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85年前の駒場の地図(2017-8-23)

アメリカのスタンフォード大学が日本中の5万分の一地形図をインターネットで公開していることが話題になっている。複製された当時の地図を探せば手に取って見ることはできるにしても、インターネットで居ながらにして見ることができるのはうれしい。

そこで、目黒区のある東京西南部の地図を見てみる。この地図の発行は昭和9年(1934年)とあるがデータは昭和7年(1932年)以前のもの。明治42年(1909年)に測図したものをベースに昭和4年(1929年)、昭和7年(1932年)に修正と書かれている。目黒区が誕生したのは昭和7年(1932年)9月。それまでの東京府荏原郡目黒町と碑衾町が合併して東京市に編入され目黒区となったが、そのことはこの地図では反映されていない。1933年に開通した井の頭線の用地も見えない。

駒場近辺の地名で表記されているのは駒場、上目黒、松涛、池尻、渋谷と現在はない上通だけ。上通の地名が消えたのは1965年ごろだろうからもう半世紀も昔のことになる。上通4丁目のバス停が玉電の走っていた246沿いにあったという記憶も限られた高齢者のもの。

東大駒場キャンパスの場所が帝大農学部と明記されている他に、学校の記号のあるのは現在は駒場学園の敷地となった陸軍乗馬学校・獣医学校と菅刈小学校だけ。軍の用地にはその記載がない。道路は山手通りも旧山手通りもないが、古くからの道がどこなのかが分かる。今では目立たない道路なのだが。

100年ほど前の日本の様子が分かる地図は、世界的に見て学術的な価値があるからこそスタンフォード大学で公開したのだろう。近代日本の研究材料の一つとしてこの地図が使われ、それがどのような論文になるのか、ちょっと楽しみでもある。

https://purl.stanford.edu/vz909jc0494


170821


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