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2014年12月

長老議員の引退(14-12-29)

解散総選挙に続いて4月には区議会議員選挙が行なわれる。早速新年会などで、議員や候補者の挨拶に熱が入る。そんな中、新年の挨拶に先んじて、目黒区の最長老議員である二ノ宮啓吉氏が引退することを発表した。親族ではない後継者を紹介するためであろう。

二ノ宮啓吉氏は1938年生まれで76歳。8期32年の目黒区最長老の議員で、9期目も考えた上で体力的な不安から後進に道を譲ることになったもの。
前回の選挙では36人の全当選者中得票数は27番目、自民党当選者14人中では10番目の得票であるから、目黒区議会に関心が強い人でなければそれほど知られてはいないのだろう。地盤である下目黒以外では、自民党を支持する票がそれぞれの地域の候補者に流れるような配慮がされているはず。余り目立っては困るという事情があったに違いない。

長老のイメージからするとインターネットとは縁が薄いように思いがちであるが、二ノ宮氏の場合は2002年の1月から「二ノ宮啓吉の区政日記」をインターネット上で公開している。しかもその内容には深みがあるのである。

今年の日記では、「日中友好団体として招待される」「北京市東城区との友好交流増進」「韓国ソウル特別区中浪区とのスポーツ交流」「東京都・北京市友好締結35周年記念講演」「中華人民共和国建国65年祝賀レセプション」と国レベルでは関係が冷えている中国・韓国との交流に大きな貢献をしていることをうかがい知ることができる。
http://www.enpitu.ne.jp/usr6/62529/

また、書画、写真の腕も相当なもので、文人ということばがふさわしい。

その一方で区長をはじめ、周囲の人にとっては煙たい存在でもあるのかも知れない。いや、議員というものそうでなければならない。物分りがよいのは困るのである。

いずれにしても、もう票が集まり過ぎることを心配する必要はない。多彩な趣味に没頭したいとの思いもあるかも知れないが、名誉区議として目立った活躍をされることを期待している。

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書評『ダンテの遺言』(14-12-28)

先月30日に発売された小説『ダンテの遺言』。作者は谷川悠里さんで、その紹介は、1981年東京生まれ、イタリア・ボローニャ在住、ボローニャ大学文哲学部を卒業、ミラノ大学大学院人文学科修了、1999年年度の司馬遼太郎フェローシップを受賞とあるだけ。これが書おろしデビュー作とされる。
司馬遼太郎フェローシップは第3回のもので、「日伊の歴史教科書比較-特に“別国期”について-」が受賞対象。18歳の時という計算になるが、それからこの作品を発表するまでイタリアでの研究生活が主であったことは確かとしても、どのような活動をしていたのかは分からない。

物語は完全なフィクションとあるが、登場人物は歴史上の有名人に関わる人たちで構成されている。有名人というのはガリレオ・ガリレイ、アントニオ・モランディ、オーギュスト・ロダンという大物たち。それにダンテ・アリギエリの『神曲』が引用される。

物語はダンテの『神曲』と、その世界を彫刻で表現したロダンの『地獄の門』をめぐる歴史の闇に光を当てようとするものである。だから『神曲』を読んでいることと、歴史的事実としての、異端審問、禁書目録についての知識がどこまであるかが本書の理解には必要なのだろう。どこまでが史実かが分かるかどうかで、面白さも違うはず。

イタリア人であれば、誰もが『神曲』を読み、関連する歴史的事実にも親しんでいるのだろうから、本書はイタリア語に翻訳されてこそより適切な評価がなされよう。無論日本人であっても、そのあたりの知識を持ち合わせている人に評価を委ねるべきではあろうが、私のようなこの分野に無縁の立場からでも読む価値が十分にあるというのが率直な読後感である。

