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駒場東大前駅西口前の再開発に向けて(18-12-3)

駒場東大前駅の西口前にある公務員宿舎跡地が、来年度中には近隣住民の意見も取り入れながら目黒区でその内容を決めるようである。近隣住民の要望というと、スーパー、保育園、介護施設ということが出てきそうではあるが、それらを中に含めるとしても、その基本コンセプトには目黒区としての長年の夢の実現を置いてほしい。

「もし目黒区がそのまちづくりの長期構想の中で、コミュニティづくりを中心課題とするならば、コミュニティという地域社会に、うずもれている、独占されている“文化的遺産”を、住民・市民の前に“公開”するのが中心課題である」ということから、「当面目黒区で“コミュニティ文化”として実施できるのは図書館・美術館・市民大学の三つである」と1985年に刊行された『目黒区五十年史』(p1400-1401)に書かれている。ただ、ここでいう図書館・美術館というのは、現在目黒区にあるものとは異なる。

33年前、バブル期の最中ではあるが、その時点で先人が提起したコミュニティ文化施設の具体的イメージは次のものである。ちなみに、この章の執筆者は磯村英一(当時東洋大学学長・都市学会会長)となっている。

1.コミュニティー・ライブラリー
区を地域とする図書館が、洪水のように出版される図書のすべてを集めるのは不可能であり、不必要でもある。重要な点はその地域社会の住民・市民が、どれだけの文化遺産をもっているかの“発見”であり、重要な“発掘”である。それが、まず、地域住民に公開されることで連帯の関係も強くなる。すなわち地域の人々に呼びかけ、その蔵書の寄贈を受けて文字通りのコミュニティによる図書館をつくるということである。

2.コミュニティ・ギャラリー
“名画”は国や都の博物館か近代美術館かルーブル博物館にでも行って見ればよい。それよりも、地元に住んでいる人がどのような芸術品を“所蔵”しているかを知ることの方がはるかに興味があり、関心も高まる。

3.コミュニティ・カレッジ
原則として、その地域のみに居住し、教育を担当する学者に率先して協力を求める。

『目黒区五十年史』は目黒区職員・議員の教科書だろうから、この33年の間に実現できていないこれらの文化施設をどう考えるのか、既存施設の見直しを含め確認することになるのだろうか。

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