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2011年9月

デンマークIN代官山(11-9-30)

10月26日から11月13日まで、代官山のヒルサイドテラスを会場にして、デンマーク女王の手によるアンデルセンの童話「白鳥の王子」の展示と映画上映が行われることが発表された。デンマーク女王・マルグレーテ2世制作になる、油絵、水彩画、版画などさまざまな芸術作品が展示される他、上映される映画「白鳥の王子」の制作にも女王が深く関わっている。

その期間には、デンマーク企業のパンドラ、バング&オルフセン(オーディオ・ヴィジュアル)、カール・ハンセン(家具)、ノーマン・コペンハーゲン(テーブルウェアなど)、アーバンエルク(子供服)、ウッドウッド(ファッション)が会期中ヒルサイドテラス内に特設売場を開く。また、パンのアンデルセンにより、ヒルサイドフォーラム内でデンマーク風カフェの営業を行う。

ヒルサイドテラスはデンマーク大使館に隣接しているから大使館を会場にしたような形にもなり、11月3日には王子のヨキアム殿下とマリー妃殿下が会場を訪問される予定となっている。

デンマークを知る機会として貴重だろうし、また、ヒルサイドテラスはデンマークという国のイメージにもあっているのではないか。これまで、都心のホテルを利用してきたこの種のイベントがこのエリアでもっと行われるようになってもよさそうだ。


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飲食店を選ぶ(11-9-29)

渋谷には無数といってよいほどの飲食店がある。しかし、近隣に住む人でも共通の話題になるような店はそれほどない。メディアを通じて知られる店もあるが、それらは高級店であることが多い。大型店も当然行く人が多いので知られていることだろう。

そんな数ある店の中からどこに行くのかを決めることはなかなか難しい。それも一人で行くならともかく、複数でいく場合はそれぞれの趣味があるから、自分が行きたい店に行けばよいというわけにもいかない。有名店であれば、複数のメンバーがイメージを共有できるから無難ということにもなる。
接待であればなおさら安全だ。そこが有名店の強みなのかも知れないが、だからといって、そこで満足できる保障はない。

食べログなどを見れば店の様子は分かるが、他の店との比較でということにはならない。一方、数ある飲食店が存続しているのは、その一つ一つに存在価値があるからであり、そこに居心地の良さを感じる客がいるからに他ならない。他に選択肢のない地域ならともかく、渋谷ほどの店の数があれば、魅力の乏しい店をあえて選ぶ客がいるとは考えにくい。客のリピートがないと店の存続もむずかしかろう。

それだけに、渋谷には一般に考えられている以上に魅力的な店が多い。ミシュランの基準には合わないかも知れないが、だからこそ価格的には競争力があるはずだ。渋谷には十分すぎる数の店があり、渋谷をベースとして活動する人であれば、その範囲を外に広げる必要はないのだ。そのために、特定の地域の中からニーズに即した適当な飲食店を選ぶ仕組みがほしい。グルナビのようなデジタルな検索ではなく、アナログな方法で。渋谷WESTのエリア別情報の課題でもある。

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目黒区の管理する公園(11-9-28)

目黒区は公園面積比率が低いといわれている。そのため区の予算で公園用地を買収したり整備したりして公園面積を増やしてきた。それが財政悪化の一因にもなっているという。
公園面積比率が何故問題になるのはともかく、渋谷区の場合、広大な代々木公園があるから公園面積比率を高くし、区の予算で管理している公園の面積では目黒区と較べて相当少ないはず。地図で見ると、宮下公園、大山公園、松涛公園がある程度だ。しかも一番大きな宮下公園はナイキに管理費の負担をしてもらっている。
これに対して目黒区は区立公園の数が多く、当然その管理費を要するわけだから財政面での負担が重い。
道路に区道も都道も国道もないのと同様、公園にも区立も都立も国立もないというのが利用者の立場。区立だと区が管理するので目がとどきやすい、住民が意見をいいやすいというメリットもあるかも知れないが、それほどのことがあるのかどうか。
3週間前にもふれた西郷山公園、今日は更に深い草原になっていた。西郷山公園が公園になる前は荒れた草地だった。そんな状態に戻ったとしても目黒区民への不利益は余り考えられない。それこそ、たとえばアパレル企業と管理契約を結んで、その費用で観光スポットとして整備してもらうということも考えられるだろう。
いずれにしても公園管理費用については、現在整備中の大橋ジャンクション屋上の大橋公園を含め、目黒区の税金節約の観点から見直しが必要であるはずだ。

