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「在宅ひとり死」を選べる環境を(2016-1-17)

ベストセラーとなった『おひとりさまの老後』から8年、在宅ひとり死への道筋を示す本が出た。『おひとりさまの最後』という刺激的なタイトルでの上野千鶴子さんの最新書である。

医療・福祉の現状についての社会学者ならではの分析を背景としながらも、国としてどうすべきかということではなく、ひとりひとりがどう考えるべきか、という提言の書。

「政府の医療・福祉改革の動機は、あげて医療・福祉コストの抑制にあります。が、不純な動機と高齢者の幸福がたまたま一致していたらそれでよしとしましょう。・・・死ぬのは病院でという常識が崩れてみれば、死ぬ間際になってからよろこんで病院や施設に行きたいお年寄りはあまりいないことでしょう。」

そこから、施設ではなく在宅で、しかも家族に頼ることなく生涯を終えるために必要なことが何かをいくつかの事例を紹介しながら示している。

調査から浮かび上がった在宅死の条件は、(1)本人の強い意思、(2)介護力のある同居家族の存在、(3)利用可能な地域医療・看護・介護資源、(4)あとちょっとのおカネ。その中から、(2)介護力のある同居家族の存在、を引き算できるか、ということが検討される。

著者自身が居住するマンションで、管理組合主催の「○○マンションでひとりで家で死ねますか?」という居住者対象のシンポジウムを開催し、自らの「在宅ひとり死」に向けてインフラを整備中という。

在宅で家族に頼らない医療・介護サービスをどのように整備したらよいのか。自分の居住地に即して考えなくてはならない。

そんな勉強会を駒場地区で開催するよう現在準備しているのである。

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