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渋谷アネマルキュー(11-11-29)

昨日「渋谷ヒカリエ」の開業日と商業施設の内容について記者発表が行なわれた。開業は2012年4月26日。東急百貨店が運営する店舗の売場面積は16千㎡、売場ユニット数200、初年度売上げ目標180億円との発表である。
その新店舗の名称はShinQs(シンクス)。「渋谷 Shibuya」の街に、「輝き Shine」をプラスする、東急百貨店の「新しいお店」、「Q」という文字に「東急百貨店としてお客様との約束を果たしていく」という意味を込めたという。

ターゲットは20代後半から40代の働く女性。10年前には10代後半から30代だった人たちだ。昭和59年に「働く女性のライフスタイルをサポートする店舗」としてオープンした西武有楽町店が昨年12月に閉店し、同様のコンセプトでニュアンスを変えて品揃えをしていた有楽町阪急が今年7月に閉店して阪急メンズ東京となった。しかし、同じ顧客層であっても嗜好が昭和の終わり、バブルの時代とは違う。ShinQsでは、特に、スイッチルームというトイレに工夫を凝らすという着眼には注目してよい。東急本店2階の女子トイレの人気もあってだろうが、モノだけでは人は来ない。

ShinQsは商品が整理・区分けされた「DEPARTMENT STORE」から、モノ・コト・キモチが融合した「SPARKMENT STORE 」( スパークメント ストア)へ。ローコスト&ハイパフォーマンス型の運営システムを確立し、将来的な多店舗化を視野に入れた、従来の百貨店よりも小型で効率的な店舗モデルを確立する第一歩としている。
東急本店の売場面積35千㎡と比較するとその半分程度の規模であり、2010年度の本店・東横店の渋谷地区売上高が990億円と何年も前から落ち込んでいるのを挽回する狙いもあろう。

渋谷は良くも悪くも渋谷109のイメージが強い。そこで、売り場面積10千㎡の渋谷109(マルキュー)を卒業した世代を想定し、『アネマルキュー』と呼べばより多くの関心を集めることはなかろうか。無論そんなベタなネーミングを事業者がするわけにはいかないにしても、『AneCan』(アネキャン)などの雑誌では使われることになるのかも知れない。

来年には東横線の駅が地下になって渋谷駅が終点ではなくなり、地下鉄銀座線の駅が移動して、その後歴史ある東急東横店の建物がすべて解体されることになる。新しい渋谷駅周辺が完成するまでの概ね15年に及ぶ工事期間のはじまりでもある。
http://www.hikarie.jp/data/wp-content/files_flutter/1322489229hikarie_20111128.pdf

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青山方面からの入り口
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