草深い西郷山公園
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旧山手通りから見た西郷山公園入り口
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今夜のパブリック松涛(11-9-27)

オーガニックカフェのパブリック松涛には食事のメニューはない。しかしまかないと称してその日にたまたま店にある食材を使った料理を食べることができる。無論価格は時価である。松涛ならではのぜいたくとみえても、料金は喫茶店で食事をする程度と考えてよい。
今夜の料理はすべて写真に撮ったわけではないが、季節の野菜をベースにした手作りのもの。
毎月開催している「江戸の良さを見なおす会」の集まりのための特別メニューなのだ。
ワインを飲み、食事をしながら話がはずむ。カウンター席には常連客が一人づつ席につき、閉店時間など一切気にしないのが常識のようにしている。毎晩の光景なのだろうが、客の顔ぶれはかなり固定しているようでもある。客同士がフェイスブックでつながっているから、それだけ個性が強いともいえるのか。
開店して1年余りなのだが、松涛の雰囲気をすっかり吸収した場所ともいえるのだ。

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東横線渋谷駅が地下になったら(11-9-26)

2012年度というから2013年3月までには東横線の渋谷駅ホームは地下5階にもぐって副都心線と相互乗り入れとなる。現在の地上にある東横線の渋谷駅の跡は解体され、埼京線ホームのスペースとして工事がはじまる。
これまで、東横線の渋谷駅からの乗り換えは、すべて一旦改札口を出なくてはならなかった。それが副都心線と同じ地下ホームになると、副都心線へは乗り換え不要になり、半蔵門線・田園都市線への乗り換えも改札口を出る必要がなくなる。銀座線への乗り換えのためには、地下5階から地上3階まで上がらなくてはならないから、半蔵門線で表参道まで行き、そこでホームの反対側の銀座線に乗り換えるようになるだろう。
東横線から山手線への乗り換えも、新宿・池袋方面であれば乗り換えのない副都心線利用になるはずだ。逆の品川方面であれば東横線で渋谷に出る必要性は今でも余りないだろうし、あったとしても乗り換えの不便から、できるだけ避けるようになるのではないか。
つまり、東横線から山手線、地下鉄線の乗り換駅としての利用客が、渋谷駅の改札口の外に出る機会が大幅に減ることになるのだ。

それで渋谷駅の混雑の緩和され、利用客の利便性が向上するということは確かだろう。しかし、そのことは一方で渋谷の街の利用客が減る結果をもたらす。副都心線の開通で西武池袋線・東武東上線から渋谷に来やすくなったことは現在も同じ。東横線とつながったからといって渋谷に来る人が増えるとは考えにくい。だから後は人の流れが減るだけということになる。先週発表された平成23年度東京都基準地価格で、商業地のマイナスが一番大きかったのが渋谷駅周辺というのも、渋谷の将来を悲観してのことか。

渋谷駅周辺の地価が下がることはマイナス面ばかりではない。地価が下がることで家賃も下がれば渋谷で新規にビジネスを始めることができるだろうし、先行きの値下がり懸念から物件の売り急ぐということもあって新しいオフィスビルができるかも知れない。

いずれにしても、このままだと現在東横線を利用している人たちが渋谷の街を利用する機会は大幅に減ると考えて間違いあるまい。無論、東横線の利用客がすべてではないが、その影響は無視できないと考えられる。渋谷といえば東急の街、東急といえば東横線、というこれまでのイメージが変わってしまう可能性もある。渋谷での事業者は今から対策が必要だろうし、それを織り込んで考えているにちがいない。

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渋谷の商店街(11-9-25)

