初の女性都知事誕生を期待(2016-7-14)
7月13日、イギリスでテリーザ・メイ首相が誕生した。アメリカでもこの秋にヒラリー・クリントン大統領の誕生が期待されている。アジアでも女性が男性以上に活躍していることを、さまざまな国からの留学生が語っている。
ノーベル平和賞を受賞し、女性だから教育を受けられないということのないように、と訴えたマララ・ユスフザイさんの国パキスタンでも、女性の大学進学率は高く、医師の数は男性以上だとパキスタンからの留学生に昨日聞いたばかり。マララさんはパキスタン西北部の特別な地域の出身であり、人口2億人のパキスタン全体とは全く違うとのことなのである。イスラム教徒の多いバングラデシュでも首相が女性であることを最近の事件で知らされたではないか。
その一方で、日本での女性の活躍は、期待されていながらも外国人から見ると不思議に見えるらしい。たとえば東大の女子学生の比率。イギリスからの留学生に聞かれて20%くらいと答えたら、何故そんなに少ないのか、と聞かれ答えに窮したこともある。女性のリーダーが少ないことはよく言われるが、日本社会だけを見ていると、それが常識との意識なのだろう。昨年施行された女性活躍推進法なるものの存在も、逆に女性の活躍が阻害されている現状を物語る。
そこで今度の都知事選。これまで同様男性都知事という結果に終わるならば、やはり日本は女性ではだめなのか、とのネガティブな印象をアジアを含む全世界に発信することにならないか。そんなことは事実ではないし、大した問題ではないと考えるのか。
乱暴な言い方かもしれないが、政策は何とでもいえる。それを実行できるかどうかの判断を有権者ができるのかどうかなのだ。むしろ候補者のこれまでの実績で判断すればよいのではないか。小池氏に政党の推薦がないということも、しがらみがないと評価できるだろう。
いうまでもなく、小池氏を女性だからというだけで評価するのは失礼なことである。ネット上では小池氏を応援する書き込みばかりが目立つ。それでも小池氏が当選することで確実に実現できることは、日本の首都のトップが女性になったことを世界に発信できることである。日本もようやく先進国の仲間入りができたと胸を張れそうでもある。
オリンピック・パラリンピックのホスト都市の顔としてふさわしい人は誰なのかも含め、難しく考える必要がどこにあるのか、といってみよう。
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