« 少子高齢社会の街並み(2022-5-15) | トップページ | 道玄坂が変わる(2022-5-27) »

日本在留の外国人(2022-5-19)

この2年、最近は多少戻ってきたとはいえ、街で外国人の姿を見ることが、コロナ前と比べるとめずらしくなっている。統計を見ると旅行者だけでなく、在留外国人の数も減っている。

国別で一番多いのは中国なのだが、2019年に104万人だったのが21年には74万人に減った。2位はベトナムの45万人。2006年にはトップの59万人だった韓国・朝鮮が44万人で3位になった。

コロナ禍で在留者が減っている国がほとんどである中で、増えている国もあることがわかる。コロナ前の2019年と2021年を比べると、総数では365万人から282万人に減っているのだが、ベトナムとミャンマーは増え、スリランカ、パキスタン、バングラデシュなどはほぼ横ばいである。それらの国からの人たちは日本に定着する傾向なのだろう。

 バブル期と呼ばれる1985年の在留外国人の総数は86万人で、内、韓国・朝鮮が67万人。2位の中国の8万人を大きく引き離していた。1万人以上だった外国人の国籍は、他に米国の3万人とフィリピンの2万人弱があるだけで4か国だから、それだけ日本社会は変わってきたといえるのだろう。

その時代と比べると286万人という外国人総数は多く、近いうちにコロナ前の365万人を超えるだろうが、それでも日本の総人口の3%弱ということで、決して多いとはいえまい。

 2025年の出生児数の見通しは84万人、死亡者数は152万人である。外国から人の流入が増えない限り、日本の人口は毎年70万人以上減っていくことになる。それをどれだけ外国人で補うのかということになろうが、2006年に208万人だったのが13年後の2019年には365万人になっていることから、単純に1.7倍と計算して、2021年282万人の1.7倍は479万人。13年後となる2034年の外国人在留者数はその程度だろうか。

 一方、これからの13年間で日本人口は1千万人以上減る見通しになっている。少子化対策が急務であることはいうまでもないが、外国人の受け入れ態勢もそれに劣らず重要な課題である。

|

« 少子高齢社会の街並み(2022-5-15) | トップページ | 道玄坂が変わる(2022-5-27) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 少子高齢社会の街並み(2022-5-15) | トップページ | 道玄坂が変わる(2022-5-27) »