今、必要なもの、欲しいものはインターネットで買うのが一番確実。あるいは、必要な物を売っている大きな店に出かければよい。

それでもたまたま目に付いたものが欲しくなる、そんなものがあるのが商店街の魅力だろう。アメヨコ、築地場外市場、神保町などは、今でもそのような需要に支えられているといえそうだが、もともと商店街はそういう場所だったのではないか。渋谷も道玄坂に露天の店が出ていた頃はそんな街だったはず。

そう考えると、現在の渋谷は若い女性のファッション関係の商品を探す街としてでなければ、商店街としての魅力はどれほどなのか。神泉の住民が下北沢や吉祥寺に買い物に行くと聞いたことを思い出す。

地方都市では駅前商店街がさびれ、郊外の大型ショッピングセンターに車で行く客が多くなっている。渋谷も新宿も、格が違うといわれそうな銀座にしても、駅前商店街とは違うとしても、少なくともかつてのような、何でもあるような商店街ではないようだ。

ところが吉祥寺は路面店の商店街と駅ビル、更にはアーケード商店街の外側に多くの買い物客が集まり、その賑わいに大きな活気を感じることができる。駅のすぐ前にある60年前の市場そのままのハーモニカ横丁も独特の雰囲気を演じている。かつての駅前商店街の活気をそのまま現代に活かしているといえるのだろう。

地価を考えると渋谷が吉祥寺のようになることは難しいのかも知れないが、目指すべきはより国際的な吉祥寺なのではないだろうか。

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東大駒場キャンパスのバレーコート(11-9-23)

駒場東大前の駅のすぐ横、東大の正門に入る手前にバレーコートがある。バレーボールは、かつては屋外のコートで国際試合も行なわれていたものだが、今では屋内のスポーツのようである。屋外コートを整備するコストも無視できないはずだ。このバレーコートは東大の体育の授業と思われることで使われていたが、バレーボール部の練習に使われている様子はなかった。
そのバレーコートに草が茂り、グランドの整備をしないと使えないほどになっている。バレーボールのコートとしての利用を止めるのかどうかは知らないが、長期的には有効活用するとの噂を聞いたこともある。これから何かの工事が始まるのか、それとも当面放置されたままになるのか、ちょっと気になるところだ。
いずれにしても、使わないコートの地面が露出しているより、草が茂っている方が緑化という意味から好ましい。コートのすぐ横には草の茂った空き地があり、その横には墓地もあったりして、東大の構内なのかそうでないのか、分かりにくい一帯でもある。これからの時代に合った有効活用が検討されているのだろうが、このままであってほしいと思う古くからの地域住民も少なくないことだろう。

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台風一過(11-9-22)

台風15号の被害について、目黒区では、危機管理室防災課と都市整備部土木工事課が報告をし、それに基づいて、いその弘三目黒区議会議員がツイッター経由で書類の写真と共に以下のように公表している。
「台風15号の対応について、
倒木36件・塀転倒2件・瓦飛散1件・民地引込柱傾倒1件 既に対応済み、
自由が丘で17時48分と19時12分停電、
中目黒駅前図書館とGTホールに400名帰宅困難者受入」
http://photozou.jp/photo/show/1517052/99940444
庁内文書のようだが、議員の責任によるこのようなインターネットを使った形での情報公開は支持すべきことであり、もっと進んでほしい。
こうしたことは発生直後でないと関心が薄れることであり、それでいて重要なことでもある。目黒区内だけで倒木数36件というのはかなりの数字だ。その中に駒場野公園の桜の木は含まれていても、東大のキャンパス内の倒木までは数えていないだろう。渋谷区でもかなりの数の倒木があったにちがいない。
それでも道路や家屋など、目に見える経済的な損失は他の地方と較べ、特に人口比で考えるとごくわずかということになる。しかし、交通機関の混乱による個々の損害を合計すると相当に金額になるのかも知れない。台風が去って昨日のことがうそのように思えたとしても、その教訓は少なくないはずだ。