ロダンのパトロンは異端者の排除についてこう語る。「川の流れはいつも同じ方向を向いている。世間というものは、不思議です。深く考えず、どんな方向へも皆で仲良く手を繋いで泳いでいくことが良しとされる。それがときに秩序と見なされる」。そして「その偽りの代償を払うのは、他でもない、われわれの子供たちになるのですよ」と。
それが、異端者を残酷な方法で処刑した時代の底流にあるものが現在にも引き継がれていることをほのめかす一方、最後に近いところでは火刑となった異端者の子孫は、その埋もれた歴史を掘り起こそうとしている努力に対して冷ややかな言葉を投げかける。
「オルタ家の方々は、高尚な研究をされ、正しく評価され、いつも整備された美しい道路を走っていらっしゃる。わたしたちは泥飛沫をあげて畦道を迂回して迷った挙句、信号はいつまでたっても赤のまま。その上を静かな高速道路を滑るように走り、哲学しながら、クラシック音楽をお聴きになっている。お仕事に打ち込んでいるあいだ、日常生活の雑事はどなたかがやってくださるのでしょう」というのは、この作品のテーマ自体についての自嘲的なユーモアとも受け取れる。

17世紀のガリレオ・ガリレイの異端審問からはじまり、現代の日本が結末の舞台はというスケールの大きさは、マンガやアニメの世界に近いものがある。難しいこと抜きで一気に読み通せる作品といってもよい。

ちなみに、今年の11月30日発売の新刊書であるにもかかわらず、世田谷区の図書館で予約数15件、目黒区の図書館では5件の予約が入っていた。

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都立駒場高校終業式で駒場町会も一役(14-12-26)

都立駒場高校の終業式に参加した駒場町会防災部飯田副部長による防災部内宛レポートを転載の承認いただいたので以下に紹介する。

12月25日朝一番、駒場高校の終業式で防災士 野澤駒場町会防災部長が駒場高校からの依頼で駒場高校の生徒1000人を対象に地域防災に関する講演をいたしました。

「まず一番は自分の命を守るということ、余力があったら駒場町会の住民の救援に強力していただけると有り 難い」ということを骨子として、災害に対して必要な事を30分で余す事なく伝えました。

駒場高校としては地域とのこのような講演という取り組みは初めてのことということです。

日中、大震災が起きれば、駒場高校は生徒1000人、教職員80人の安全確保と安全が確認されなければ生徒を帰宅させる訳にはいきません。加えて都立駒場高校は東京都が指定した帰宅難民者救援ステーションであり、また駒場町会5部と4部の一部と上八北町自治会の避難所でもあります。なんと生徒の他に1400人の地域住民を収容するマンモス避難所になります。

参考までに地域避難所として使用する体育館は3つです。写真は2階の1080平米の体育館。この他に一階の柔道場(畳182枚)一階体育館(600平米)が指定されています。
141227

しかしながら、未だ巨大避難所運営を司るリーダーシップをとれるリーダーが不在なことが問題になっています。
漸く町会と駒場高校との連携が動き出しました。機運が高まって来ました。来年は、もう一歩皆さんのお力で前に進ませていただけると、駒場地区の防災力が格段とアップいたしますね。

防災部女性部員は目黒区の駒場体育館館長の依頼で、12月28日10時より1時間ほど職員の研修に参加して、バス タオルで作るアイディアいっぱい防災頭巾と段ボールで作る簡易トイレを紹介してまいります。

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東京5区の衆議院議員選挙結果から(14-12-16)

今回の衆議院選挙の結果について、目黒区と世田谷区東南部の東京5区の数字を見る。
当選した自民党の若宮氏の得票数は102424票。平成24年の衆議院選挙と比べると2割得票数が増えている。文句のない勝利であるとはいえ、平成21年の敗北した選挙での自民党候補の得票数121244票と比べると15%減となっている。平成21年では候補者が事実上自民、民主、共産の3者からの選択であったこと、投票率が高かったこともあるだろう。
比例区の自民党への投票は90011票。小選挙区より1万票少ない。公明党の比例区での得票が21411だから公明党の支持者で若宮氏に投票したのは半分と見てよいのか。一方、維新に40699票、次世代に10964票を投じた人の中にも若宮氏に投票した人も少なくないとすると、公明党支持者の投票はもっと少なかったと思われる。

これに対し、民主党の手塚氏の得票数は66255票。平成24年の65788票と比べると0.7%増でほぼ変わらず。しかし、当選した21年の選挙と比べると56%減。比例区での民主党の得票は45536票。手塚氏が獲得した票のうち約2万票は民主党以外に流れている。

