地元議員の発信がおもしろい(2016-8-29)
都知事選で政党推薦の候補者の応援をした議員の数は、自民(13)・公明(6)と区議19人に都議3人(自民2・公明1)が加わり合計で22人。共産(5)・民主(3)が8人であった。
自民・公明の議員が推薦した増田候補の得票数は35553票で、応援議員一人あたりの得票数は1616票。鳥越候補の得票数が26989票で、こちらは政党所属議員8人に生活者ネットの議員が入るので応援議員一人あたり2998票であった。
これに対し、その他の議員は8人で、積極的に小池候補を応援した議員とそうでもない議員もいたとしても、議員一人あたりの得票数は7720票となる。
政党所属議員の応援に反する行動をとった選挙民が多かったということであろう。この事実を政党の指示により応援した議員がどう受け止めているのか、知りたいところであるが、無論そんなことはできないことなのだろう。
いずれにしても各政党の思惑がはずれ、小池知事が誕生した。その結果の一つとして、9月1日には都政改革本部会議が開催され、インターネットでも中継される。議会のネット中継は一般的になってきたが、行政機関の会議を中継することは異例といえるのではないか。議員だけが知り得たことを一挙に公開することになる。議員の役割が変わるきっかけになるのかもしれないし、それを不愉快に思う議員も少なくないだろう。
とはいえ、議員は変わらなくてはならないはず。議員がブログで発信するようになったのは15年ほど前から。最近はツイッターやフェイスブックで簡単に経費をかけずに選挙民にアピールできるし、支持や意見を受けることもできる。にもかかわらず、インターネットは票にならないというのがこれまでの常識のようだったのである。
それでも情報発信をこまめにしている議員が目黒区では多数派になってきた。それをチェックすると共に、インターネットを使わない(使えない)議員も、そろそろ必要性に気づくようになることを期待したい。地元議員の発信は身近に感じるし、読む価値がある。
密室での調整能力にたけた議員より、意見を公開し、ネット上で議論のできる議員が望まれるだけでなく、インターネットを使わない有権者の数は選挙ごとに減っていくのだから。
目黒区と渋谷区の議員の情報発信はこちらから。
http://www.shibuya-west.com/2_giin.html