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2015年3月

神泉が動き出すか(2015-03-27)

渋谷駅周辺地域の再開発で、3年後の2018年には東横線線路跡に地上35階のホテルを含む商業ビルが完成し、2019年に東急プラザ渋谷跡に空港リムジンバスの発着場や観光支援施設をもつ地上18階のビルができる。そして2020年には、渋谷駅東口に地上34階のヒカリエより更に高層の地上46階建てのビルが登場し、桜丘地区の再開発ビル群も竣工の運びとなっている。
渋谷の重心が国道246号線の南側、恵比寿方向に傾いてしまいそうなのである。

日本全体の人口が減少傾向にあり、しかも東京一極集中にならないようにという中、渋谷の街の賑わいをいかに維持するかの課題がある。同時に、建物の高層化によって渋谷全体で拡大する事務所スペース、店舗スペースがどう埋められるのかも気になるところである。

渋谷の再開発は、区役所からパルコ・東急ハンズにかけてのエリアでも計画されている。一方で、渋谷の原点ともいえる道玄坂から円山町にかけてのエリアが、相対的に注目度が落ちていることは否めない。

そのような背景からか、神泉駅周辺の3つの地域社会が合同で、道玄坂上交番から旧山手通りの神泉駅入口交差点までの通りの名前を募集する。この通りは円山花街があったことから、検番通りとか三業通りとか呼ばれ、現在は神泉仲通りと呼ぶようではあるが、その知名度は低い。

住宅地の谷間の商店街でもある湾曲する坂道で、下町的な風情がある。歩道はないが一方通行で通る車は少ない。個性ある小規模の店ばかりで、チェーン店とは無縁。とはいっても昔ながらの老舗があるわけでもなく、新しいスタイルの飲食店が目立つ。

渋谷マークシティの道玄坂上の出口からだと坂道を登ることなく、ちょっと違う雰囲気の渋谷。

○○通りか○○街か、あるいは○○ストリートや○○ロードになるのか。その道の専門家が多そうな街だけに楽しみである。
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目黒川の桜も開花!(2015-03-24)

ソメイヨシノが咲くともう寒くない。そんな春の喜びが花見というイベントに人を誘う。

お花見スポットでWalkerplusによる全国の人気ランキングで一位になっているのが目黒川。
千鳥が淵が関東のベスト10からも外れているのは意外ではあるけれども、そういう集計もできるということなのだろう。何はともあれ、目黒川が一位ということはPRしたいことでもある。

そのお花見スポットの中心は中目黒駅から近いところで、目黒川の最上流にあたる大橋から山手通りまでの間の区間は、それほど桜の名所として意識されていないのかもしれない。
しかし、大橋ジャンクションの上ある目黒天空庭園とセットで考えると魅力は増す。
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3月26日(木)には目黒天空庭園の横にある普段は公開していない自然再生緑地「おおはし里の杜」が一般公開される。
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目黒側の横からはこんな入口から入ってエレベーターで屋上の公園に上がることができる。
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花見にはちょっと早いかも知れないけれど、併せて楽しみたい。

桜の木の下で飲食をするというスタイルを禁止しているのが目黒川の花見。ここに限ったことではないけれど、飲食スペースとなる店はたくさんあるから、そこを利用すればよいのである。
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Walkerplus地域トピックスでも紹介している。


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ソーシャルメディアでの炎上(2015-03-20)

ルミネのCMに対する批判がソーシャルメディアで話題になっている。具体的な批判のポイントはさておき、全体として不愉快なトーン。
不数の案の企画書があり、プレゼンをした上で、少なくとも部長クラスの決裁を得て制作に入ったはず。代理店はどこだ、制作会社はどこだ、といった追求もされている。
ルミネはJR東日本という就職でも人気のある企業の子会社。
3月17日の公開で現時点で64498回の閲覧数であるから相当の勢いである。このYouTube映像がいつ閲覧できないようにされるかも、注目されているかもしれない。

社内でどのような議論がされているのか。危機管理態勢に入っていると推測できる。この映像を発信主体が消去してもソーシャルメディアを使ったカラカイ半分の攻撃は予測できるし、対応は苦しい。
企業の広報宣伝のあり方について、当該企業に限らず改めて検討されることになるのだろう。

