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2018年1月

地域猫と呼ばれる猫(2018-1-29)

もう7~8年も前のことだったか。商店街の人たちから可愛がられていた野良猫がいた。エサは十分に与えられていたようだった。それでも何年もしないうちにその猫は死亡した。するとまもなく、商店街の路肩に猫の写真が飾られた祭壇が設けられ、その前で手を合わせる人の姿が見受けられた。

地域猫ということばを最初に聞いたとき、その猫のことを思い出していた。
しかしそれは妄想でしかなかったのだ。

目黒区のホームページでは地域猫を次のように説明している。

無責任な飼い主に捨てられてしまった猫に端を発するノラ猫は、充分なエサや健康等の管理を受けていません。このため、ゴミ漁りやふん尿の被害等で多くの地域で問題を起こしています。
また、不妊・去勢手術を施されていない場合が多く、放っておくと驚くほど繁殖します。被害は更に拡大、恒常化し、ほとんどのノラ猫は地域の嫌われ者となっています。
「地域猫活動」とは、この全く管理されていないノラ猫を地域の方が管理することにより、ノラ猫のトラブルを少しでも減らしていこうという試みです。そして、その管理されている猫たちを「地域猫」と呼びます。

恐らく、日本全国でこのような理解なのだろう。地域猫とはノラ猫のトラブルを減らすために管理された猫ということになるようだ。「無責任な飼い主に捨てられてしまった猫」ということなのだが、責任ある飼い主ならどうするのか、という突っ込みを入れたくもなる。

野良猫という管理責任者が明らかでない存在は許しがたい。ただし殺処分は動物愛護の考えに合わないので、不妊・去勢手術をすることで自然消滅するようにしていく。という思想なのだろう。

猫は飼い主がいる限りはよい。そうでない猫はいらない猫だ、という考え方は、責任者のいない猫がいては困るということ。だから、地域コミュニティで共有する猫の存在が堂々と認められるのかどうか、となると残念ながら難しそう。どうも何にでも責任者を求めるのが現代日本社会のみならず、現代世界の常識のようにも思えるのではあるが。

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万葉集の時代と現代(2018-1-27)

毎月第4金曜日の夜、こまばサロン暖炉で武市香織さんによる万葉集講座が開催されている。文学としての鑑賞というより、当時の時代背景を日本書紀などから読み取った上での歌の解説が主となっている。とはいえ、学術的な勉強会ではなく、講釈のようなリズムで楽しく聞かせてもらえる上質のエンターテイメントと考えたほうがよいのだろう。和歌とはもともとそういうものであったはずだ。

1月、2月は古代最大の事件といわれる壬申の乱について。万葉集の読者は奈良時代を現代として生きる人たちで、その前の西暦629年から710年までの期間の出来事を近代として思い起こしたものだという。その間の出来事の中核となるのが壬申の乱であったとのこと。

そこで今を生きるわれわれにとっては、と思いをめぐらせると、戦争が終わった1945年から現在までが現代で、近代は明治維新から敗戦まで、ということである。そうして万葉集に相当するものといえば、昭和の歌謡曲ベスト500とでもいうものになるのではないか。YouTubeにアップされた音源を、ブルートゥース・スピーカーで聞くのが現代版万葉集の楽しみ方になる。

歌謡曲ではないものの、近代の昭和12年に作曲された「海ゆかば」は、万葉集の「現代」の作品。「陸奥国に金を出す詔書を賀す歌一首、并せて短歌(大伴家持)」の一節なのである。「海行かば 水漬く屍 山行かば 草生す屍 大君の 辺にこそ死なめ かへり見は せじ」。戦時の玉砕放送で流された曲だそうなので、現代においては忌避されていたかもしれないが、海上自衛隊音楽隊などでよく演奏されているようだ。

いつになったらここまでたどりつくかは分からないけれど、これも楽しみである。

次回は2月23日(金)19:00~21:00 
受講料は毎回1500円で予約制。申し込みはこまばサロン暖炉へ。
https://www.facebook.com/komabadanro/

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ボランティア保険とコンプライアンス(2018-1-24)

目黒区の「平成 29 年度庁外施設定期監査 指摘事項措置状況報告書」が公開されている。細かいことが閲覧できるのはありがたい。

そこで気になったのがボランティア保険。児童館活動に参加するボランティアはボランティア保険への加入手続きが完了するまでは、活動できないということだ。

報告書の記載事項をそのまま引用する。

指摘事項
「児童館活動に参加を希望するボランティアについては、年度ごとに登録をし、区費でボランティア保険に加入している。この保険加入については、ボランティアが実際の活動に参加する前までに手続を完了すべきであるが、4月からボランティア活動を行っているにもかかわらず、保険の加入手続は6月に行われていた。」

