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一高/獨逸(11-11-09)

東大駒場Ⅰキャンパス内にある駒場博物館の1階で、「一高/獨逸 第一高等学校資料に見る日独交流史」の展示を、12月4日までの期間開催している。
明治維新後、ナチスドイツの崩壊までの日独関係について、日本がドイツからどのような影響を受け、日独伊三国同盟による破局に至るまでの過程の一面を、旧制第一高等学校の収蔵品の中から明らかにするというもの。交流というより、ドイツの思想・科学の受容であった。しかし、1938年にヒットラー・ユーゲントの一行が一高を訪問した折には、対等な立場ということで、日本語で対応し、「バカヤロー」の挨拶をしたとか。「バカヤロー」は一高生の親愛の気持ちを表す挨拶だったそうだ。
展示された内容で特に印象に残ったのが三国同盟を締結したことへの批判。マキャベリやビスマルクの国は信じがたいという文書のあること。三国同盟を本国の確認を得ずに先走った白鳥敏夫イタリア大使の叔父にあたる外務大臣を経験した石井菊次郎のものだ。そうしてドイツ国家の消滅へと続く。
駒場野公園にあるケルネル田んぼの名前の由来となるオスカー・ケルネルもドイツ人であるが、一高ではなく駒場農学校・東京帝国大学農科大学の教師であった。「後ろ向きで反未来志向の展示ですが、お楽しみいただければ幸いです」というのがチラシの紹介文にある結び。節電のためか、博物館も暗いのだが、何となく憂鬱になるような内容でもある。
11月27日(日)10時から11時半まで、「愛憎の日独交流史:第一高等学校篇」と題する講演が、東大駒場キャンパスの岡本拓司准教授により行なわれる。

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