« 万葉集で学ぶ日本の歴史(2017-9-23) | トップページ | 「人とは違う」を恐れない社会をめざして(2017-10-5) »

第36回こまばのまつり(2017-10-1)

今年のこまばのまつりは、淡島通りに面した拡張公園を会場として使わずに、林の中に囲まれた駒場野公園の中にすべての会場を集約して開催された。駒場住区住民会議を中心とするこまばのまつり実行委員会が主催する行事で、これまでになかったほどの好天とさわやかな秋の空気の中で、36回目となる地域の祭りを迎えることができた。
1001_1

こまばのまつりは、本郷キャンパスに移転した東大農学部の前身である駒場農学校時代からのケルネル田んぼで行われる「かしコンクール」が看板行事。今年は45体のかかしが出品された。それらは審査の対象となり、目黒区長賞などさまざまな賞がもれなく出された。その表彰式をもって例年のようにまつりを締めくくったのである。

ケルネル田んぼの名はドイツ人で駒場農学校に明治14年に招聘されたオスカー・ケルネルにちなんだもの。そのため、毎年ドイツ大使館からも挨拶があり、かかしコンクールの賞品も出される。

来賓として招待されたドイツ大使館の参事官はドイツ語で挨拶したが、その中に以下のような言葉があった。

「この催しは農業分野における日独協力の重要な一ページを記念するものであり、本日参加できることを特に嬉しく存じます」「特にうれしいのは、この伝統を祝うために、若い参加者や来訪者の皆さんも多数集まっておられることです」「研究者や学者たちと彼らの農業への取り組みを記念する、この水田とフェスティバルの伝統が長く続くよう、お祈りしております」。

かかしは11月11日に撤去されるまでケルネル田んぼにそのまま展示される。
Kakashi1

ケルネルの招聘に先立つ明治10年に駒場農学校に奉職したのが船津伝次平。その出身地である前橋市富士見町と駒場は交流を重ねており、野菜販売とステージでの演芸披露などに60人ほど富士見町から参加した。
Fujimi

Yagibushi

駒場農学校のキャンパスに隣接するようにして1911年(明治44年)に開園して以来現在まで、日本で一番古くからバラ苗販売をしているのが駒場バラ園。井の頭線のトンネルを出たところにあるのだが、かつてはバラの畑があり、周囲も畑の中だったという。その記憶を広く伝えるために設立された駒場バラ会が、駒場バラ園のバラ苗をこまばのまつりの会場で販売している。会場ブースでバラ苗などの販売に参加した会員数は46人。こまばのまつりのブース運営の単位としては最大規模といえるだろう。
Rose

ステージでは富士見町の他、駒場児童館、駒場小学校、目黒第一中学校、国際高校、日本工業大学駒場高校の生徒が演技を披露。会場では商店会や地域で活動するさまざまな団体の顔を見ることができた。また、駒場体育館ではさまざまな団体の作品が展示されていた。

会場の設営などについて、東大駒場祭実行委員会の学生による協力を全面的に受けることができるのも、駒場という地域のありがたいところである。

|
|

« 万葉集で学ぶ日本の歴史(2017-9-23) | トップページ | 「人とは違う」を恐れない社会をめざして(2017-10-5) »

駒場」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 万葉集で学ぶ日本の歴史(2017-9-23) | トップページ | 「人とは違う」を恐れない社会をめざして(2017-10-5) »