22日夜の道玄坂の倒木
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23日朝の東大駒場キャンパス内の倒木
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台風直前の目黒川(11-9-21)

東海・関東地方では1986年以降に「非常に強い」台風が上陸したことがないという。25年も強い台風を経験していないのだから、どういうことになるのかは分からない。警戒を呼びかけてはいるが、東京のすべての場所が危険ということはないはずだ。一番危険な場所を想定して警報を発しているにちがいない。地域ごとに警戒水準は違うのだから、その地域に則した対応が必要である。
最悪の事態を想定するのもよいが、地域ごとの違いはあったほうがいい。同じ区内でも川の流域などでの違いもある。むしろ住民がインターネットで積極的に情報を発信するようにした方がよいのではないか。それをデマと呼ぶ人もいるようだが、実名で発信する地域住民の情報をデマとして片付けるべきではない。
昼休み時間に目黒川の様子を見にいったところ、12時半から1時にかけて水位はこれまで見た最高の水準をかなり下回っているように見えた。これから増水する可能性はあるが、地下水脈に吸収されることもあり、心配はないようである。
河川はなくとも、水はけの悪い場所では浸水することもある。そのあたりのチェックを住民でできるようになればよいのだろう。浸水したら消防ポンプで排水することもできる。
いずれにしても、危険な事態になれば消防団に待機命令が出る。どの程度の事態で出るのかは知らないが、無駄な待機はさせないだろう。

246の大橋付近
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山手通りの目黒橋付近
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中目黒方面へ
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裏ミスコン(11-9-20)

今年の駒場祭は11月25日から27日。改めていうまでもないかも知れないが、駒場祭とは東大駒場Ⅰキャンパスの大学祭であり、駒場高校の文化祭は都駒祭、駒場の地域の祭りは「こまばのまつり」ということになっている。
今年で第62回ということだから第1回は1950年という計算になる。駒場キャンパスということでつけられたのだろうが、本郷キャンパスの学園祭は五月祭だからこちらは紅葉祭とでもしていれば、駒場祭は他で使われていたことだろう。確かに慶応の三田祭、日吉祭のようにキャンパス名を学園祭に名づける例はあるけれども、それが基本でもないようだから。
それはともかく、その駒場祭でミスコンならぬ裏ミス・裏ミスターコンテストの企画があることを、東大の正門横の看板で知った。男子が女装し、女子が男装して出場するコンテストで、駒場祭では初めての企画ではないのか。歌舞伎や宝塚歌劇の延長であるともいえるし、オカマ・コンテストとの表現もあるかも知れない。
そのような企画をどう受け止めるのかは世代によっても違うとしても、話題にはなるだろう。
裏ミスコンは11月27日(日)に実施される。

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道玄坂の壁(11-9-19)

道玄坂は渋谷で古くから賑わっていた通りなのだが、片側が高台の崖、片側が鉄道線路ということで壁を作っているため、面としての街の発達ができていない。高台の方は現在ラブホテル街となっていて、個性的な街並みを作ってはいるのだが、賑わいという点では限界がある。
片方の玉川線が走っていた線路の跡地が渋谷マークシティとなり、その巨大な建築物が壁のように見えても、マークシティそのものが壁というよりは、マークシティと道玄坂の間の空間が壁になっているといえないだろうか。
この道玄坂とマークシティの間の空間には巨大な立体駐車場がある。駐車場として建てられたビルではなく、オフィスビルが老朽化したので駐車場に使っているようだ。道玄坂の反対側の崖上にも空き地を利用した広い駐車場があり、渋谷に来る自動車の駐車ニーズに応えている。
道玄坂に面した建物と共に再開発をすればよいだろうと都市計画の専門家は考えるとしても、地権者にはそれぞれの事情があるのだろう。ここ20年ほとんど手付かずになっている土地も少なくないようだ。再開発するだけの魅力に乏しい土地との判断もあり得るが実際のところどうなのか、気になるところだ。

道玄坂の途中にぽっかり空いた駐車場空間
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奥のビルが駐車場
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ワインよりバラを(11-9-17)

