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少子高齢社会の街並み(2022-5-15)

大げさなようだが、日本史上で世代ごとの人口のピークを迎えるのは1955年から2045年まで。0歳から14歳まで(年少人口)の人口のピークは1955年で30百万人。15歳から64歳まで(生産年齢人口)は1995年で87百万人。65歳以上(老年人口)は2045で39百万人となっている。総人口だと2010年がピークで、128百万人であった。

それぞれのピーク時と2045年の推計人口を比べると、年少人口が30百万人から11百万人へと27%にまで減る。生産年齢人口はピーク年の87百万人から55百万人に減り、一方で老年人口は、年少人口がピークであった1955年の人口と比べると、2045年には10倍に近い増加が見込まれている。(2045年39百万人に対し、1955年4百万人)

少子高齢社会を数字で見るとその深刻さが分かる。それだけ長寿社会になったのだ。めでたいことだ、という風潮がないでもないのだが。更に、生産人口が減る中での経済成長はどのようにすればよいのかという難問もある。

 そのような傾向にあっても、東京では至る所でビルが建設中。用途は主にオフィスか住宅なのだが、2027年までに竣工するものだけでも数多く、その延床面積のピークはいつなのか。生産人口が減ってリモートワークも増えそうなのに。更に、飲食店のためのスペースも増えるばかりなのである。

それぞれの不動産の有効活用ということで、個々の物件としての見通しは立てているのだろうが、全体として将来どういうことになるのかは分からない。業界としては慎重な見方のようではあるが、手をこまねいているわけにはいかないのが企業の立場だろう。渋谷駅周辺でこれからの1年で出てくる計画を、そういう目で見ていたい。

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