ジーンズ文化と渋谷(12-2-7)
1960年代、ジーンズはファッションの主流にあった。「3丁目の夕日」の時代の後、ジーンズは新しい文化の象徴であったともいえるのではないか。今ではその全盛時代の記憶が遠くなってしまったようだ。
ファッションが地場産業と区長がいう渋谷だ。ジーンズ以降のファッションの歴史を振り返る場があってよい。ファッションは時代の鏡でもあり、渋谷はその先端を行く街であったし、これからもそうあり続けたいはずだ。ハチ公の渋谷よりファッションの渋谷の方がよい。そんな渋谷に、ジーンズ文化の小さなギャラリーとなってほしい場所がある。
東急本店前のドンキホーテの裏にある袋小路の坂道。その突き当たりのビルに1960年代のジーンズ全盛時代のアヴァンギャルド文化を継承する作品が展示される「パスターハリスギャラリー」。その途中には当時のジャズやロックの音楽をレコードで聞かせる喫茶・バーの「リーミーズ」、そして入り口の角には国産ジーンズの専門店「児島ジーンズ」があるのだ。
その裏町の空気は経済大国日本になる前の60年代。そしてその周辺は猥雑感から敬遠されがちなエリアである一方、さまざまなクリエーターたちが集まってくる。ジーンズが似合うのだ。
ジーンズ文化の担い手でもあった団塊の世代の男たちもそろそろビジネススーツを脱ぎ始めている。ジーンズが似合う街で自由な空気を楽しんではどうだろうか。
写真は児島ジーンズで購入者にプレゼントされる児島名物タコのマスコット
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コメント
ちまです
「児島名物タコのマスコット」にびびっと反応してしまいました。
何十年も昔、小学生だったわたしは児島の近くの観光地「鷲羽山」に連れて行って貰ったことがあり、そこで子供向けの遊びとしての「蛸釣り」をしました。
海水を張ったバケツの中にたくさんの子蛸が入れられていて、それを針でひっかけるというものです。吊り上げられた蛸は怒って墨を吐くところ、墨抜きされているため海水をぴゅーっと吐きました。
その水を浴びてみんなで大騒ぎをしました。
投稿: | 2012年2月 8日 (水) 08時56分
ちま様
私はタコが児島の名物とは知らなかったのですが、児島ジーンズの店で、昔児島から瀬戸内海でタコ釣りをしたことがある、と話したところ、タコのマスコットがあるということでもらいました。
地域の名物は貴重ですね。
投稿: 管理人 | 2012年2月 8日 (水) 13時24分