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2017年10月

選挙結果を振り返る(2017-10-30)

衆議院選挙が終わった。それでどうなるのかはともかく、目黒区での主要政党別選挙結果を振り返ってみる。比例区での得票数を見ると以下の通りであった。
自由民主党:40831、立憲民主党:32177、希望の党:21743、日本共産党:12296、公明党:9716、日本維新の会:4399。
選挙区では5区で自民・立憲(比例復活)、7区で立憲・自民(比例復活)で2人ずつ当選となり、自民党が勝利したとはいいがたい結果である。

これを前回、2014年の衆議院選比例区の得票数と比べると、自民は41350から40831に若干ではあるが減っている。
これに対して、2014年の民主党の得票が25724だったのが、今回立憲民主党を立ち上げて32177と大きくその数を伸ばしていることは注目に値する。希望の党の得票数21743も、前回の民主党の得票数に迫るものであった。ちなみに投票率は2014年54.49%、2017年54.43%なので、その差は無視してもよいだろう。

一方、政党として安定している共産党と公明党ついては、共産党が2014年の17160から12296に3割近く得票数を落としているのに対し、公明党は10499から 9716と微減。

次の選挙は2019年4月の区議会議員選挙なのだろう。定数36に対して、公明6、共産5を指定席として、残る25議席を自民(現議席13)、民進(3)、維新(2)、無所属(6)で競うことになるのか。目黒区議会は若くて女性比率も高い。候補者としては無所属で当選できるならそのほうが政党とのしがらみがなくてよいのだが、議会では会派としての主張が有効なこともあろう。

政治とは国政のことであるかのように唱えるのは、マスメディアやそこから原稿料や出演料を得る、識者と呼ばれる人たちの営業上の都合なのではないか。新聞を読まず、テレビを見ない世代が社会の主役になってきているとき、地方議員の役割はもっと見直されて良い。

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ギンナンの季節(2017-10-27)

イチョウは黄葉する前に大量のギンナンを落とす。踏むと悪臭が漂うことで、嫌われることも多いが、食用にもなる。量がすぎると体に害があるそうなのだが、太古の時代から貴重な食材であったことだろう。日本列島では米を知る前から食べられていたに違いない。

そんな食材が路上に放置されている。物を拾って食べるというのは今の時代には合わないのだろうか。10年前までは、東大駒場キャンパスのイチョウ並木のギンナンが落ちると、待っていたとばかりに拾う人が多かったようなのだが、最近は多くの量が残っている。

拾ってから食べられるようになるまでの手間暇や悪臭を考えてか、食材としての魅力に乏しいのか、拾う人が少なくなっているように思われるのである。

ギンナンの食べ方としては茶碗蒸しに一粒とか、3粒ほど串刺しにしたものを2本、酒の肴として出すとか。手間をかけるほどの有用性はないのかもしれないが、拾って食べられるものは他になかなか思いつかない。食べられるものが目の前に落ちていると拾いたくなるのは生き物としての人間の本能であるはず。自然の恵みを直接味わうことのできる機会としてギンナン拾いを考えたい。

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選挙戦が始まった(2017-10-11)

10月22日の投票日までの選挙戦が始まった。
目黒区北部地区は東京5区から7区に区割りが変更になっている。立候補者は自民・松本文明、立憲民主・長妻昭、希望の党・荒木彰博の3名だけ。新たに7区になった目黒区、品川区についてはデータがないが、中野区と渋谷区での前回の衆議院選の得票数は次の通りであった。

長妻昭:104442票、松本文明:83476票で長妻氏が当選した(松本氏は比例で当選)。

これに対して昨年の参議院選での渋谷区と中野区の比例区での得票数は自民86508、民進52026で自民が大幅に上回る。参議院選での共産党の得票数は35832、公明党が22349で、今回の選挙では、共産支持者が長妻氏、公明支持者が松本氏に流れることになろう。

それに今回が初めてとなる希望の党。荒木氏は熊本県議からの落下傘候補なので評価は困難ながらも、中野区、渋谷区、目黒区とも都議会議員は都民ファーストが8人中4人で、自民はゼロで民進1人。これがどれだけ影響するかが得票数に響く。

