デジタル・ディバイド再び(2017-8-30)
デジタル・ディバイドということばが使われはじめて7~8年。情報機器、特にインターネットを使えるかどうかによる情報格差を指しているが、現在はそれがSNSを利用しているかどうかによる情報格差に広がっているようである。
SNSというのは、パソコンやスマホを使ってツイッター、フェイスブック、LINE、インスタグラム、そしてすっかり定着しているといってよいブログも含め、個人で近況などを共有するインターネット上のシステムのことであることはいうまでもない。とりわけ手軽なLINEの活用が進んでいる。小学生からSNSを使いこなす時代になっていることは確かである。
しかし、一方では、電子メールを使うこともなく、いまだに電話とFAXに頼る高齢者は多い。電子メールを使っていても、電話でのやりとりの方が慣れているような人も特に男性に目立つ。仕事を電話でこなしてきたからなのだろうか。
電子メールが使えないことによる情報格差が第一次デジタル・ディバイドとすると、SNSが使えないことによる情報格差は第二次デジタル・ディバイドともいえるかもしれない。
LINEグループの仲間に入れない子供のイジメがあるらしい。大人の場合、LINEをしないことで、LINEグループに入れず、結果として仲間はずれにされてしまうこともあるだろう。ツイッターやフェイスブックは飲食店の有力な営業手段ともなっている。専門家によるブログでのニュース解説は、新聞・テレビを凌ぐものが多い。
選挙でもSNSの活用が拡大することは間違いない。インターネットを使わないで生活してきた世代から、ものごころついたときからインターネットがあった世代に移る過渡期に今ある。5年後には、今年あたりがその時期だったと語られるのではないだろうか。
SNSを活用していない人にはSNSのことは分からない。第一次のときほどには、デジタル・ディバイドを感じていないのかもしれないが、それがビジネスや政治の世界で命取りにならないとはいえない。
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