« 6日は東大前商店街のフリーマーケット(11-11-02) | トップページ | 渋谷WESTカルチャーマップ(11-11-04) »

文化庁から選ばれた「こまばアゴラ劇場」(11-11-03)

文化庁に「優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業」という制度がある。「劇場・音楽堂等の文化施設が中心となり、地域住民や芸術関係者等とともに取り組む、音楽、舞踊、演劇等の舞台芸術の制作、教育普及、人材育成、劇場・音楽堂スタッフの人材交流等を文化庁が支援する」というもの。音楽堂というのはコンサートホールとした方が分かりやすいのかもしれないが、役所用語なのだろう。「このことにより、優れた舞台芸術の創造・発信を自ら行うことができる劇場・音楽堂が各地で事業を展開し、我が国を代表するような舞台芸術を創造する役割や、都道府県内における舞台芸術の振興の中心的役割を担い、他の劇場・音楽堂を牽引するリーダー的存在となって、地域の文化芸術活動の活性化と住民の鑑賞機会の充実を図るとともに、我が国の文化芸術の水準の向上を図ることを目的」とするという。

文化庁に対して支援の申請をした劇場・音楽堂の中から選ばれたわけだから、申請をしていない有力施設もあるのだろうが、重点支援劇場・音楽堂は、申請19件に対して採択されたのは12件。「我が国の舞台芸術の水準を向上させる牽引力となる劇場・音楽堂の自主企画制作公演、教育普及事業、人材育成事業に対して支援する」というものだ。

平成23年度に東京都で採択された3施設の中に、サントリーホール、世田谷パブリックシアターと並んで、こまばアゴラ劇場がある。2006席のコンサートホールであるサントリーホールや、600席の主劇場と218席の小劇場をもつ世田谷パブリックシアターに対し、こまばアゴラ劇場はベンチ+座布団で100席程度という小規模劇場。劇場の外観もそのロケーションも、よほどの演劇ファンでなければ興味の対象とはなるまい。

文化庁のこの事業の対象には、重点支援劇場・音楽堂の他に、地域の中核劇場・音楽堂があって、こちらは申請127件で採択67件と数が多い。「都道府県内における舞台芸術の振興を牽引するリーダー的役割を担う劇場・音楽堂が地域住民や芸術団体とともに取り組む舞台芸術に関する公演、教育普及事業、人材育成事業に対して支援」するという内容。

東京都では、すみだトリフォニーホール、東京文化会館、第一生命ホール、江東公会堂、杉並区立杉並芸術会館「座・高円寺」と5ヶ所が採択の対象となったが、いずれも自治体か大企業を背景とするもので、「座・高円寺」を除けばいずれも大型の施設。3つのホールをもつ「座・高円寺」と較べてもはるかに小規模で、地域を越えた民間の施設というこまばアゴラ劇場の特殊性をうかがわせる。大型の劇場とは違い、幅広い層の観客を集める上演内容ではないけれども、こうした劇場が目黒区の駒場にあることは、演劇ファンでなくとも知っておきたい。
今年4月のニュースではあったが、今日は文化の日ということで。

111103


|
|

« 6日は東大前商店街のフリーマーケット(11-11-02) | トップページ | 渋谷WESTカルチャーマップ(11-11-04) »

駒場」カテゴリの記事

コメント

ちまです。

文化の日にふさわしい記事ですね!

「重点支援劇場・音楽堂」に選ばれた施設と、「地域の中核劇場・音楽堂」に選ばれた施設をみますと、グループ間に根本的な違いがあるように思えました。

前者が劇場が主体になって運営と公演を企画するという意思が鮮明なのに対し、後者は貸し会場的な性格が強いように思います。

投稿: | 2011年11月 4日 (金) 08時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 6日は東大前商店街のフリーマーケット(11-11-02) | トップページ | 渋谷WESTカルチャーマップ(11-11-04) »