気になるのは、民進党の東京選出参議院議員、蓮舫、小川敏夫の両氏の立場。希望の党と立憲民主党のいずれを選ぶのかは選挙後のことになるのだろうか。

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渋谷に小泉進次郎(2017-10-8)

自民党青年局街頭演説会が、渋谷駅前スクランブル交差点と109前スクランブル交差点の中間地点で行われた。午前11時から1時間の間に弁士は7~8人というところ。
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自民党のPRという内容なのだが、実質は渋谷を選挙区とする松本文明さん(写真中央)の応援。公示前なのためかその名前はない。駒場を含め、目黒区の山手通り沿いもその選挙区になった。
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小泉進次郎さんが最後のスピーカーで到着はその順番の直前。車が到着すると待っていた大勢の人たちと握手。いうまでもなく本人の選挙区ではない。
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野田聖子さんと2ショットは初めてとか。マイクを持った野田さんのとなりで手を振っているのが小泉さん。野田さんは郵政民営化選挙で小泉純一郎さんに刺客を立てられたことがあることに触れた。
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いつも混雑する渋谷なのだが、1時間たっぷり聞き入る人、メディア、警備関係者でごたがえしていた。これから2週間、この選挙区での候補者と応援者の演説を追っていきたい。
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東京7区という選挙区(2017-10-7)

1票の格差を改善するためということで、衆議院の小選挙区の区割りが変更になった。10日に公示され10月22日が投票となるが、早くも候補者の演説会がはじまっている。

東京7区はこれまで渋谷区と中野区全域が選挙区であったが、今回から中野区の北側、西武新宿線沿線がはずれ、目黒区北部、品川区の目黒駅周辺、それに杉並区の方南が加わった。

選挙区の人口は概数で、渋谷区224千人、中野区160千人、目黒区99千人、品川区41千人、杉並区12千人となっている。

地図に線引きをしてみるとこんな区であってもよさそうだ。東京23区を自由に見直す線引きをしてみるのもよいかもしれない。千代田区の6万人から世田谷区の92万人までという規模の違いに問題はあるのだろうが、その変更は選挙区のようには簡単にできない。

選挙戦はこれまでどおり、民進党を離れた立憲民主党の長妻昭氏と、自由民主党の松本文明氏との対決になるだろう。目黒区住民にとってはなじみの少ない前職の両候補ではあるが、政権選択という意味ではわかりやすい構図である。

主な街頭演説会の場所は、従来の中野駅、代々木駅、渋谷駅、恵比寿駅に、中目黒駅、目黒駅が加わることになる。10日からは、山手通り沿いに東中野から大崎広小路まで、選挙カーの移動が連日見られることだろう。

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「人とは違う」を恐れない社会をめざして(2017-10-5)

駒場リサーチキャンパス内にある東京大学先端技術研究センターでは、日本財団との共同主催事業として、異才発掘プロジェクトROCKETを運営している。

対象は小学3年から中学3年までの子供たち。
○学校の勉強が出来すぎて周りとペースが合わない
○特定分野に興味関心がありすぎて、他のことにあまり関心を示さなくなっている
○特定分野に突き抜けた興味関心があるわけではないが、広く様々な分野に興味がある
○学習意欲が低下しているが、このままではいけないと深く悩んでいる
そんな子供たちを30名ほど集めて活動する空間を提供するものなのだ。

「彼らには彼らの新しい学びの場所と自由な学びのスタイルが必要です。それは決していまの学校教育システムと矛盾するものではありません。むしろ両輪であるべきだと考えています」とコンセプトが示されている。

そのプロジェクトで行われていることを紹介する本が今年4月に出た。伊藤史織著『異才、発見!---枠を飛び出す子どもたち』(岩波新書)である。

プロジェクトを運営する先端研人間支援工学分野の中邑賢龍教授はこの本でのインタビューでこう語る。

「2045年に人口知能が人間の知能を超えると言われています。その時代に勉強だけやっていては生き残れません。どんなに豊富な知識を持っていたとしても、ビッグデータを持つコンピューターにはかないません。今やっている勉強がどれほど役に立つかを考えると、勉強だけやっていれば良いという制度を変えていかなければなりません。」

