渋谷のシンボルゾーン(14-7-11)
スマホ版の地域情報サイト「Walker47」の渋谷駅西地域担当となって、改めて渋谷を眺めて見た。明治通り側の渋谷駅東地域は担当外であり、246の南側も別の街としよう。つまり、JRの渋谷駅からマークシティ、文化村通り、公園通りの3本の線とその周辺の街が対象である。ハチ公前広場のスクランブル交差点から始まる地域ともいえる。
複雑な地形と100年の歴史をもつこのエリアは、ある時期、ある場所に人気がでて、そして忘れられていく。たとえば、恋文横丁がどうだったか、その名を知る人はもはや渋谷に来ることもあるまい。百軒店も映画とジャズ喫茶の街として渋谷の中心繁華街であったことがある。円山町が花街であったことを知る人も少ない。そもそも花街ということば事態が死語なのだろう。公園通り、パルコが人気を集め、スペイン坂も一時期観光名所であった。センター街とSHIBUYA109が渋谷のイメージだった時代もある。
この20年は原宿、表参道、恵比寿の人気が高まり渋谷がこのエリアでの地位が相対的には低下しているかもしれない。それでも現在、駅前のスクランブル交差点が、日本を代表する都市景観であるといっても過言ではあるまい。にもかかわらず、渋谷の印象が薄いとすればそのシンボルゾーンが移動しているからではないだろうか。大きな建物が銀座、新宿、日本橋と比べて少ないことがあるのかも知れない。
渋谷駅周辺は再開発の工事がはじまっている。2020年までには大きな建物がいくつか誕生するわけだが、それまでに渋谷はどう変わるのか。その変化の兆しをとらえていきたい。
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