コロナの現在(2022-3-21)
新型コロナウイルス感染症が世界中で関心の中心になってからまる2年。今ではウクライナに関心が奪われているようになったが、コロナが消えたわけではない。
振り返ってみると、日本では、2020年3月から新型コロナウイルスに対する警戒が強まって行事の中止が相次ぎ、外出の自粛が呼びかけられ、マスクがないといったことで不安が広がっていた。そしてオリンピックの1年延長も決まった。
2020年の4月7日には初めて緊急事態宣言が発出され、4月8日から14日までの7日間で全国の新規感染者数は3759人になった。その後しばらく新規感染者数は減少したものの、7月に入ってから再び増加して、8月3日からの7日間では9668人にまでなった。
その秋には一旦減少したものの、11月後半から再び感染の拡大がはじまり、2021年1月5日からの7日間では、45466人となってオリンピックの開催を半年後に控えていたことから、その対処に議論が分かれた。
その後、小康状態ともいえるような状態の中でも、ともかくオリンピックは開催されたのだが、8月17日からの7日間では160,456人にまでなり、菅内閣退陣を招くことになった。
感染者数は秋になると減少して12月4日からの7日間では850人にまで落ちたものの、年末から増え始め、2月1日からの7日間では641,798人にまで達した。そして直近の3月14日からの7日間は328,300人になったのだが、新規感染者数ということでは、最大レベルの水準であることに変わりはない。
海外を見ると、直近7日間の新規感染者が多いのは、韓国が2,834,928人で最多。2位がベトナムで1,913,928人、続いて、ドイツ(1,530,328)、フランス(532,780)、イギリス(504,056)、オーストラリア(475,665)、イタリア(431,336)、オランダ(394,337)でその次が日本。人口比でみても、日本の新規感染者数は抑えられているといえる。
また、これまでゼロコロナ政策による徹底的なロックダウンで感染を押さえていた中国も、この最近の7日間での新規感染者数が108,886人に上っている。感染者の累積数ではアメリカ、インド、ブラジルが多いのだが、最近の新規感染者数では日本を下回る。
コロナ感染症対策としていろいろ意見が出されたが、何が正解に近かったのか。
ともかく、まん延防止等重点処置が本日で終了となり、人出もすっかり回復した。関心がウクライナに向けられていることもあるだろうが、新規感染者数が多いとはいえ、もうがまんしていられない、という気分なのだろう。
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