目黒区のみどりと公園課では、大橋ジャンクションの屋上に平成24年度の開園を目指して建設中の大橋一丁目公園(仮称)の利用方法について、住民の検討会を開催している。住民といっても現在その周辺に住んでいる人たちで、現在募集中で総戸数689戸のクロスエアタワーに住むことになる人が一番利用する人たちなのだが、その一番人数の多いグループは当然ながら参加できない。
8月19日に実施された検討会の参加者から出た屋上公園の「コミュニティスペース」での利用提案は、草花やぶどうなど植物の栽培などに関するものが一番多かったと報告されている。
山野草の鑑賞会、ハーブを楽しむ会、ぶどう&ワインが提案されている。しかし、ぶどうはともかくワイン作りは認可を受けた業者に委託せざるを得ないから難しそうだ。
屋上庭園は植物の栽培の場とすることが望ましいことはいうまでもない。当初首都高の経費でまかなえる部分はともかく、目黒区の税金で公園の管理をすることは難しくなっているから、ボランティアグループによるさまざまな植物の栽培が期待されるはず。
山野草、ハーブは駒場野公園でも栽培されていて、そのノウハウを屋上公園で展開するのもよいだろう。それにバラの栽培も駒場バラ会に入会して勉強すればできるようになる。
ワインづくりを目指すならばバラを栽培して香水でもつくる方が確実性が高そうだ。東京農大などの専門家と住民とのコラボレーションの場にすることも考えられるだろう。
いずれにしても、クロスエアタワーの管理組合ができると、人数が多いだけにその意見が一番強そうではある。

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金王八幡宮920年祭(11-9-16)

17日と18日の2日間は金王八幡宮の例大祭。920年祭ということで、神社では特別の行事があるようだが、お神輿は例年通り。道玄坂と文化村通りが神輿で埋まる大規模な祭りなのに、渋谷以外では知る人は意外に多くはないようだ。
金王八幡宮の御由緒として東京都神社庁が以下のように紹介している。

源義家が、後三年役の勝利は河崎基家(渋谷の祖)の崇拝する八幡神の加護なりと渋谷城内に寛治六年(1092年)に勧請した。基家の子、重家は堀河帝より渋谷の姓を賜り、これが渋谷の地名の発祥とされる。重家の子、渋谷金王丸は武勇に勝れ源義朝・頼朝に仕えた。境内の金王桜は、頼朝が金王丸の誠忠を偲び名付け植えた。

ちなみにその次の週末は代々木八幡宮の神社の800年祭となる。神山町は金王八幡で、隣の富ヶ谷は代々木八幡ということだから、古くからの住民でないと、どちらが鎮守なのかはわかりにくいだろう。ただ、900年から800年前にかけて、このあたりに神社ができ、祭神がいずれも応神天皇であることの歴史的な背景には興味深いものがある。金王八幡のすぐそばの渋谷氷川神社は9月16日が例大祭ということは知らなかった。祭りは本来氏子のためのものであり、よその神社の祭りを見物する必要はないとすべきことかも知れない。

去年の神輿の映像はYouTubeで見ることができる。


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レンタルカフェスペース magari(11-9-15)

カフェスペースをレンタルするスペースが誕生している。場所は駒場3丁目にある建物の地下。東大前商店街を渋谷方向に歩き、井の頭線のガードをくぐって次のガードを右に見るところにある。毎日その前を通るのに気づかなかったのに、ツイッターでのフォローがあってその存在を知ったくらいだから、そんな場所があることにまず気がつくことはない。

magari というのは間借りのことのようで、パーティスペースや短期間のカフェやバーとして利用できるものだ。飲み物や食べ物はすべて持ち込みなので、自分たちの好みで自由にアレンジできる。キッチンやDJブースもありいろいろな用途に使えるだろう。

パーティスペースというと飲食サービス付きというのがこれまでの常識だったのが、高級マンションの共用スペースから、誰でも利用できる形で、セルフサービススタイルが広がっていくのかもしれない。飲食サービスビジネスの関係者としては気になることではないだろうか。

http://cafe-magari.com/

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英語の舞台劇(11-9-14)

