東京ゲートブリッジ(12-5-13)
東京の新観光地として、スカイツリーほどではないにしても話題になっているのが東京ゲートブリッジ。それでも今年の2月12日に開通したばかりで、東京湾の海の中にあるようなものだから、関心のひろがりはそれほどでもないかもしれない。新しい埋立地を結ぶ橋でなのだが、よほど新しい地図でないかぎり、その存在が分からない。10年前の地図を見ているのであれば、どこにできたのか、全く検討もつかないことになる。高速湾岸線の外側、羽田空港の北にある城南島から若洲を通って新木場に出る一般道、東京港臨海道路の橋なのだ。道路を作るために埋め立てたのではなく、ゴミの埋め立て処分場に道路を通したというわけだから、道路に対する関心は乏しいはずだ。
いずれにしても開通したばかりだから、その利用もこれからというところか。観光名所として、レインボーブリッジと東京ゲートブリッジを渡るバスツアーを組んだり、東京港を巡る観光船で楽しむようにするとか、観光資源としての活用が期待されているのだろう。ライトアップもされるから、その映像がテレビも話題になるはずだ。
橋の規模としては、アプローチ部分を入れると全長2618m、海上を跨ぐ区間が1618mで、レインボーブリッジの798mの約2倍となっている。歩行者はエレベーターで8階の高さまで上がって海上を跨ぐ区間のみを通行する。新木場寄りのみ利用可能で、反対側は地上に降りるエレベーターはできているものの、その敷地は工事中なので、利用は2016年の海の森公園の部分開園まで待たなくてはならないようだ。
海の森公園は、「緑の東京募金」とボランティア活動によるプロジェクトにより、安藤忠雄さんが「世界中にゴミの山があり、「海の森」は東京の森ではなく地球の森として、世界へ向けて、「自然とともに生きる」というメッセージを届けることができる」とのコンセプトから造成が進められているもの。
50年後を意識したという循環型社会を象徴するような森と、未利用地の多い若洲地区をつなぐ東京ゲートブリッジは、将来スカイツリー以上の東京名所になってもおかしくない。
若洲海浜公園から見た東京ゲートブリッジ
エレベーターで上がった展望台から見た東京ゲートブリッジ
橋の上の眺め
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