自衛隊演習拒否の新聞記事への対応(12-7-24)
「陸上自衛隊による統合防災演習の新聞記事について」と題するインターネットでの防災ニュースが24日の夕方渋谷区から配信されている。内容は以下のとおりだ。
「7月23日付産経新聞朝刊の陸上自衛隊第一師団統合防災演習の記事において、自衛隊の区役所立ち入りを拒否し、職員が立ち会わなかった区の一つとして渋谷区が掲載されています。
本区が要請を拒否した事実はなく、また立ち会わなかった事実もありません。
本区では自衛隊の要請に基づき、17日早朝に実施の通信訓練について、自衛隊員の区防災センターでの受け入れ、区職員の立会いを行っています。また16日夜間の参集訓練では、同様の協力を行う予定でしたが、自衛隊側の訓練計画変更により、区防災センターへの立ち入り及び待機が行われなかったものです。
産経新聞に対し、本区として、上記事実を伝えているにもかかわらず、事実に基づかない誤った報道が一方的にされたことについて、厳重に抗議をしているところです。」
問題の記事が出たのは産経新聞の23日の朝刊。産経の読者でもない限り気がつかないわけだが、フェイスブックでそのニュースが駆け巡った。目黒区では区民から40件を越す抗議があったという。
自衛隊員の立ち入りを拒否したと問題視された11区は、千代田、中央、港、新宿、目黒、世田谷、渋谷、中野、杉並、豊島、北の各区。防災担当職員が立ち会わなかったのは、千代田、中央、港、墨田、世田谷、渋谷、中野の7区とか。この報道では、立ち入り拒否をして防災担当職員が立ち会った区が7区あることになる。墨田区は立ち入り拒否はしなかったけれど、防災担当職員が立ち会わなかったということで、これだけは少なくともつじつまが合いそうだ。
港、中野、豊島の各区は23日中に産経新聞社に抗議したそうだが、目黒区もホームページで報道は事実ではないとし、訂正記事の掲載を要求している。産経新聞社はいくつもの区から抗議を受けることになるわけだ。区のバックには区民がいる。新聞社としての責任をどのような形で示すことができるのか、関心を持ってよいだろう。
ちなみに問題となった以下の産経新聞の無記名記事はWEBからは削除されたようだ。
追記:7月25日の産経新聞に「おわび」記事がでた。「11区で実施されなかったのは待機(宿泊)訓練でした。通信訓練については自衛隊の立入りを認め実施されていました。・・・関係者におわびします。」というもの。これだと区が拒否したから待機訓練を実施しなかったかのようにも取れる。これについては見解の相違ということにされるのだろう。
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