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2012年8月

大人らしく大人ぶらず (12-8-31)

渋谷駅から一駅というと山手線だと原宿と恵比寿。地下鉄だと表参道で東横線だと代官山となり、いずれもよく知られた観光スポットだ。しかし、ちょっと離れた田園都市線の池尻大橋はともかく、井の頭線の神泉駅はそんな駅のあることを知る人は井の頭線の利用者くらいではないのか。知名度と共に利用者も圧倒的に少ない。神泉駅で待ち合わせをする人の姿はめずらしいといってもよいほどだ。Bunkamuraや東急本店に行くにしても、神泉駅で降りた方が混雑する道路を歩かなくてよいのだが、そのために井の頭線を利用する人がどれだけいるのだろう。

神泉駅の存在感が乏しいのは住宅街の中にある駅だということがある。渋谷駅から近すぎる割に地形が複雑でどこにあるのか分からない、ということも利用しにくくしている。
しかし、神泉駅を中心に街をイメージすると見え方が違ってくる。歩いて5分のエリアには円山花街のなごりと、高級住宅地松涛が整然と区分けされて、それぞれの文化を背景とする魅力ある小さな飲食店があるのだ。
渋谷の喧騒はいやだが、渋谷が便利でよいという人は是非神泉駅を利用していただきたい。今月旧山手通りに近い住宅地にオープンしたチャイニーズ・レストラン・バーとでもいえそうな「香格里拉倶楽部(シャングリラクラブ)」は「~大人らしく大人ぶらず~」と称している。神泉駅の周辺はまさにそんな街だといってよい。

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渋谷区総合防災訓練(12-8-30)

渋谷区総合防災訓練が9月1日(土)午前9時30分から11時30分まで、都立代々木公園B地区イベント広場で開催される。午前8時に「震度6強」の地震が発生したとの想定で、発災初動対応訓練では、身の安全確保、自主防災組織等の地域が連携した情報収集、安否確認、救出救助、応急手当、初期消火。防災機関災害対応訓練では地域・関係機関・救助犬による救出救助、医師会等による負傷者対応、道路のがれき撤去(啓開)。帰宅困難者対応訓練として、民間の協力による帰宅困難者受入施設への誘導訓練。復旧・支援訓練で電気・ガスの復旧、地域による避難所開設運営、伝言ダイヤル171、物資・飲料水の緊急輸送、炊き出しなどがある。
また、啓発・展示コーナーもあって、災害時の知識等の展示、ロープワーク実技、起震車、AED、初期消火、ガス復旧、伝言ダイヤルなどの体験もできるそうだ。

一方目黒区でも同じ日の同じ時間帯に駒沢公園で東京都・目黒区共催の総合防災訓練がある。駒場や青葉台から目黒区手配のバスで駒沢公園に行って参加することもできるが、代々木公園の方が近い。しかし、近くの会場の防災訓練に参加しましょうということにはならず、渋谷区の防災訓練情報は目黒区民にはなかなか流れない。防災訓練を行政機関として行なう必要はあるとしても、住民の防災訓練を行政区分ごとに行なうのがよいのかどうか。区界地域の住民の自主的な検討が必要だろう。

ちなみに上記の渋谷区総合防災訓練の情報は渋谷区の電子メールによる防災ニュースで得たもの。紙媒体は区界を越えにくいがインターネットなら簡単だ。防災情報の行政区域を越えた共有は必須ともいえるので、そのための取り組みが進むことを期待したい。

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埋もれた明るいニュース(2012-8-28)

マスメディアで知ることのできるニュースというのはごくわずか。特に東京では地域のニュースは伝わりにくい。地用であればローカル紙が取り上げるようなニュースも埋もれてしまう。その一例が東京のリトルリーグのチームがつい先日アメリカで行われた大会で世界一になったというもの。高校野球は連日報道されていたが、その下の少年野球となると、スポンサーの産経グループが扱う程度ということは残念だ。その少年野球も複数の協会があるのではあるが。
サッカーではU-20の人気が沸騰しているけれど、高校野球や大学野球の世界大会というのは知らない。世界の舞台で競う少年たちは、日本の将来の希望であるともいえるのだろうが、高校野球には熱狂しても、少年野球への関心は乏しい。結局、マスメディアが取り上げないことには関心の持ちようがないのだろう。
幸い、今ではインターネットがある。東京のローカルニュースとして扱ってほしい東京の少年たちの活躍を、アメリカで映像データにしてYouTubeで配信している。こうした映像を見ることに視聴者の時間を割かれることは、テレビ局としては困るのだろうけれど、フェイスブックやツイッターがその所在を教えてくれる。
ローカルなはずのニュースが世界とつながっているのだ。

