未来の渋谷駅周辺(12-2-22)
京王線府中駅の改札口を出ると地上2階の部分から通路が四方に広がり、その範囲で買い物や飲食ができてしまうようになっている。駅と高層ビルで街が作られているといってもよい。地上には天然記念物に指定されている馬場大門けやき並木があって、大国魂神社へとつながるのだが、その景観からは全く切り離されたような、どこにでもありそうな空中歩道が駅を囲む。
渋谷駅の周辺には天然記念物があるわけではないが、再開発の結果は空中歩道とそこと繋がる高層ビルを中心とする景観になってしまうことは避けがたいのかも知れない。宮益坂や道玄坂の歴史ある並木道が空中歩道とどう調和できるかが鍵にもなりそうだ。
再開発事業の設計はその対象地域の最適化であり、周辺との調和を無視するのではないにしろ、実際問題としては難しいに違いない。それが可能なのは平壌であると書かれたのを読んだこともある。
いずれにしても、将来の渋谷駅周辺には広い範囲の空中の歩道空間ができて、人の流れがそこで調整されることになることは確かだ。
京王線府中駅南口の光景
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