1972年の渋谷(12-8-3)
雑誌『東京人』9月号が今日発売ということで、メールマガジンが届き、その目次が紹介されている。特集は、「1972年」--政治の季節から荒井由実へ--というものだ。編集長によると、「72年は、戦後史の大きな曲がり角だったとおもいます。その影響は、今日、なお深く陰を落としています。改めて72年に注目した理由もそこにあります」とのこと。
特集の内容は、「国民が釘付けになった、あさま山荘事件の実況中継」、「ぴあ」創刊、日活ロマンポルノ、フォークからロックへ、連合赤軍、そして、「さよなら連帯 そして愉しき日常が始まった」と題する座談会でしめくくる。荒井由実って誰だ、ということにもなるほどだが、団塊の世代には40年前は懐かしい思い出が多いことだろう。
そんな時代を象徴する人物の一人が寺山修司。『書を捨てよ、町へ出よう』で劇映画に進出したのが1971年。『犬神家の人々』は1975年の刊行だから、1972年はまさに寺山修司が活躍した時代なのだ。
その系譜をつなごうとするポスターハリスギャラリーで、寺山修司幻想写真館『犬神家の人々』が8月4日からで開催される。ポスターハリスギャラリーは、道玄坂と文化村通りをLABIの裏側で結ぶ道玄坂小路の崖の上にあたるビルの1室にある。文化村通りの東急本店の向い側から坂道を上がりすぐ左に入った道の突き当たりという分かりにくい場所だ。それだけに1972年の渋谷にタイムスリップしたような思いができるかも知れない。
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