詳細はこちらで。
http://jllba.com/3_3_sekai.html

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東京の夏祭り(12-8-26)

8月最後の週末は、浅草サンバカーニバル、高円寺阿波踊り、原宿表参道元気祭スーパーよさこい、といった観客動員数で1日50万人規模のものが開催された。全国から出演者が集まるイベントである。
浅草サンバカーニバルは1981年から、スーパーよさこいは2001年から、一番古い高円寺阿波踊りでも1957年に「高円寺ばか踊り」としてスタートしたというもの。いずれも商店街振興を目的としてはじめたもので、さまざまな幸運が重なって今日の東京でも際立った賑わいとなっているが、伝統的な祭りとは違ったものだ。いわば大型の路上ライブであり、集客力のある楽しいものであることは確かだ。しかも、日ごろの練習成果を発表する場として一流の舞台ともなっている。ただ、もうこれ以上観客が増えても困るというレベルになっているのかもしれない。
一方で伝統的な祭りは神輿の渡御。今夜は大橋氷川神社に向かって国道246号線を神輿が通った。担ぎ手も阿波踊りの連のような専門チームの助けを得ているようだ。祭りも時代から逃れられない。

高円寺阿波踊りの様子
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大橋氷川神社前に到着した神輿
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駒場の夏祭り(12-8-22)

8月23日(木)・24日(金)の夜7時から9時まで、駒場東大前商店街の盆踊りがある。24日は仮装盆踊りなのだそうだ。金魚すくいや、いろいろな食べ物が売られたりして、日ごろ見かけない子供たちが年に一度商店街にあふれる日となるのだ。
そして25日の日曜日は神輿が出る。午後の部は大人・子供神輿と山車太鼓が午後1時から町内を回り、夜の部が、第3機動隊を出て氷川神社に午後8時に入るというスケジュールになっている。
いつもは静かな駒場の街もこの日ばかりは活気を帯びる。暑い中で関係者は大変なのだが、長老たちのノウハウの引継ぎも行われなくてはなるまい。盆踊りと神輿という日本古来の風習がどこでも続けられているわけでもないのだから。夏祭りの屋台は例年東大の学生の協力を得ているが、神輿も将来は東大生と留学生が頼りということになってくるのかも知れない。

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高層階から見た渋谷(12-8-20)

東京の上からの眺望を楽しむ場所として今一番人気があるのはいうまでもなく東京スカイツリー。しかし山の手からの眺めは新宿や渋谷の高層ビルということになるのだろう。いずれにしても、高さよりも場所が重要なのではないか。高ければいいというわけでもあるまい。

渋谷付近での高層階からの展望スポットはいくつもあるわけだが、それほど関心が高いとも思えない。六本木ヒルズや都庁の展望台もあるが、セルリアンタワーとマークシティからの眺めがまさに渋谷からの眺めとなる。とはいえ、渋谷の街を上から見ても、見ごたえがあるというよりむしろがっかりするということになりそうだ。

渋谷の北側の景色で目立つのは明治神宮の森に浮かんでいるような新宿の高層ビル群。ビルの数がいつの間にか増えている。西側はどこまでも同じような景色が続く。旅行者から見ると、相当印象的だろうと思うのだが、渋谷の観光ガイドで紹介されているのだろうか。以下のような写真を見た記憶はない。

渋谷マークシティ最上階からの眺望 
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マークシティから北西方向の眺めで左側の緑は東大駒場キャンパス
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音楽を楽しむ店 (12-8-17)

名曲喫茶、ジャズ喫茶、歌声喫茶、シャンソン喫茶などなど、1950年代から70年代にかけては、音楽を楽しむ店は多かった。キャバレーやナイトクラブでは、ビッグバンドが生演奏をしていた。それが、1970年代後半ごろからカラオケ時代になったといってもよいのか。プロの歌手の歌ではなく、仲間の歌を聞かされることになったのだ。テレビが世代を越えて共有できる歌を提供した。一方で海外のアーティストに対する関心が後退したのもカラオケのせいかも知れない。

