駒場住宅跡地整備計画に対する意見―6(2022-9-14)
<安全・安心への懸念>
駒場住宅跡地整備計画は、事業者が南側と北側で異なり、それぞれ別個に計画を出しているが、利用される道路などは同じである。それぞれの施設ができることによる交通量の増加は予測されなくてはならない。
南側敷地に計画されている特別養護老人ホームの規模は以下の通り。
特別養護老人ホーム(ユニット型)(定員84名)
併設ショートステイ(ユニット型)(定員12名)
防災拠点型地域交流スペース
小規模多機能型居宅介護(登録定員29名、通い18名、宿泊9名)
認知症対応型通所介護(定員12名)
これに加えて北側敷地に老人ホームが計画されているのである。特養と有料老人ホームは違うとの説明が北側敷地の説明会であったが、経営形態は違っても、老人ホームとしての周囲への環境負荷に変わりはない。北側と南側の両方の老人ホームの定員の合計が、規模の目安となる。
駒場住宅跡地に入ることができるのは、淡島通りからの約4メートル幅の箇所もある一方通行路と、駒場野公園に隣接する生活道路。北側敷地には、東側の一方通行路からの車両進入路を作るようだが、南側敷地は一方通行ではないもの約4メートル幅の生活道路に囲まれる。東側道路から老人ホームへの進入路としては狭すぎるから北側敷地を使っての道路拡幅が検討されているのだろうか。
淡島通りからの道は、通学路で朝の時間は通行止めにもなり、その入り口にも淡島通りに面して特別養護老人ホームの駒場苑がある。老人ホームが3軒並ぶことになり、その収容人数の合計は200人を超える。
駒場苑は淡島通りに面しているので問題はないが、老人ホームができることによる交通量負荷を知る目安にはなるだろう。救急車による搬送頻度も想定できる。
更に加えてスーパーマーケットに係る交通量。搬入路は駒場通りからということになるだろうか。これも生活道路を使わざるを得ない。説明資料では歩行者道を敷地内に作るようではあるが、自動車のすれ違いには苦労しそうである。
マイカーでの買い物はないとしても、自転車・オートバイでの利用者はあるだろうから、その駐輪スペースをどうするかが課題になる。
自動車の交通量が増える見通しのなかったときにできた街並みなので、車両の通行には適さない。施設を作ることにより必要となる車両からの安全を、どのように確保できるのかについての納得できる説明が不可欠であろう。警察・消防の意見も欲しい。
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