いつまで続く敬老の日(2015-8-25)
今年は9月21日が敬老の日である。秋分の日と抱き合わせで連休にするためのようだ。秋分の日を変えるわけにはいかないから、ということと同時に、敬老の日の軽さをアピールするための深慮があったとしてもおかしくない。
秋分の日には特別費用がかからないだろうが、敬老の日は予算に基づく支出がある。目黒区では、「敬老のつどい」「敬老記念品料」「特別記念品料」である。
目黒区の敬老の日のための支出は全国的には比較的少ないようだし、削減に努力しているようではある。「区内在住で75歳以上の人に敬老の意を表し、敬老金を贈呈します」という渋谷区と比較すると顕著である。
また、目黒区は、100歳になる方に対し、希望により、区長が直接訪問して特別記念品料を贈呈するとある。渋谷区だと「100歳を迎える人の長寿を祝い、区長が訪問して賀寿状・花束・記念品を贈呈します」となる。その上「区内在住で75歳以上の人に敬老の意を表し、敬老金を贈呈します」となっている。
高齢者は時間に余裕があるから自治体への要望も多くなりそう。若い人は敬老に対する支出には関心が乏しいとしてもやむを得ない。
100歳高齢者表彰の対象者は昨年度全国で29,357人、百歳以上の方は58,820人である。戦争被害に遭われている世代でこの数。百歳以上の方がどういう状態なのかは見えにくい。100歳で胃瘻をして106歳まで苦しみながら生きた人がいたとも聞いた。100歳を迎えることがめでたいのなら、これからどんどん増えることはめでたいということになる。
アメリカの百歳以上が何人かという統計は見ていないが、85歳以上だと2012年で500万人。日本は2013年で478万人である。人口比でいうと日本にはアメリカの倍以上の85歳以上の高齢者がいるわけである。
日本食で日本人は長生きなのか。アメリカは日本を目標とするのだろうか。
いずれにしても、2030年の人口ピラミッドを見るなら敬老の日の支出は考え直さざるを得ないであろう。
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