肉食革命か(2014-11-16)
「いきなり!ステーキ」渋谷センター街店が11月5日にオープンした。東急本店から東急ハンズに抜ける道、すしざんまいのある道からセンター街側に入った、できたばかりのビルの1階である。
立ち食いそば屋かラーメン屋のような外観。メニューだけが目立つ。そのメニューというのはリブロース、サーロイン、ヒレの3種類のグラム単価。
11時から23時までの営業で、11時から15時までの4時間ものランチタイムには300グラムのワイルドステーキがライス、サラダ、スープ付きで1200円(税別)という値段で食べられる。部位は肩ロースのよう。その時間帯であれば、肩ロース、リブロース、サーロイン、ヒレの4種類の肉が選べることになる。しかし300グラムというボリュームを覚悟しなくてはならない。
店内の客席には椅子がない。立ち食いである。カウンターの前に立ち、そこにある番号札をもって調理場に行き、いきなり!ステーキ注文。希望の肉を300グラム以上(ヒレなら200グラム以上)をカットしてもらい、椅子のない席で焼きあがるのを待つ。パンもスープもなく、サラダ、ライスがオプションというもの。焼き上がるとスタッフが運んできてくれる。それに特性のソースをかけて食べるのである。
飲み物もオプションも注文せず、出された水を飲んでステーキを食べる。文字どおりのいきなり!ステーキ。食後のコーヒーは店を出てから考えることに。
ホルモン焼肉の系統は人気があり、店舗数が増えているが、ステーキ専門の店は高級でなかなか手の届かないタイプのレストランであった。それを一気に大衆化したことになる。肩ロース、リブロース、サーロイン、ヒレの4種類のステーキを300グラム以上のボリュームで食べる環境ができたのだ。
「いきなり!ステーキ」は肉料理で10のタイプのレストランを運営する株式会社ペッパーフードサービスによるもので、昨年12月に一号店を銀座で開店。今年の12月で30店舗の展開となる。
同社が運営するレストランはペッパーランチを中心に、今年6月の時点でアジア太平洋13か国で176店舗、国内150店舗にものぼる。1970年に現社長が向島で創業したことから始まるレストランチェーンなのだが、「いきなり!ステーキ」はその経験を踏まえた画期的な食サービスであろう。価格を抑えるために椅子を取り払い、メニューを簡素化するという究極のステーキ専門店なのである。
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