平成24年の選挙でみんなの党から立候補し、得票数では手塚氏に及ばない46629票でありながら比例復活で議席を得た三谷氏は、今回無所属で立候補し44103票と前回より5%得票数を減らした。比例区での民主党の得票に拮抗する。

躍進したのは日本共産党。小選挙区で前回の得票数比104%増で倍増である。ただし平成21年選挙の前々回と比べると41%増だから、一旦落ち込んだものの大きく挽回したことになる。比例区は小選挙区より2955票多い35095票。批判票として比例区に共産党を選んだ有権者が多かったことをうかがわせる。
前回の選挙では公明党より少ない得票であったが、今回は35千対21千で公明党の1.7倍となった。

4月には統一地方選挙がある。目黒区議会議員の現在の数は自民13、公明6、民主5、共産4、その他6である。比例区で民主に続く得票のあった維新の動向が注目される。

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東急プラザ渋谷の閉館(14-12-14)

東急不動産は12月11日、東急プラザ渋谷の閉館が3月22日と発表した。東急プラザ渋谷は渋谷駅西口広場の正面にあり、世田谷方面からバスで渋谷駅に出る人たちにとっては、シンボルといってもよいような建物。49年の歴史に幕ということになり、東横線渋谷駅、東急東横店東館に続く解体工事が来年春から始まる。
開業は1965年6月というから、1964年の東京オリンピックの翌年である。そして新しく建設される地上18階のビルは2018年度完成というから、2019年3月までということか。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの前年となるわけで、オリンピックの翌年にできた建物の跡に、次のオリンピックの前年に新しいビルが建つということにもなる。

閉館までのスケジュールは、1月2日から末日までが閉館セール、2月1日から1か月が閉館売りつくし、3月1日から22日までが完全閉館売りつくし、と発表されている。どう違うのかはその時のお楽しみということなのだろう。

いずれにしても、1月からの東急プラザ渋谷は注目されるに違いない。

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期日前投票のデータから見る衆議院選挙(14-12-10)

東京都選挙管理委員会事務局は8日に期日前投票中間状況<期日7日前>を発表している。
都全体では前回の衆議院選挙の同時点との比較で1.01倍と横ばいであるが、選挙区ごとに見ると関心の高さをうかがうことができるのかも知れない。

例えば、顕著に数字が減っているのが北区と足立区の12区。北区が前回比0.87、足立区が0.70である。この選挙区では自民党も民主党も候補者を立てていないからだろうか。

小平市、国分寺市、国立市、西東京市の22区も西東京市の前回比0.42をはじめ、いずれもマイナスとなっている。こちらは自民、民主、共産、次世代と4党そろっているので、数字の落ち込みは一般に言われるように関心が乏しいせいなのか。

一方で日野市は2.0と倍増しているが、同じ選挙区の立川市は0.88と減少しているので、選挙区としての評価は無理なのかも知れない。

目黒・世田谷の5区も、渋谷・中野の7区も前回並みの数字である。

次回は13日に期日2日前の数字が出る。その数字で投票率を占うことになるのだろう。
前回も前々回も20代の投票率は40%台。この世代こそ将来を考えて投票してほしいのだが、大学院生でも政治には無関心だと聞いている。総選挙で検索するとAKB総選挙が上位に並ぶほど。

若い世代が政治に無関心ということは政治に期待していない、つまり、政治は自分たちの問題を解決できないと考えているからのようでもある。

http://www.senkyo.metro.tokyo.jp/topics/h26syuugiinsen_earlyvoting.pdf

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建替えられる渋谷区庁舎(2014-12-4)

11月9日付「しぶや区ニュース」で発表された渋谷区庁舎と渋谷公会堂の建て替え。11月12日に渋谷区役所で説明会が開催された。

その時の模様が分かりやすい映像で公開されている。


まず、完成までは仮庁舎でということで、来年11月には明治通りの東側に建設中の仮庁舎への移転となる。それから現庁舎の解体工事となり、新庁舎の工事が終わるのは平成30年度。

新庁舎は15階建てで、最上階は区民交流ゾーンとして眺望が楽しめるようになる。

渋谷公会堂の跡地には高層分譲マンションが建設される。その高層階の北側は代々木公園を挟んで新宿の高層ビルの眺望が得られるなどで、人気がでるだろう。

資料はこちら。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kusei/cityhall/plan01.html

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