英語での舞台劇を東京で観ることができるが、そんな案内は日本語ではない。英語による媒体をいつも見ていないと分からないのは当たり前のことか。
英語を母国語とする人たちの劇団ブラック・ストライプ・シアターによる公演が、9月16日(金)、17日(土)、18日(日)と合計5回、神楽坂のイワト劇場で行なわれる。劇場は最大手定員120名の小劇場というから、こまばアゴラ劇場よりは大きいようだ。英語劇といっても日本人学生がサークル活動で公演するものではない。英語国出身の演劇人たちによるもの。
演目はフランスの劇作家イオネスコのよく知られている作品「授業」と、ポーランドの劇作家モズレックの「Out at Sea」の2作品で、役者の一人は松涛在住のイギリス人なのだ。入場料は前売り2500円、当日3000円となっている。
オペラなど音楽の入るものは海外からの公演は少なくないが、外国語による劇は知られていない。しかし、東京が国際都市であるならば、さまざまな言語による公演があってもよいはずだ。それを知らないだけであるのだろうことは想像できる。渋谷でもチベット語の歌の公演があったし、こまばアゴラ劇場でもフランス人が毎年来ているようだ。東京は人により見えるものが違う街。渋谷にも知らないことはまだまだ多い。

http://blackstripetheater.com/?page_id=304

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これからの「渋谷WEST」(11-9-13)

「渋谷WEST」というサイトを立ち上げて9年になる。地域サイトとしては古い方だというよりも、よく継続しているということなのではないか。それがどれほど世の中の役に立っているのかということになると心もとないものがあるが、行政区域をまたいでの狭い範囲の地域情報の発信ということで、間違ってはいなかったはず。ただし、ビジネスとしては全くといってよいほど成果があがっていない。大きな投資をしていないから継続できているが、こうした地域情報を提供するサイトがビジネスとして成功している例はありそうもない。あれば柳の下のどじょうとしてそうしたサイトがあふれていることだろう。
その原因はインターネットの利用が限られているということと、狭い範囲の地域情報についての関心が乏しいからということにつきるのではないか。
そしてこれからは、パソコンでインターネットを使う以上にスマートフォンでの接続が増えそうである。インターネットでの情報発信はスマートフォン対応で、ということが必要になると見る。
そんなことから目下スマートフォン版の「渋谷WEST」を制作しているのだが、肝心のリンク先がまだスマートフォン対応になっていない。しかし、ぐるなびや食べログもスマートフォン対応を準備しているはず。広告スペースは少なくなるが、掲載料による提案をするようになるのか。ブログ、フェイスブック、ツイッターは既にスマートフォンに対応しているから、店の紹介もまずブログ形式にした方がよい。
「渋谷WEST」のリンクを店のホームページにしているところは、更新されていないケースも少なくない。アドレスを放棄している例もあるのだ。今はPCでのぐるなびと食べログが便利だが、これからはそれらのスマホ版ということになるのではないか。
これからパソコン人口がどれほど増えるものなのか。10年目に入って「渋谷WEST」もさらに進化させていかなくてはならない。そうして、渋谷WESTというエリアは世界で一番エキサイティングな街だということが認められることが最大の目標なのだが。

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松涛公園のお祭り(11-9-12)

今週末の9月17日(土)と18日(日)は渋谷金王八幡宮の例大祭。18日には目黒区民まつりもある。渋谷の祭りは道玄坂と文化村通りを練り歩く神輿が名物。目黒区民まつりはさんま祭りが注目されている。特に今年は毎年さんまを提供してくれている気仙沼が津波の被害にあい、その中で例年通り開催することの意義がアピールされる。
目黒区と渋谷区は隣り合っているとはいえ、それぞれのイベントの開催情報はなかなか伝わらない。インターネットの利用が進むことで、そうしたことも改善の方向にあるのだが、そもそもそんなことに一般の人が関心をもつのかどうかは別問題だ。
金王八幡宮の例大祭の一環として、松涛公園でもお祭りがある。公園の中に神棚が設置され、金王八幡宮の宮司が祝詞をあげるのだ。屋台の店もできて、子どもたちでにぎわう。関係者はこちらの対応で忙しくて渋谷の神輿を見たことがないとか。どこにでもあるようなささやかなお祭り風景となっている。それぞれの地域でさまざまなお祭りやイベントがあり、関係者でもなければ、そのことは知らないものということになるのだろう。
ちなみに今年の「こまばのまつり」は10月2日にある。