「一つの町や地域など広いエリアをそのまま活用するアカデミックリゾートランドを作ろうとしています。体験を促進できる場所です。そこにあるコミュニティ全体が生きるための勉強の場所になるんです。」

ということでか、渋谷区との取り組みができた。

9月1日に渋谷ヒカリエで開催された、長谷部区長と中邑教授とのトークセッションを含むキックオフイベントでは、『ユニークな子どもに対する多様な学び方の価値をデザインする~渋谷区と東大先端研が描く未来の教育』と題している。

『異才、発見!』の構成は第1章が「枠をはみ出す子ども」、第2章が「特化した才能をつぶさない教育」、第3章が「特化した才能を伸ばすプログラム」で、第4章が「「人とは違う」を恐れない社会へ」として、子どもたちが日本の教育についての議論していることを紹介する。

教育委員会をはじめとする教育の現場は、この本をどう受け止めるだろう。学校教育での内容を対象とする議論のスケールが小さく見えてしまわないだろうか。是非一読して議論していただきたいものである。

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第36回こまばのまつり(2017-10-1)

今年のこまばのまつりは、淡島通りに面した拡張公園を会場として使わずに、林の中に囲まれた駒場野公園の中にすべての会場を集約して開催された。駒場住区住民会議を中心とするこまばのまつり実行委員会が主催する行事で、これまでになかったほどの好天とさわやかな秋の空気の中で、36回目となる地域の祭りを迎えることができた。
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こまばのまつりは、本郷キャンパスに移転した東大農学部の前身である駒場農学校時代からのケルネル田んぼで行われる「かしコンクール」が看板行事。今年は45体のかかしが出品された。それらは審査の対象となり、目黒区長賞などさまざまな賞がもれなく出された。その表彰式をもって例年のようにまつりを締めくくったのである。

ケルネル田んぼの名はドイツ人で駒場農学校に明治14年に招聘されたオスカー・ケルネルにちなんだもの。そのため、毎年ドイツ大使館からも挨拶があり、かかしコンクールの賞品も出される。

来賓として招待されたドイツ大使館の参事官はドイツ語で挨拶したが、その中に以下のような言葉があった。

「この催しは農業分野における日独協力の重要な一ページを記念するものであり、本日参加できることを特に嬉しく存じます」「特にうれしいのは、この伝統を祝うために、若い参加者や来訪者の皆さんも多数集まっておられることです」「研究者や学者たちと彼らの農業への取り組みを記念する、この水田とフェスティバルの伝統が長く続くよう、お祈りしております」。

かかしは11月11日に撤去されるまでケルネル田んぼにそのまま展示される。
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ケルネルの招聘に先立つ明治10年に駒場農学校に奉職したのが船津伝次平。その出身地である前橋市富士見町と駒場は交流を重ねており、野菜販売とステージでの演芸披露などに60人ほど富士見町から参加した。
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駒場農学校のキャンパスに隣接するようにして1911年(明治44年)に開園して以来現在まで、日本で一番古くからバラ苗販売をしているのが駒場バラ園。井の頭線のトンネルを出たところにあるのだが、かつてはバラの畑があり、周囲も畑の中だったという。その記憶を広く伝えるために設立された駒場バラ会が、駒場バラ園のバラ苗をこまばのまつりの会場で販売している。会場ブースでバラ苗などの販売に参加した会員数は46人。こまばのまつりのブース運営の単位としては最大規模といえるだろう。
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ステージでは富士見町の他、駒場児童館、駒場小学校、目黒第一中学校、国際高校、日本工業大学駒場高校の生徒が演技を披露。会場では商店会や地域で活動するさまざまな団体の顔を見ることができた。また、駒場体育館ではさまざまな団体の作品が展示されていた。

会場の設営などについて、東大駒場祭実行委員会の学生による協力を全面的に受けることができるのも、駒場という地域のありがたいところである。

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