目黒天空庭園の公開(12-10-23)
10月20日に大橋ジャンクションの屋上にある来年3月開園予定の空中庭園に「目黒天空庭園」の名前がつけられ、見学会が開催された。新聞にも写真入りで大きく取り上げられ、東京新聞では1面に掲載された。
庭園の面積は約7千㎡で、1周400メートル、幅16メートルから24メートルの回遊路が地上11メートルから35メートルの高さを結び、24メートルの高低差をもつ。
「目黒のさんま”の愛称と並ぶ“目黒の天空庭園”と呼ばれ、多くのかたに親しまれる魅力ある公園にしていきたい」というのが目黒区長の挨拶。ジャンクション屋上の公園は全国初とのことで注目を集めたいところだが、観光バスの立ち寄りは想定していないらしい。視察団はタクシーで来ることになるのか。東名高速から東京の入り口にあたる場所だから、修学旅行の生徒が立ち寄ってもよさそうなものだが、そのようなことも想定外なのだろう。ホンネはそれほどのものではないということなのか。
読売新聞には「この辺りは緑が少なかったので、お年寄りや子供が集うのにちょうどいい」との近所の人の談話が紹介されていたが、目黒区の中では緑に恵まれているのが北部地区で、公園も菅刈、東山、西郷山、駒場野、駒場と集中している。目黒区の公園を担当するのはみどりと公園課。立派な公園であれば、手間も費用もかかるはず。だからといって要員や予算を増やすことは考えにくい。その分既存の公園にしわよせが来ることは避けられまい。例えば、公園の草刈の頻度が減らされているということが既におきている。多くのかたに親しまれるということを期待すると、担当部署の職員の負担は増すばかり。公園でのボランティア活動にも制約があるという。
一番の心配は台風の影響。住民参加の検討会で念を押されていた懸念事項となっていた中、高木・中木が千本あるという。台風で木の枝が折れることはいうまでもない。屋上から下に落ちないように配慮をするとのことだが、不安はぬぐえない。千本の木々の剪定には当然コストがかかる。屋上から下に降ろす分、そのコストは普通の公園並というわけにもいくまい。観光名所になるならば、それなりの予算措置もできるかも知れないが、観光バスで連れてこないで観光名所にすることができるのだろうか。
開園してから、たとえば20年というスパンで、想定される利用の姿は何通りも考えられるだろうし、木々は確実に大きくなる。税収が拡大するとは考えにくい中、公園は多くのかたに親しまれると共に、その管理について関心をもってもらう必要がありそうだ。
10月26日(金)午後6時半から公園の利用と管理の検討会が菅仮小学校で行なわれる。
目黒区の発表
http://www.city.meguro.tokyo.jp/gyosei/koho/hodo_news/20121022/index.html
東京新聞に掲載された東京新聞社撮影の写真
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