明治座で歌謡浪曲(2018-3-21)
2月23日から3月29日まで「五木ひろし特別公演、坂本冬美特別出演」というタイトルによる演劇と歌謡ショーが行われている。会場は浜町にある明治座で、人形町から歩くと江戸情緒を感じさせる街並みの終点というところ。
調べてみると、五木ひろしの紅白歌合戦出場回数は1971年から連続で47回となり、現役歌手で最多。坂本冬美は1988年から29回と、これもトップクラスである。長期間にわたって多くの人の人気を保っているアーティストが二人そろって出演というのはよくあることなのかどうか。
公演は松竹新喜劇の演劇と歌謡ショーが休憩を挟んで2回。全体で4時間で途中30分の休憩が2回あるのでかなりの長丁場である。五木ひろしが3月で70歳を迎えたことを記念しての公演なのだろうが、その年齢は全く感じさせない。
この公演での目新しさは何よりも、2回目のステージ冒頭のふたり揃っての歌謡浪曲にあるはず。ステージには「めくり」が置かれ、「一本刀土俵入り」と寄席のスタイルで演目がかかれていた。
歌謡浪曲は浪曲出身の歌手三波春夫、村田英雄、二葉百合子といった人たちによるものらしいが、どちらかというと、過去のものという印象がある。
しかし、今回の歌謡浪曲は三味線を弾く曲師がついているので、これまでの歌謡浪曲以上に浪曲的なのではないか。曲師は今年81歳になった沢村豊子で、これまでユーロライブの渋谷らくごでの出演で何度か聞いたもの以上に三味線が乗っていた。
坂本冬美は二葉百合子の歌謡浪曲「岸壁の母」の継承者だそうなので、これからの浪曲人気の高まりにより、新たな展開に入ることが期待できる。渋谷らくごで開催されている、若手浪曲師玉川大福による「月刊大福マガジン」の公演が、4月15日(日)・5月12日(土)・6月9日(土)の夜8時から9時まであり、そこで浪曲界の新しい動きを垣間見るとよい。
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