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2016年3月

4月から介護予防サービスが変わる(2016-3-31)

目黒区では、高齢者を地域ぐるみで総合的に支える仕組み「地域包括ケアシステム」の構築に向けて、4月から「介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)」を開始する。

厚生労働省のガイドラインによると、この事業は「要支援者の多様なニーズに、要支援者の能力を最大限活かしつつ、多様なサービスを提供する仕組み」であり「生活支援の充実、高齢者の社会参加・支え合い体制づくり、介護予防の推進、関係者間の意識共有と自立支援に向けたサービスの推進等を基本に事業を実施」する。それにより「住民主体のサービス利用、認定に至らない高齢者増加、重度化予防推進により、結果として費用の効率化」を狙うものである。

この総合事業というのは、これまでの要支援認定されている方々に加え、新たにサービス事業対象者とされる方々のための「介護予防・生活支援事業」と、65歳以上のかたのための「一般介護予防事業」からなる。「介護予防・生活支援事業」には、訪問型・通所型サービスと生活支援サービスがある。訪問型サービスとは調理・洗濯・掃除などの日常生活の支援。通所型サービスとはデイサービス施設の利用などである。

総合事業では、地域の住民団体などが、区や介護事業者に加えて、介護予防サービスの提供や介護予防活動の担い手として制度の上で位置づけられることになる。

具体的には、目黒区で平成28年度中に実施予定のものとして「支え合い事業」があげられている。日常生活支援の訪問型サービスを有償・無償のボランティアが行うものと、地域の住民が主体となって、介護予防に効果がある体操、歌や手芸等のプログラムを行う地域の中にある場所づくり。それらを実施するために、町会や老人クラブなどさまざまな地域の団体や民生委員などと、区や社会福祉協議会などとが経験・知識を交換し、情報を共有しながら生活支援サービス等について検討する場として、目黒区では「協議体」の設置を進める。

一般介護予防事業には「介護予防リーダー」を養成する講座、ひざの痛み予防講習会、骨折捻挫予防教室など、さまざまな教室が計画されている。

目黒区の担当部署は健康福祉部。地域ケア推進課(地域ケア推進係)、介護保険課(介護予防係・地域支援事業推進係)、高齢福祉課(いきがい支援係)にまたがるようである。さまざまな個別のサービスや地域住民の活動の関係が見えないとの声もあり、そうした疑問をできるだけ払拭できるよう、この場で情報提供をしていくことにする。

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君が代がはじめて演奏された場所(2016-3-27)

日本国歌「君が代」がいつ誕生したのか、正確な記録はないそうなのだが、1870年4月の駒場野、あるいは同年9月の越中島、それぞれで行われた天覧閲兵式のいずれかで、1869年に作曲された英国人フェントン版の君が代が公式に初演奏されたといわれている。
現行の君が代を編曲したのはドイツ人のフランツ・エッケルト。その生涯を紹介する企画展が東大駒場キャンパス内の駒場博物館で3月12日から6月26日までの期間開催されている。

エッケルトが来日したのは1879年。1880年10月に君が代を吹奏楽用に編曲し、同年11月に式部寮伶人が赤坂仮皇居で初演したとある。式部寮伶人は宮内省の音楽担当で君が代の作曲をしたとされるが、それを西洋音楽のスタイルにしたのはフェントンやエッケルトといった外国人であった。

その企画展で特に目をひくのは早稲田大学図書館所蔵の駒場野之風景と題する天覧演習の図(写真撮影禁止)。明治3年(1870年)4月17日、フランス式、イギリス式、オランダ式、ドイツ式とさまざまなスタイルの親兵隊や諸藩の連合兵団の姿が描かれている。そこで「君が代」の初演があったかどうかの確認は今後の研究を待つにしても、君が代の初演の地は駒場であった、と主張することは許されるだろう。

明治3年4月の駒場野演習の記念碑は、明治天皇駒場野聖蹟碑として駒場小学校敷地内にあるが、一般公開されているわけではない。
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なお、この企画展に関係する国際シンポジウムと演奏会が5月28日(土)に、記念演奏会は6月23日(木)にそれぞれ開催される。

http://museum.c.u-tokyo.ac.jp/exihibition.html#Eckert

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老人クラブという地域の成長組織(2016-3-15)

地域デビューという言葉がある。企業などで働いていた人たちが、定年後に地域社会で活動するようになることを指す。地域社会の組織を代表するのは町会。もともと町会に加入している人が多いから、自由な時間ができるとそこでの活躍が期待されているかも知れない。しかし退職後であれば、老人クラブで地域デビューということもあってよさそうである。

老人クラブでいう老人とは60歳以上。随分昔に決められたからなのだろう。高齢者の65歳よりも若い。とはいえ、自分を老人とは認めたくない人がほとんど。老人クラブは、生きがいづくり、健康づくり、仲間づくり、地域づくりを目指しているが、老人からなる組織ということで敬遠したくなるのもやむを得ない。しかし、これから高齢者が増えていくことは確実。老人クラブのイメージ次第では入会者も増えることだろう。

