駒場バラ園の駒場(14-5-19)
駒場のバラが花盛りである。駒場公園、駒場野公園の目黒区の公園と、東京大学駒場キャンパス正門横のバラ花壇の世話をしているのは駒場バラ会。しかし、駒場バラ会の名前だと東大駒場キャンパスのバラ会と誤解されることもある。そういえば、駒場という名称も東大の本郷と駒場ということで、駒場キャンパスのことと思われる。駒場町会などの地域社会の存在は、駒場キャンパスの知名度と比べるとないに等しいものなのかもしれない。
しかし、駒場のバラは駒場バラ園があってのことなのである。1911年に東京帝国大学農科大学の敷地のすぐ横、井の頭線の線路のない時期に現在の地に駒場バラ園は誕生した。少なくともバラ愛好家にとっては、駒場とは駒場バラ園のことであったという。
そんな駒場バラ園も2006年にその土地の多くが宅地化され、現在は住宅の隙間に鉢を並べるようになっている。100年以上の歴史を誇るバラ苗販売業者なのに、そうと知る人は地元ですら珍しい。駒場バラ会とはそんな駒場バラ園の記憶を地域に刻むために設立されたものである。
駒場バラ園の開園から2年後に生まれた「日本のバラの父」鈴木省三は「オペラ座とバラの博物館がない国は文化国家とはいえない」というのが生前の口癖だったとか。東大駒場キャンパスにあるのは「大学院総合文化研究科・教養学部」。東大駒場キャンパスを含む駒場のバラは、文化国家の象徴になる可能性を秘めている。
駒場バラ園
駒場バラの小径の銘板
バラの小径から正門方向を見る
梅林の手前にもバラが
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コメント
駒場バラ園、初めて知る情報です!!
投稿: 68w | 2014年5月24日 (土) 22時08分