野菜作りを楽しむ(12-2-12)
来週2月23日(木)に、大橋ジャンクションの上に計画されている公園の利用と管理についての検討会がある。提案された具体的活動の中にはぶどう栽培とエコベジガーデニングがあり、それらの活動についての具体的な立ち上げが検討されることになる。
今、野菜作りへの関心が高まっているようで、農ガールという言葉が使われているほど、若い女性の間にも人気があるようだ。とはいえ、農地が減少し、農業従事者の高齢化が課題であることに変わりはない。
そこにフード・マイレージという考え方から、食糧の輸送距離が短いことが二酸化炭素の放出量を減らすという主張がされる。イギリスで始まった地産地消の奨めである。
そうした地球規模の課題はともかく、野菜は採りたてがおいしい。それだけではなく、市場流通に適さない品種の方が、味がいいということもある。イチゴ狩りツアーを体験していれば一番分かりやすい。イチゴ狩りのイチゴと市販のイチゴは違う品種のものなのだ。
そんな体験を今日は小松菜ですることができた。江戸時代からの伝統小松菜と、市場に出回っている小松菜の比較というものだ。伝統小松菜は折れやすく、収穫や流通で形を保持しにくいという欠点があり、それを品種改良して市販されている小松菜になっている。しかし味を比較すると、好みもあるかも知れないが、伝統小松菜は味に深みのあることでは評価が一致する。
そうした味覚への要求を満たし、野菜作りを体験できる場が東京近辺に多くできれば、農地は守られ、緑の環境が維持されるのである。そんな「農業のサービス化」をめざすNPO法人ミュゼダグリ(農業博物館)によるイベントであった。
これから大橋で活動が始まるエコベジガーデニングは新たな農地作りということにはなるが、モデルケースとしての期待も集めるのではないか。楽しみな活動である。
左が伝統小松菜
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