追記
午後には以下のコメントで動画が削除された。

この度は、弊社の動画においてご不快に思われる表現が
ありましたことを深くお詫び申し上げます。
今後はこのようなことのないよう、十分に注意してまいります。
株式会社 ルミネ

NHKでも報道されたほどだから、影響は大きかったといえよう。

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訪日外国人が急増(2015-03-19)

18日に発表された2月の訪日外国人の数は1387千人で単月過去最高を記録した。前年比で57.6%の伸び率で、震災の翌年、3年前の2012年2月の548千人と比較すると2.5倍にもなっている。
昨年1年の数字では、2月は1月を下回り1年で最低であったことを考えると、これからの数字に期待が持たれていることだろう。

その内訳は、中国・台湾・香港の中国語圏が54%、韓国が23%でその他が23%となっている。外国人といえば英語で対応、というわ。けにはいかなくなっている。

人数が増えている上に、それに伴う売上高の伸びがさらに大きなものになっていることは、爆買いという言葉があることからも確かなはず。中国人は観光に来るのではなく買い物に来るともいわれているのだから。

これだけのビジネスチャンスがあるのだから、受け入れ態勢もさまざまな形で整えられているのだろう。中国からはクルーズ船が13便寄港したとのことで、船に宿泊して買い物だけするというケースもあったようだ。
この勢いどこまで続くのか。景気への貢献を期待したい。

(写真は羽田空港国際線ターミナルにある「はねだ日本橋」)
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セルフ健康チェックへの流れ(2015-03-18)

血液を自分で採取して健康チェックをするビジネスが活発化しそうである。
KDDIが今年の夏からスタートすると発表したセルフ健康チェックサービス「スマホdeドック」は、生化学14項目検査1回につき4,980円(税別)で提供する。これは自宅で自分で採血し、検査機関に送付すると、WEB上でその結果を閲覧できるというものである。検査項目は、総タンパク、アルブミン、AST (GOT)、ALT (GPT)、γ-GT (γ-GPT)、尿素窒素、クレアチニン、尿酸、血糖、HbA1c、中性脂肪、総コレステロール、HDL-コレステロール、LDL-コレステロールとなっている。

ベンチャー企業のケアプロは、登戸・中野の駅からすぐの店舗や催事場で、その場で結果がわかる血液検査を実施している。こちらの検査費用は一項目500円(税別)からで、血糖値、HbA1c、中性脂肪、LDL・HDL、機能、骨チェック、肺年齢、血管年齢、体内年齢がわかる。3月27日には高幡不動で店舗がオープンし、4月3日(金)から16日(木)のまでの2週間、井の頭線の渋谷駅改札口前で健康チェックイベントを開催する。
検査項目は、骨チェック、血管年齢、肺年齢、体内年齢となっている。

また、九州大学が今月発表した線虫の嗅覚を用いたがん診断テスト(n-nose)は、尿一滴でガンの検査ができるというもので、注目されている。九州大学のホームページでは、この検査について以下のように発表している。

①苦痛がない:尿サンプルを解析。必要な尿はわずか 1 滴!
②簡便:尿の採取に食事などの特別な条件は定めていません。通常の健康診断などで採取した尿を使えます。また医療機関に行く必要がないため、地域間格差もありません。
③早い:診断結果が出るまで約 1 時間半です。
④安価:1 検体あたり数百円で検査できます。機械化されればより安価に。検査システムの立ち上げコストも安価であり、開発途上国での導入も期待できます。
⑤すべてのがんを 1 度に検出可能:これまでに調べた 10 数種類のがんについてすべて検出可能でした。
その中には早期発見が難しい膵臓がんも含まれています。
⑥早期がんを発見できる:ステージ 0、1 の早期がんや、従来の検査では見つけられなかったがんについても検出可能でした。
⑦高感度:感度 95.8%という結果が得られています。

健康診断を医療機関に行かなくてよいということは、検査が簡単になることだけでなく、治療のために来ている人の邪魔にならないということにもなる。

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健康長寿社会への具体案(2015-03-16)

アベノミクスの第三の矢といわれているのが成長戦略。その中で「新たな市場の創出」として挙げられているのは農業・医療・エネルギーの3分野である。

その中で日常生活レベルで注目したいのは医療分野。そこでの具体的な取り組みとして挙げられているのは4項目。①医薬品がインターネットで買える、②再生医療をスピーディに実用化、③国内で世界最先端の医療が受けやすく、④ICT等による合理化、なのである。

