽閣も、畳の敷き方は床に平行になっている。無料休憩所の畳の間と、重要文化財の書院造の部屋では違う。

 旧前田家本邸(駒場公園)では最近霊社跡の整備がされた。これからも順次整備が進められる中で、畳の配置についても見直しがされるものと思われる。目黒区のはずれにある施設で区民の認知度も大きくないようではあるが、全国から文化財に関心のある方々が見学に来られるだけに、きめ細かい対応が期待される。

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