措置状況
「今後ボランティア登録があった場合は、ボランティアの活動内容や回数の状況を確認し、迅速・的確に保険加入手続を行うことを徹底する。なお、ボランティア活動前には、必ず保険の加入状況を確認することとし、手続が完了していなければ、ボランティア活動は行わないよう徹底する。
また、今回の指摘は館長会等で報告し、適正な手続を行うよう、全館に周知徹底する。」

「手続が完了していなければ、ボランティア活動は行わないよう徹底する」という考え方はいかがなものか。ボランティア保険に加入していてよかった、加入していなかったことで大きな問題が生じた、という具体的事例を知りたい。

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さまざまな地域活動(2018-1-15)

14日に目黒区庁舎で第3回の地域づくりフォーラムが開催された。目黒区介護保険課地域支援事業推進係が担当なので、地域活動は社会福祉協議会や包括支援センターの担当分野になる。その立場から、目黒区を南部、東部、西部、北部、中央の地域に分けて、それぞれに協議体を設置するための啓発イベントであったといえよう。

「町会・自治会、住区住民会議、老人クラブ、民生委員・児童委員、区民ボランティアなど多様な担い手のもと、地域課題の解決のための様々な取り組み」がされていることをを踏まえ、一層充実した支え合いの仕組みを構築していくことが必要とされる、というのがフォーラム開催の趣旨。

そのために、協議体が設置されることになるのだが、コミュニティデザインの専門家である山崎亮氏によるフォーラムの基調講演であったように、効率的・効果的に協議体を立ち上げるのはよくない。「よろよろとまちを統治する」という原則が共有される必要があるのだろう。

地域活動として現在一番ホットなのが避難所運営協議会。非常事態にどのような体制で対処するかという課題に直面している。これもやはり、効率的・効果的にというわけにはいかないことを理解いただいた上、多くの人たちに関心をもって欲しいことである。

新たに設置されることになる協議体は、 地域課題の解決のための様々な取り組みを既にされている方々に、これまでとは違う切り口から地域を見てもらうことになるのか。将来に向かって、高齢者の支援体制の担い手になろうというボランティア活動に、どれだけ多くの共鳴が得られるかが鍵であろう。既存の地域活動のボランティアが減っているという現実がある。その上で、ボランティアの楽しさを感覚に訴える努力は、おそらく行政・政府の仕事なのだろう。

そこで、ボランティア活動が盛んになって困るのはテレビ局、というのは妄想かも知れないけれど、高齢者のボランティア活動が活発になると、テレビを見る時間は減るはずである。

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2018年の渋谷WEST (2018-1-4)

渋谷駅を起点とし、国道246の北側でJRと公園通りの西側にあたるエリアを渋谷WESTと呼んでいる。そのエリア内では、2020年まで、つまりあと2年で渋谷区庁舎を含め、6棟もの高層ビルが完成するスケジュールで工事が進んでいる。
2018年に竣工する渋谷の高層ビルは、渋谷駅再開発の最初のビルとして誕生する渋谷駅東口の「渋谷ストリーム」だけ。これは246の南側にあたるので工事中の6棟には含まない。

そんな工事中の渋谷WESTで更に工事をはじめるのが、道玄坂2丁目の裏町。正面はドンキホーテのあったビルである。
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東急本店前と丘の上の人通りのなかった裏町が工事現場となる。
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その上のホテル街の一部も再開発の対象。
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何10年も駐車場だった場所にも、いよいよ高層ビルができることになった。
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道玄坂小路のLABIの裏手も同じビルの敷地となる。
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ネズミ駆除をするとのことで、対象エリアの地図も掲示されている。
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2018年は1年がかりの解体工事で、建築工事は2019年からとなっているから、完成は渋谷駅の再開発が完了する2028年よりは早いだろう。
複雑な地形の上に建つ28階建て高層ビルは、渋谷のランドマークともなるはず。周辺への土地利用への影響の大きさを考えるとき、渋谷駅の再開発にも勝るほどのインパクトがありそうだ。
2018年の渋谷WESTは、このプロジェクトを睨んだ周辺の動きに注目したい。


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