それらのうち、①~③についてはどんなことなのかなんとなく分かるのだが、ICT等による合理化というのは課題ではあっても具体的なものが見えにくい。

その具体案をとりまとめた、国際社会経済研究所による「高齢化の進展と健康・医療・介護のさらなる連携への10の提言」は参考になる。

項目だけを以下に紹介しよう。
1.介護事業計画からまちづくりへの視点の転換
2.データヘルスやヘルスケアビジネスも含めた情報連携の実現
3.在宅を支援する情報通信の利活用の推進
4.匿名化によるビッグデータとしての活用
5.情報通信の利活用へのインセンティブの付与
6.統合的な有資格者DBの構築とアクセスコントロール機能の強化
7.地域における高齢者の戦力化につながる活用の奨励
8.多様な利用者を想定したアクセシビリティの確保
9.特区を活かした実践
10.国際的な視点の保持

http://www.i-ise.com/jp/report/rep_it_201403/rep_it_201403e.html

いずれにしてもICTにより高齢化により負担増が避けがたい医療・介護サービスの効率化と、そのことから派生するビジネスへの期待が高まることは確かである。
そしてそのキーワードが、地域包括ケアシステムであるようだ。

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地域包括ケアを考える(2015-03-12)

2013年12月に社会保障制度改革の全体像や進め方を明らかにする関連法律が成立するなど、縦割りであった医療・介護を地域完結型へと変化させる地域包括ケアの推進が大きな課題となっている。

2025年には深刻化する財政的な課題もあって、エビデンスを重視した健康への取り組みの強化を含めた、健康・医療・介護分野での一層の効率化が求められていることがその背景としてあることはいうまでもない。

目黒区では地域ケア推進課がこれを担当し、その業務は現時点で以下のものである。

〇地域ケア推進係
・包括支援センター・認知症対策(普及啓発等)・介護者支援・家族介護教室

〇在宅療養推進係
・在宅療養の推進

〇相談支援係・保健係
・保健福祉の相談支援・高齢者虐待防止・高齢者見守りネットワーク・高齢者見守り訪問・訪問保健相談

〇介護予防係
・介護予防事業・生活機能チェックリスト

一方、厚生労働省が紹介している世田谷区の取り組みを見ると以下の通りである。
①医療 ⇒世田谷区医療連携推進協議会による在宅医療推進の取組
②介護 ⇒定期巡回・随時対応型訪問介護看護の利用・事業展開の推進
③予防 ⇒社会参加を通じた介護予防による高齢者の居場所と出番の創出
④住まい⇒認知症高齢者GHや社会資源等を有効活用した都市型軽費老人ホーム等の整備
⑤生活支援⇒住民団体・社会福祉協議会主体の地域活動の推進 …等
● NPO・事業者・大学・行政等約70団体が連携・協力して、高齢者の社会参加の場や機会づくり、応援を行う「せたがや生涯現役ネットワーク」を作るなど、社会参加を促進

地域包括ケアの担い手が行政だけということはありえない。深刻な財政事情の中で、どのようにして効率的な取り組みを行うか、地域住民組織や既存の建物を活用することを含め住民参加が不可欠となるはずである。

2025年までわずか10年。のんびりはしていられない。

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区議選での各党の予想される訴え(2015-03-09)

4月の区議会議員選挙で各候補者がどんな訴えをするのか。理屈では以下のようになことではないかと思うのだが、各候補者とも、微妙に違う政治的立場をあいまいにし、情に訴える作戦になるのだろう。

自民
アベノミクスで区の税収も大きく増えました。私たちは都議会とも一緒になり、真剣に目黒区の財政を考えます。区としてできること、できないことを知っているのが組織としての自民党です。地域社会に密着して、地域の声を確実に行政に伝え、実現させることができるのは、責任政党自民党だけです。

公明
安倍政権のよいところを支え、問題のある点は指摘し変えさせるのが公明党の役割です。
福祉の分野に強い政党として「地域包括ケアシステム」を進めます。子ども・子育て支援新制度の実施など子育て支援を充実させます。

