渋谷のカウントダウン(2017-1-3)
12月31日の午後10時から渋谷駅周辺はカウントダウンに向けての交通規制がはじまり、10時30分より歩行者に道路が開放された。
主催者の渋谷カウントダウン実行委員会の発表によれば、来街者は約6万7000人を数えたとされるが、ハチ公前に座っていた人100人にどこから来たかを渋谷新聞が聞いたところ以下のデータが得られたという。
http://shibuyajournal.tokyo/2016to2017.html/
インドネシア 19人、インド 11人、タイ 9人、フィリピン8人、香港 5人、ベトナム 5人、グアテマラ 5人、その他計38人(アジア12人、ヨーロッパ11人、豪州5人、北米4人、南米3人、日本3人)。日本人がわずかに3%という数字である。
訪日外国人で2位の韓国と3位の台湾はゼロで1位の中国は3人ということも興味深いデータである。
センター街やスクランブル交差点付近を歩いた印象でも、欧米系と南アジア系の人たちの多かったのが印象的であり、中国・韓国の人が少なかったのは確かだ。ただ、日本人は少なくとも10%以上はいたと見る。それでも多く見積もっても30%を上回らなかったのではないか。この結果は極端に過ぎるかもしれないとはいえ、他により正確なデータがあるとも思えないし、傾向としては納得ができるのである。
いずれにしても、警察による日本語のアナウンスがほとんど意味をなさなないことは分かったのではないか。缶ビールを手にしてたむろす背の高い欧米系の人たちが目立ち、いつもとは違う渋谷になっていた。警察官に囲まれていることで、世界で報じられるテロの脅威を一層感じてしまう。日本人にとって居心地がよいとは思えない一方、外国人からすると夜の街で安心して騒げるという魅力を感じたのではないかと思う。
地域住民にとっては生活に支障はないだろうからどうでもよいこと。交通規制の対象となる事業所もほとんど休みだから影響は限定的。渋谷ブランドの国際的な価値を高めることに最大の意義を見出すべきであろう。ゴミ処理能力もその一つとなる。
国レベルでは、観光立国をめざすからには、多国籍の外国人群衆をさばくノウハウが必要になる。2020年に向けて、シブヤはそんなノウハウの蓄積の場としても活用できるはずである。
さらに、国内の”教育”では対処できない人たちと安心して暮らすことができるかどうか。そこから逃げることが解決策にはならないことは確かである。2018年のカウントダウンに向けての検討材料が集められ、これから議論されるのだろう。
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