ペニー・レインを渋谷に(11-12-1)
1967年2月発売というから今から45年も前のビートルズの曲。曲は知っていても、英語の歌詞を気にする人は余りいないだろう。しかし、その翻訳を読んでみると味わい深いものがある。
ビートルズが世界の人気者だった時代は今や過去のものになったのかも知れない。だからだろうか、そんな時代の息吹を伝えるギャラリーが渋谷にあることはほとんど知られていないようだ。「60年代~70年代の自由な精神が生んだ日本のアヴァンギャルド・カルチャーの正しい継承者として、ジャンルにとらわれないユニークな展覧会、ライブ、演劇、イベントを企画・開催しています」という「ポスター・ハリス・ギャラリー」の存在だ。
東急本店の前から坂をあがった袋小路のつきあたりという場所。ドンキホーテの裏にあたる場所で、ちょっと気づきにくいし、何となく歩く道ではない。でも、そんな道が「ペニー・レイン」として親しまれるようになる可能性を秘めている。
ペニー・レインには写真が自慢の床屋さん。
それはお客さんの顔なんだ。
店にちょっと立ち寄ったみんなの写真もある。
角には自家用車をもっている銀行員さん。
陰で小さな子供たちが笑ってる。
どしゃぶりの雨でもレインコートを着ない人。
それがとってもおかしいんだ。
ペニー・レインはぼくの耳の中、目の中に。
郊外の青い空の下で、しばし昔に帰るのだ。
ペニー・レインには砂時計をもった消防士さん。
女王陛下の写真をポケットに入れていて。
消防自動車の掃除が好き。
消防自動車はぴかぴかだ。
ペニー・レインはぼくの耳の中、目の中に。
4ペニー分のフィッシ・アンド・チップスと彼女。
夏になると、しばし昔に帰るのだ。
ロータリーの真ん中にあるパブの裏で
可愛い看護婦さんがお盆に載せたポピーを売っている。
舞台に立ってる気持ちでいても、
売ってることに変わりはない。
ペニー・レインで床屋さんがお客の顔を剃っている。
銀行員さんが次を待っているのが見える。
それから消防士さんがどしゃぶりの雨の中から入ってくる。
それがとってもおかしいんだ。
ペニー・レインはぼくの耳の中、目の中に。
郊外の青い空の下で。
ペニー・レイン
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