民主
政権を担わせていただきましたが、結果として期待を裏切ることになってしまったことは深く反省しております。しかし、政権を担当させていただいた経験と、その反省を糧として、再び政権交代を担う政党としての自覚をもって一歩ずつ進んでまいります。
「生活起点」「地域起点」という2つの柱を掲げ、その具体化を区議会を通じて実現してまいります。

共産
安倍首相は「この道しかない」と言いますが、安倍政権の暴走政治の行き着く先に「希望」や「明るい展望」があるでしょうか。安倍政権の暴走を止められるのは共産党だけです。共産党が大きく伸びれば間違いなく安倍政権への打撃になります。「区議会のことは分からない」「区民になったばっかりだし、いつ出ていくか分からない」という、そんなかたも、この選挙は区議会だけの問題ではないとして、是非投票所に足を運んでください。

無所属
党組織や国会議員の応援を得ている政党議員ばかりでよいのでしょうか。無所属はいうまでもなく政党ではありません。地域社会を担うのは政党ではなく、区民の皆様に支えられた議員一人一人です。もちろん無所属の候補はそれぞれ考え方が違います。無所属であることの事情もさまざまです。是非、私がこれまでしてきたことを見ていただき、皆さんと一緒に区に働きかけさせてください。

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メディアと地域社会についての雑感(2015-03-07)

ブログをはじめた10年前と比べるとメディアの状況は大きく変わっている。10年前には新聞・テレビの影響力が今よりもずっと大きかったはず。当時ツイッターもフェイスブックもなかった。

予測されていたことではあるが、インターネットで今では最新情報や様々な意見が無料で閲覧できるようになっている。有料や会員制のものもあるけれど、そうした読者を囲い込もうとするサイトを利用する必要性がどの程度あるものかとも思う。

ツイッター経由で閲覧できる上質のニュースや動画は国境を越えて入ってくる。日本語版での、韓国、中国、アメリカ、ロシア、イランなどのニュースを見ることができるし、英語ならそれこそ世界中の生のニュースや意見に接することができるのである。

また、日本の新聞・テレビの質を、海外のものとの比較で評価することが可能になっている。日本のメディアの発信が世界にどれだけ関心を持たれるかははともかく、英語での世界への発信力も課題であろう。

世界を意識しているとは思えない日本のメディアなのであるが、一方で首都圏の地域社会に切り込むものもない。東京新聞であれば一面に都政や都議会のニュースを出してほしいと思うのだが、国政レベルで産経新聞と張り合っているありさまである。

日本の新聞が政治家をこき下ろして読者の溜飲を下げさせているのは顧客満足を狙ってのこととはいえ、所詮は「茶の間の正義」なのである。個人攻撃で構造的な問題を隠蔽することもあるだろうに。

首都圏での地域情報は、紙媒体としてはもとより、ネットメディアとしても経営的に成り立たないのが現実かもしれない。だからこそ議員による情報発信が期待されるし、その役割を果たしている議員も少なくない。逆にその役割を果たせない候補者は当選できないようになるとよい。

自治体の議員による情報発信が地域メディアのコンテンツであってほしいと考えているのは10年以上前からなのだが、フェイスブックを含め、一部の議員でそうした動きが活発化しているので、ますますその思いを強くしている。

課題は住民がどれだけ地域社会に関心をもつかということ。町会など地域からの情報発信には残念ながら無関心という方がほとんどのようなことでもある。地域情報に関心を持たれるとマスメディアへの発信する情報への関心が減ってくるので、商売上、マスメディアがそうした意識を持たせないようにしていると、うがった見方をしてしまうのだがどうだろうか。

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ブログをはじめてから10年半での方向転換(2015-03-06)

ブログを始めたのは2004年8月19日。早くも10年6ヶ月の歳月が過ぎている。
最初のタイトルは「渋谷WEST日記をはじめます」であった。恥を忍んで再掲する。

「インターネットは世界中の人たちとのネットワークだが、地域社会でも有効だ。地域の人たちがブログでつながることができれば、新しいことがおきるだろう。
これまで地域社会での人のつながりは、町会が単位になっているが、隣の人が別の区の住民ということになると、お互いの情報源が全くちがうことになる。
だから、渋谷区と目黒区という行政区域をまたぐ地域での情報共有の仕組みがあることが必要だ。
渋谷WEST日記で、目黒区の駒場、大橋、渋谷区の松涛、神泉町、円山町のさまざまな出来事を記録しながら、気長に仲間ができることを待つことにする。」

