ワイン消費の動向(13-08-29)
駒場東大前商店街のスーパーの売り場では、ワインは750mlのボトルで480円というのが主であった。500mlの缶ビールと較べると経済的ともいえるかもしれない。ビールなど、他の酒類と比較しても売場が広めなのは種類が多いせいなのか。
ところが日本での人口一人当たりのワイン消費量は2010年で2.09リットル。ビールの22・00リットル、発泡酒の7.55リットルはもちろんのこと、清酒の4.69リットル、焼酎の7.34リットルと比べても、その消費量は少ない。
これがフランスだと、人口一人当たりのワイン消費量は52.1リットル、イタリアで45.0リットル、アメリカでも9.2リットルという数字がある。
この10年での消費量の変化をみると、2010年と2000年の比較で、焼酎が126%と伸びているのに対し、清酒60.3%、ビール53.3%、発泡酒60.2%、ウイスキー76.3%減っている中、ワインは98.6%と、ほぼ横ばいである。2012年の数字はないが、売場や飲食店の印象で見る限りワインについては増加の傾向にあると思われる。
1990年と2010年の20年の対比では、清酒42.9%、ビール42.8%、ウイスキー45.1%に対し、焼酎175.6%、ワイン222%となり、ワイン消費量の大きな増加が見える。
ワインの課題は親しみやすさにあるのではないか。何を飲んだらよいのかなかなか分からないということだ。ビールは4大メーカーが大々的に宣伝をしている。清酒も焼酎もよく知られたブランドが少なくない。愛飲する銘柄をもつ人も多い。ところがワインだとフランスかイタリアかスペインかという国別の分け方が普通。ボルドーはともかく、ブルゴーニュとかトスカーナとかの産地名まではなかなか知らない。ボジョレ・ヌーボーというブランドは話題にはなるが季節は限られる。
そんなワインのことがわかる場として、渋谷神泉が注目されるようになってもよい。今年の10月、神泉にオープンするワインセラー付き賃貸マンション「ワインアパートメント」がそんな場になるのだろうか。
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