現在、音楽はYouTubeで簡単にあらゆるジャンルの曲に接することができるし、ダウンロードした曲をスマートフォンなどでどこででも聴くことができるようになった。音楽に接する機会はレコードを聴いていた時代より圧倒的に多い。しかし今、誰もが知っている新曲というものがなくなっている。嵐やAKB48の曲を聴いている大人がどれだけいるだろうか。

大人が音楽を楽しめる場として、例えば、代官山蔦屋書店では様々な音楽を視聴することができる。しかし、ライブハウスではなくとも、レコードで音楽を聴かせてくれる店が多いことは漠然と意識していても、好みのジャンルでない音楽でなければ無関心でいそうだ。

クラシック音楽では渋谷観光ガイドに必ず出てくる「名曲喫茶ライオン」がある。何十年も前から時間が止まっているかのようなところがウリだろうか。ジャズでは日替わりで生演奏をしている「Ko-Ko」が道玄坂小路から百軒店に向かう場所にある。アメリカンロックにこだわりをもつ「B.Y.G」、ブルースの「テラプレーン」、カントリー&ウェスタンの「グリーン」は百軒店でどれも昭和の雰囲気をそのまま残す。東急本店に近いところでは、ワールドミュージックのバー「国境の南」がビルの3階に 、レコードでポップスを聴く「リーミーズ」は昼間からコーヒーとカクテルが楽しめる裏通りにある路面の店だ。シャンソンなどさまざまなジャンルの生演奏がある「サラヴァ東京」は松涛郵便局交差点のファミリーマートの地下に。
松見坂には、アナログレコード2千枚、CD2千枚を置いて、大きなスピーカーで聴かせる狭いけれど本格的なロックバー「LiN ENDODFIN」がある。交差点地下の「音楽ダイニングORB」はライブと楽器も用意している参加型の店だ。中でも、セルリアンタワーホテルにあるジャズ・バー「JZ BRAT」は高級店。サウンドオブトウキョウとしている。
YouTubeで見つけたJZ BRATでの演奏映像の一つがこれ。

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ガーデンロードの街(12-8-13)

地域情報サイト「渋谷WEST」は今月で11年目に入る。デザインを一新したわけではないので、リニューアルというほどでもないかも知れないが、エリア紹介のメニューでは、対象エリア区分の見直しをし、飲食店の紹介に絞ったのがポイントだ。渋谷区側と目黒区側が開設以来6エリアずつで同数だったのを、今回は渋谷区9エリアに対し目黒区3エリアと渋谷区の比率を高くした。飲食店の数からすれば、目黒区側の比率はもっと少ないのだが、「地域と生活」の部分では目黒区側の比重が高く、渋谷区と目黒区を境界をはずした地域サイトとして位置づけであることに変わりはない。

渋谷WESTの”ヘソ”としているのは、国道246号線との神泉町交差点と、Bunkamuraに向かう松涛2丁目交差点。その点を結ぶ旧山手通りは渋谷WESTの背骨といってよいのか知れない。緑が多く、神泉町交差点には新しいランドマークとなった渋谷ガーデンタワーができたので、この道をガーデンロードと名付け、「松涛・青葉台ガーデンロードの街」としてみた。ちなみに、蔦屋書店のあるところも「代官山T-SITE GARDEN」と名付けられている。

一般的な渋谷イメージは混雑していた若者の街ということで、嫌う人の多いことは事実。だから代官山という地名が旧山手通り沿いだと青葉台、鉢山町にも使われる。渋谷イメージを避けるためだろう。「渋谷WEST」も渋谷イメージを引きずるのでマイナスとの意見もあるが、渋谷にはさまざまな顔があるとの主張をするにはやはり渋谷を使う方がよいのではないか。
松涛・青葉台ガーデンロードしたが、渋谷ガーデンロードでもよいだろう。12年前には渋谷マークシティ、今年は渋谷ヒカリエと、大人の渋谷をアピールしているのだが、渋谷という地名そのものにあるイメージを変えることは難しい。駅周辺の人ごみは変わることはないわけだから、大人の渋谷は駅から離れた場所でなくてはなるまい。

