駒場公園と旧前田侯爵邸洋館(12-10-11)
駒場公園は駒場農学校から帝国大学農学部であった土地の一部を、加賀百万石の前田侯爵家が本郷にあった屋敷を帝国大学に譲り、その代替地として屋敷にした敷地である。駒場農学校の最初の校舎があった場所でもあるのだが、それについての表示は公園内にはないようだ。
前田侯爵邸の洋館が完成したのは1929年。1945年には米軍に接収され、1975年から目黒区立の公園となった。洋館は2002年まで東京都近代文学博物館として利用されていたが、その後、土・日・休日のみ一般公開されるようになり、現在は原則月・火曜を休館として無料公開されている。
建物は古くても、現在のような形で公開されるようになってからは日が浅い。そのせいか、また、目黒区の管理であるため、隣接する渋谷区や世田谷区の住民に対するPRも乏しいのだろう。目黒区民のための見学企画はあるけれど、何ら制約がないとはいえ、渋谷区や世田谷区の観光ルートからは排除されているようだ。また、一般の公園としては、開園と閉園の時間がある上、休園の日があるから利用しづらいということもあるのだろう。
そんなことで現在は利用者が少ないけれど、広域ウォーキングのコースとしても、これからもっと注目されてよい。
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