« 2020年7月 | トップページ | 2020年9月 »

2020年8月

風のガーデンこまば (20-8-26)

淡島通の駒場バス停前にある愛隣会は、1946年1月に戦争で生活手段を失った人たちを近衛輜重兵聯隊の旧兵舎に受け入れることから始まった社会福祉施設。現在では、高齢者福祉施設、障がい者支援施設、保育園、学童保育クラブなどがあり、0歳から100歳までのさまざまな年齢層の人たちが生活する大きなコミュニティになっている。

その広い敷地の有効活用の一つに、駒場東邦高校の生徒が参加する野菜畑づくりがある。今回はコロナ禍で施設内への入場が制限される中、野菜畑の横に花壇のある交流スペースを作ることになった。障がい者支援施設である目黒恵風寮の「風のガーデンこまば」プロジェクトで、憩いの場を屋外に設営するというものである。

その工事を担当するのは近所に住む高齢者のボランティア。自然の中で体を動かすことに意義を見つけている人たちで、とりあえず現在4人が週3日、1日1時間土を掘り起こすことから始めている。この夏から始まった活動であるが、季節の自然と触れ合い、幼児たちとの触れ合いを楽しみながら汗を流しているのだ。

高齢者の活動の場がコロナで制限されている中、屋外で密になることなく、声を出すことも少ない作業をするのである。現在、ボランティア受け入れが難しい中、屋外の活動である「風のガーデンこまば」ではボランティアを受け入れてくれる。形が整えば地域の居場所にもなるのだろう。多くの人たちに知られるものになってほしい。

| | コメント (0)

コロナ禍での地域社会 (20-8-8)

コロナ騒ぎがこんなに続くとはほとんど誰もが想定外だったかも。7月からはGo To トラベルになるはずだったのに! 一旦は落ち着いたかに見えた感染者数は拡大するばかりとはいえ、店を閉めたりするわけにはいかないのが現状である。世界中が困っている。感染者が少ない国でも観光客が減ったりして影響を受けていない国はないし、どうすればよいかは意見が分かれる。

東大駒場キャンパスへの学生の入構が3月以来制限されたまま。周囲の店の来客数は減ったままで半年になろうとしている。

盆踊りもお祭りの神輿も中止で、秋のこまばの祭りも防災訓練も中止になるということで、地域での交流の機会がなくなる。外出の機会すらもなくなってしまうかもしれない。オンラインでつながることのできない高齢者は特につらいようだ。

こんな状態がいつまで続くのか分からない。世界中が困っていて解決のめどがたっていないのである。国によって法律でできることとできないこともある。

そのような中で、企業や学校で進んでいるオンラインでの交流の場が地域社会の一部ででもできるとよいのかもしれない。オンライン飲み会というのもあるが、特定の課題について話し合う場がよいだろう。PTAの役員会など、既に使われているのかも知れない。そんなオンライン会議だと、誰がどんな会議に参加しているか分からない。それでは良くないと考える人もいそうだし、そういうことができないようにしている国もある。

新しいことはこれまでのやり方にはなじまないのだが、コロナ禍を機会に変化が加速されている。カード決済、オンラインでの劇場などの入場管理、印鑑をなくす動きなど、かなり強引に進められているようである。

地域社会のさまざまなことも、無理して全てを元に戻すことは考えないでもよいのではないか。

| | コメント (0)

« 2020年7月 | トップページ | 2020年9月 »