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駒場に新エネルギー開発研究拠点が竣工(11-9-11)

福島の原発事故以来新エネルギー開発が関心を集めているが、駒場にその分野の研究施設ができたことはどれだけ知られているだろう。東大駒場Ⅱキャンパス内の先端科学技術研究センター内に建設されていた「環境エネルギー研究棟」が完成し、8月25日に、共同研究をするJX日鉱日石エネルギー株式会社社長、東大総長、関係省庁の出席のもとに、竣工式典が行われているのだ。鉄筋コンクリート7階建てで延床面積は約7124㎡という大規模な施設である。
国家プロジェクトである「革新的な太陽電池の開発」や電力貯蔵デバイス、環境科学に関連する基礎研究など、環境とエネルギーに関する研究を総合的に進める一方、今後は太陽光発電や風力発電等の次世代エネルギーの最先端研究など、エネルギー問題の総合研究開発拠点となるようだ。
来年初夏のキャンパス公開では、その研究成果が発表されることになるのだろう。駒場が新エネルギー開発の拠点として知られるようになれば、地域イメージの向上に寄与することにもなる。

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東横のれん街のこれから(11-9-9)

渋谷駅の下、東急東横店東館の一階部分にある東横のれん街は1951年10月に日本初の名店街としてスタートし、今年でちょうど60周年を迎えることになる。
有名店を集めたショッピングスペースは、大きな駅ビルや空港など、全国どこにでも見られるものだが、それを初めて実現したのが東横のれん街だということは、余り知られていないかもしれない。最初のテナントは、泉屋東京店、入船堂、榮太樓、小倉屋山本、菊廼舎、玉英堂、コロンバン、志乃多寿司、清月堂、玉木屋、ちとせ、梅林堂、花園万頭、味の浜藤、麻布文明堂、諸国銘菓の15軒と記録されている。現在はスペースも拡張されているが、決して広くはないスペースに店の数は全部で84店を数え、人も多く集まるから面積当たりの売上げは相当なものだろう。
この東横のれん街も60年の節目を迎え、あらたな歴史を刻むことになるのではないか。東横線のホームが地下鉄副都心と同じになり、東急東横店の建物は解体される計画だ。
そこで来年春には渋谷ヒカリエがオープンし、地下3階から地上5階までがショッピングゾーンとなるようで、そこに移ることがオファーされているのだろうが、店としての判断は難しそうだ。見た目のよさが商売としてよいということに必ずしもならないことはいうまでもない。
買い物客も西口バスターミナルから遠くなるということもある。代替スペースとしてはマークシティの方がよいという店も少なくないはず。
いずれにしても60年の賑わいの歴史が転換期にあることは確かだろう。10年前の50周年を記念して飾られた「のれん街発祥の地」の記念碑のこともあるだろうし、関係者のご苦労を察するばかりだ。

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渋谷の裏町(11-9-8)

渋谷駅から東側方向に行くと、青山、神宮前と、街としてほぼ完成された状態にあるけれど、線路の西側、特に神泉駅の周辺は将来の可能性にあふれた地域といってよいのだろう。土地利用をどうしたらよいのか定まらないということや、地権者が複雑だといったこともあるのかもしれない。
旧山手通りや246に面したビルのあるところはともかく、その中に入ると商業地なのか住宅地なのかオフィス街なのかがはっきりしないから不動産投資もむずかしいと見る。そのためか、10年以上手付かずにある遊休スペースが少なくない。
急いで整備しなくても、時間をかければより将来のニーズに合うということもありそうだ。古くからの住民であれば、できるだけ現状から変わらない方がよいのだろう。
渋谷駅の再開発が進む中、また時代の空気がこれまでとは違う中、このエリアがどんな街になるのか、なかなか予測しづらいものがある。
70年代から公園通りを演出したパルコの本社がある場所でもあり、これからどんなことになるのか、期待して見守りたい。