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松見坂でサルサ(12-8-11)

中央にグリーンベルトがあって道幅が広い淡島通りの松見坂は、大人の夜遊びゾーンとしてもっと注目を集めてよいだろう。渋谷駅から近いのに静かな環境はリゾート地にいるかのようで、六本木や青山はもちろん、代官山ほどの賑わいとも無縁だ。小規模な店ばかりで、雑誌などで紹介されることもほとんどなく、文字通りの隠れ家が集まっている。
そんな松見坂のかでラテンムードに浸れるのがコスタラティーナ。なじみのない食事のメニューなのだが、それだけに日常生活からの気分転換にもなるだろう。5年以上前からやっているサルサのレッスンの人気はもっとあってよい。
松見坂にはロックバーの「リン・エンドルフィン」とか、「バル松見坂」、といった気軽に行ける店だけでなく、和食の「かねこ」やフレンチの「TSU-SHI-MI」といった予約客のための店もある。

このエリアを愛する人たちが集まるようになると、もっと楽しい場所になることは間違いない。そろそろ期が熟して来ているようにも思うのだが。

ラテンの店コスタラティーナ

コスタリーナでのレッスンはこのチームが担当

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東京都・目黒区合同総合防災訓練(12-8-8)

毎年9月1日は全国各地で防災訓練が行なわれ、今年の東京都の防災訓練は目黒区と合同で実施される。会場は、西小山駅周辺、都立駒沢オリンピック公園、目黒駅周辺、都立林試の森公園などで、駒場周辺の住民は、目黒区が用意する送迎バスを利用しての駒沢公園での参加となる。各町会でとりまとめた募集の申し込みは先月中に締め切られた。参加者の人数を目黒区で調整する必要があるためだ。朝9時から12時までという訓練スケジュールで、直接会場に行く分には問題はない。

駒沢公園はその面積のほとんどが世田谷区。しかし世田谷区のホームページにはその防災訓練の案内が見つからない。世田谷区がその運営に関与しないからだろうが、周辺の世田谷区民は他人事ということになるのか。目黒区民でもそれほど知っているわけではなさそうなので、変わりはないのかもしれないけれど。

平時は住民が行政区分で分断されていても問題は少ないが、大規模災害が行政区分などとは全く関係なく発生することはいうまでもない。非常時のための地域住民ネットワークが求められる。学校などの公的施設の地域社会との関わりが希薄であることも問題だし、その事実に無関心なのも東京の住民なのだ。しかし、地域社会がインターネットでつながればそうした課題もクリアできる。ツイッターやフェイスブックに加え、資料を蓄積できるサイトがあればよい。『渋谷WEST』はそのようなニーズに答えるインフラとなるサイトなのだが。

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1972年の渋谷(12-8-3)

雑誌『東京人』9月号が今日発売ということで、メールマガジンが届き、その目次が紹介されている。特集は、「1972年」--政治の季節から荒井由実へ--というものだ。編集長によると、「72年は、戦後史の大きな曲がり角だったとおもいます。その影響は、今日、なお深く陰を落としています。改めて72年に注目した理由もそこにあります」とのこと。

特集の内容は、「国民が釘付けになった、あさま山荘事件の実況中継」、「ぴあ」創刊、日活ロマンポルノ、フォークからロックへ、連合赤軍、そして、「さよなら連帯 そして愉しき日常が始まった」と題する座談会でしめくくる。荒井由実って誰だ、ということにもなるほどだが、団塊の世代には40年前は懐かしい思い出が多いことだろう。

そんな時代を象徴する人物の一人が寺山修司。『書を捨てよ、町へ出よう』で劇映画に進出したのが1971年。『犬神家の人々』は1975年の刊行だから、1972年はまさに寺山修司が活躍した時代なのだ。

その系譜をつなごうとするポスターハリスギャラリーで、寺山修司幻想写真館『犬神家の人々』が8月4日からで開催される。ポスターハリスギャラリーは、道玄坂と文化村通りをLABIの裏側で結ぶ道玄坂小路の崖の上にあたるビルの1室にある。文化村通りの東急本店の向い側から坂道を上がりすぐ左に入った道の突き当たりという分かりにくい場所だ。それだけに1972年の渋谷にタイムスリップしたような思いができるかも知れない。

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