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昼間のカクテル(12-1-6)

昼間にビールを飲むのは普通のこと。日本酒を飲むこともめずらしいことではない。しかし、カクテルとなるとそんな機会はなかなかないだろう。昼間から営業しているバーは稀だろうし、バーでなければカクテルを飲むことができないのだから。いわば、夜の食前酒ないしは食後酒というのがお約束のようなものとも思える。

そんな常識を覆す店が渋谷の裏町にある。バーというと重い扉の奥にあるとのイメージがあるが、その店リーミーズは喫茶店でもあるので、白い枠で囲まれたガラスの扉が道路に面してある。東急本店内のグッチの店舗前から坂を20メートルほど上り、左側にある袋小路の狭い道に入って20メートルばかり坂を上がったところだ。そこを目指さない限り店のあることが気づかれることはない。

その袋小路の向い側にあるビルの2階には数年以上前から営業しているバーが2軒あり、いずれも入り口が分かりにくいのがバーらしさでもある。その手前のビルの上にもやはり3軒ものバーがあるのだからバーの密集地といえないこともない。そんな中でのリーミーズはカウンター式の喫茶店スタイル。コーヒーを飲みに入る店なのだ。

マスターはバーテンダー競技会の審査員も務める人。カクテル作りの腕が確かでないはずがない。そんな店で昼間からカクテルを楽しむ人は通人ともいえるのだろう。オトナの渋谷はこんなところにあるのだ。


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