介護施設不足の解消とは?(2016-8-8)
介護に必要な施設も人材も足りない。とりあえず施設を増やそう、というのが今の流れのようである。高齢社会の課題は30年前から分かっていたのに、危機感が乏しかったからだろうか。今になって大騒ぎという批判もあるが、警鐘は鳴らされていたのだろう。ただ、それに対する予算措置が遅れていたことは否定できまい。
一方で、介護施設はどうあるべきか、という議論は、一部の介護の専門家以外では、ひろく論じられていないようだ。介護離職ゼロという政府方針は、介護離職が必要なければ、家族で介護をすることが望ましいという立場なのかどうか。
新しい介護施設がどのようなニーズに対応し、どの程度の負担で利用できるものなのかはこれから議論されることなのであろう。
家族を介護をする側からではなく、自分が介護される立場に置かれた場合、どのようなサービスを受けることが望ましいのか。そしてその実現のためにはどうすればよいのか、が問われるのではないか。
家族に介護してもらうのが理想なのか。その議論が深まらないまま、施設を作ればよいというわけでもないだろうし、ニーズに合わない施設がたくさんできることも考えものなのである。
まず高齢者が自立して生活できる期間を長くするにはどうすればよいか。自立が困難になったらどのような支援を受けられることが望まれるのか。そういうことを高齢者自身で考える機会が期待されているはずなのだ。
そんな勉強会をはじめて半年がたった。
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