地域に個別老人クラブがあり、それをとりまとめる目黒区など区市町村老人クラブ連合会、その上に東京都など都道府県の老人クラブ連合会、全国老人クラブ連合会という組織概要である。若手高齢者という言葉もあって、若手委員会が設置されている老人クラブ連合会が全国に見られる。

駒場には駒場寿会があって、駒場老人いこいの家で活動をしている。

人口が減少傾向にある中、増加する高齢者を対象とする老人クラブは、さまざまな地域組織の中で最も成長が期待されるものではなかろうか。

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渋谷区とその周辺地域(2016-3-7)

『渋谷のこれからを考える』と題する放送大学公開シンポジウムが渋東シネタワーで開催された。渋谷駅周辺の再開発でどのような渋谷を目指すか、という内容である。建物はできても、街全体としての魅力をどう作るかが課題になるわけで、そのためにどのような仕掛けが必要かということについての話となった。

長谷部渋谷区長もパネリストとして参加し、ロンドン、パリ、ニューヨーク、シブヤクと、世界の中で、コンテンツ産業の街として、アジアをはじめ世界のクリエーターを吸引する街にしたいとの意思が表明された。

渋谷が世界的に魅力ある街であることは確かだし、これからもそうあり続けなくてはなるまい。また、渋谷駅から少し離れた、家賃の上でメリットのある代官山、神泉方面に対する期待も語られた。

その周辺エリアの一つである駒場、青葉台は行政区域としては目黒区であるが、渋谷圏として見るべきなのだろう。行政は担当区域のことしかできないが、住民はそれでは困ることもある。訪問者も同様であろう。ただ、それを行政に委ねていては解決できないことも確かだ。

たまたま質問者に恵比寿ガーデンプレイス横にある東京都写真美術館周辺の問題を取り上げた人がいた。区長は調べることを約束したが、地図を見ると目黒区にある施設。ガーデンプレイス横だから渋谷区だろうとの誤解によるものと思われる。山手線内側の目黒区は、246北側の駒場以上に目黒区とは思いにくいのだろう。

この事例は恐らく渋谷区民が渋谷区の問題と誤解して発言したのだろうが、世界から多くの人が来るのであれば、それだけ多くの苦情が渋谷区に寄せられることもありそうだ。住民だけでなく、来街者に魅力ある街づくりをする必要度が高い中心市街の自治体は、それだけ対応が大変だろうと想像できる。

しかし、それでも、行政区域外周辺地域との対話の場があってっもよい。渋谷駅西口のバスの利用者のほとんどは世田谷区民だろうし。新区庁舎が完成すれば、インターネットを活用した意見交流の場ができるとの示唆があったことは期待しよう。また、目黒区も周辺地域との対話方法を考えるべきだろう。

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目黒区清掃工場建替事業の環境影響評価について(2016-3-2)

本日、目黒川沿いにある目黒区民センター内の会議室で、目黒区清掃工場建替事業の環境影響評価についての「都民の意見を聴く会」が開催された。

司会は東京都環境局総務部アセスメント担当課長で、公募により応募した12人の公述人が15分づつ意見を述べ、それを東京都環境影響評価審議会委員が聴くというもの。

午前に6人の公述人の意見を聴いた委員は評価審議会会長の片谷教孝氏(桜美林大学教授)と谷川昇氏 (公財)日本産業廃棄物処理振興センター調査部長(廃棄物)。午後に6人の公述人の意見を聴いた委員は第一部会部会長の町田信夫氏(日本大学教授(騒音・振動))と森川 多津子氏(一財)日本自動車研究所主任研究員(大気汚染、悪臭)であった。

委員の所属はホームページで公開されているが、会場では明示されていなかった。公述人については個人情報保護ということで名乗る必要もなしとして、番号で発言内容が記録されることになる。

冒頭に東京都環境局からあった趣旨説明では、都知事には報告するが、事業主体は東京23区清掃一部事業組合であり、事業の許認可についての権限はないとのこと。事業の必要性や事業規模については、環境局としては担当範囲外ということになるわけだ。

公述人の意見の多くは、過去に建替時には清掃工場の場所を移すという約束が守られなかったことが納得できないことをベースとして、ゴミ減量が優先されるべき、分別の統一が必要、などなどの、技術的な環境評価以前の問題点の意見が続いた。

長年この問題に取り組んできた地元町会の副会長でもある公述人の方は、清掃工場の責任体制が判らないと述べていた。責任体制が判らない、というのは誰も責任を取らなくてよい仕組みにしているのだろう。今回の「都民の意見を聴く会」も事業推進のためのアリバイ作りの一つにすぎないと見える。地域住民の意見は聞いたとのことにするものであろう。だから虚しさを感じているということに共感を覚える。極めて残念なことではあるが。

指摘された必要ゴミ処理量の統計のいい加減さについての責任もやりすごすだろうし、日本の役所とはこんなものか、日本人も落ちたものとの嘆きが述べられるばかりでもあった。流れを変えることができないのがお役所仕事。それを動かすがの選挙で選ばれた政治家のはずなのだが。

記者席が3つあったがすべて空席。傍聴者も10人程度だったのは、平日の昼間に来れる人は限られるからということである。目黒区で何が行われているかをせめてこのブログで知らせたい。

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