いうまでもなく、書こうと思ったことをメモして、それをそのまま掲載してしまっただけのものである。終わりに(棒)とでもつけて表記されるのがふさわしいのかもしれない。どうせ読むやつなんかいやしない。そんな気持ちではじめた記憶がうっすらとある。

とはいえ、その考え方は今でも変わらない。ブログでつながらなくてもフェイスブックでつながるようになった。そして、そのフェイスブックで文章力の差を見せ付けられている。

当初から、地域紹介のお知らせ程度なのだから、ということで雑にブログを書いていたことは否めない。金をもらっているわけでもないしと。それでも、身近に読んでくれている人がいると、それなりに恥をかきたくないとも思うようにもなってきた。

そして、フェイスブック。さらに、昨年7月からKADOKAWAが運営するウェブ媒体Walkerplus にある地域トピックスで渋谷区を担当するライターの一人(地域編集長)となったことがある。KADOKAWAの編集者により常時文章を評価されるようになったのである。

そこで、シブヤセイジンの名でWalkerplus に書いている渋谷区のタウンガイドの視線とは全く別に、また渋谷区が対象となる「渋谷WEST」のサイトともやや距離を置いて、管理人個人のコラムにしていくことにした。

管理人個人の顔を意識的に隠そうとしてきたこれまでの書き方から、目黒区駒場在住13年の団塊ジジイであるの我が身を晒すことにしたのである。鎧というより覆面を脱ぎ捨てるとでもいうべきか。

「渋谷WEST」のサイトからだと「舞台裏から」のクリックで入る「東大駒場キャンパスの街から」のブログは、これまでの客観性を意識した地域ニュース的なものから、地域住民の雑感のようなものにしていつくもりである。

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駒場野公園で炭焼き(2015-3-1)

2月28日から3月1日にかけて、駒場野公園で炭焼きが行われた。駒場野ホタルの会が主催し、駒場野自然クラブ、駒場住区住民会議などの共催により実施するもので、平成11年から毎年行われている。炭焼きというと、炭焼きステーキのように炭火で焼く料理を連想しそうでもあるが、この炭焼きとは木を焼いて炭にすること。木炭を作ることなのである。

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そもそも炭とは何かが若い人には理解されにくくなっているのではないか。人類の長い歴史の中では重要なエネルギー資源であったにもかかわらず、ガスと電気の普及により、最近ではすっかり使われなくなってしまった。化石燃料の石炭も身近に見ることがなくなっている。60年ほど前には一般家庭の料理や暖房にも炭が使われていたけれど、最近は焼き鳥や焼肉の料理店で見る程度だろうか。

そんな炭を作ることへの関心が、最近の自然との共生といったムードの中からか、少しづつ高まっているという。とはいえ、炭焼きは簡単にできるものではない。炭焼きができる環境と、炭焼きの設備、それになによりも技術が必要である。駒場野公園には自然観察室を拠点に公園を管理するボランティア団体があり、そこに炭焼きの技術をもった関係者がいた。その方が岩手県で作ったドラム缶の設備を提供し、行政の協力も得て平成11年から続けられている。

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駒場野公園の雑木林管理で切った木材を半年以上乾燥させ、それを材料にしてドラム缶に入れ、外側からたきぎで8時間ほど燃やす。そして白い煙が透明になり、その煙の湿気がなくなったことが確認できると火を止める。それから空気を遮断して14時間後に釜を開けるという工程なのである。

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竹をくり抜いて作った煙突からでる煙の色を見る。
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1日目に火を入れて燃やし続け、夜にそれを地中に埋めて冷ます。翌朝は掘り出してドラム缶の中にできた炭を取り出す。

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炭を取り出したらすべては片付けられ、来年まで何事もなかったかのように埋め戻される。

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ドラム缶を使うという炭焼きは近代的と言われるかも知れないが、それでも炭焼きそのものは貴重な伝統文化である。日本だけではなく、世界中さまざまな形で木材による燃料ということで炭焼きはあったはず。そんなことに思いを馳せながら炭焼きを体験できることはすばらしい。

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