目黒区の地域コミュニティ(2018-4-25)
目黒区の地域コミュニティは、区が制定している「住区」「地区」と、住民の会費で運営する「町会・自治会」がある。「地区」は4~5つの「住区」を併せて構成するもので、北部、東部、中央、南部、西部の5地区があり、それぞれに拠点となるサービス事務所と包括支援センターをもっている。
住区というのは、現在では駅名で知られる都立大学がめぐろ区民キャンパスの場所にあった時代、大学の都市社会学者の構想を受けて目黒区で忠実に作られたものという。既存の町内会とは異なる担い手が台頭することを期待して、町内会の区域を敢えて無視して設定されたようである。
1974年のモデル地区指定にはじまり、1985年までに全22の住区と住区センターが設置された。22の住区ごとにその内容は違わざるを得ないとしても、町会・自治会との違いがどれだけ広く理解されているものか。
そんな中で、目黒区では地域の支え合い活動の推進を目的として、区、社会福祉協議会、包括支援センターの他、町会、住区住民会議、老人クラブ、社会福祉法人などからなる「協議体」を5つの地域ごとに設置した。駒場・菅刈・東山・烏森の4住区からなる北部地区の協議体は「北部いきいき支え合いネットワーク」と名付けられている。行政と共に活動する協議体が、目黒区の地域コミュニティを牽引することになるだろう。
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