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目黒区議会本会議一般質問を傍聴(11-9-7)

目黒区議会の本会議の一般質問が7日、8日と行なわれ一部を傍聴した。傍聴の手続きをする際に質問要旨を一覧にしたものが渡され、それを見ると区政でどのようなことが課題なのかがよく分かる。今回は、緊急財政対策、自転車の安全利用、区施設の使用料の見直し、東日本大震災の教訓と課題、福島原発爆発の影響と課題、上目黒のJR跡地売却問題、住区住民会議のあり方、などなど。これまではなかったと記憶する。
傍聴者が10人に満たないのは時間帯のせいだとしても、生活に直接関係のないことには興味がないということもあるのか。国会ならテレビでも見れるが、区議会は気軽に傍聴できるので、学生など一度は見学すべきだろう。国会は重要だけれど、区議会などどうでもいいという意識があるとすれば残念なこと。
区議会のやり取りはローカルなことであるだけに一般的な関心を惹きにくいのであるが、区議会、都議会とあって国会がある。区民は区政には参加できても国政には事実上参加できないと考えて、区議会に注目してもよい。とはいえ、そもそも区民意識が乏しいから関心がないのかもしれないのだが。

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CBGKシブゲキ!!(11-9-6)

渋谷109の隣にあるザ・プライムの6階に「CBGKシブゲキ!!」がオープンし、昨日のお披露目内覧会をUstream生中継した。9月9日から3日間で5回にわたるケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出の演劇「奥様お尻をどうぞ」が最初の公演となる。演劇を中心とするプログラムになっているが、現在発表されているのは11月まで合計22日分の公演予定。
同じビルの同じフロアには森永乳業が命名権を取得した「マウントレーニアホール渋谷」も同様の小劇場として年初からスタートしている。
両劇場の入る1階にユニクロが入っているザ・プライムは、半蔵門線渋谷駅の上にあたる地下スペースから直接入場できるのが便利だ。
「CBGKシブゲキ!!」のホームページでの案内によると「演劇を中心とした舞台芸術作品の上演や、音楽、映画の上映、その他様々なイベント及び上演・上映作品の映像配信の基点として、芸術・文化の向上に寄与する目的で設立いたします」とある。映像のUstream中継の場としても活用されることを狙っているようだ。



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渋谷用語辞典(11-9-5)

東京メトロとぐるなびが運営するLet’s EnjoyTOKYOのサイト「渋谷エリアガイド」にある「渋谷用語辞典」は渋谷についての知識を確認するのに使える。知りたいことが分かっていれば、検索で調べればよいのだが、どんな知らないことがあるのかを見つけるのにはこうしたものが必要だ。
渋谷についての知識などとばかにはできない。全国いたるところ、観光地であればその土地ごとに名所が詳細に紹介されている。渋谷もれっきとした観光地。東京だと観光地としても情報が多すぎるのだが、渋谷ほどの規模になると何とか追いつくことができる。それでも一軒一軒の店までには及ばないし、渋谷区全体となると扱いきれないだろう。
変化の激しい渋谷を対象とする渋谷用語辞典がこれからどのように更新されていくのか。印刷物だと大変だろうが、ホームページであれば更新のコストは知れている。その上リンクで場所などの詳細情報もわかるから便利だ。渋谷にもっと関心をもってもらえるようになることを期待しよう。

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円山町の居酒屋(11-9-3)

神泉駅の踏み切り横の階段をあがったところに、「わいん食堂がっと」が8月4日にオープンした。神泉駅周辺に数ある個人経営の小規模飲食店の一つ。ワインの店だから洋風の雰囲気であるが気取りはない。この「わいん食堂がっと」は、数十年営業していたという日本酒を揃えた「円山茶家さくら」の建物に開店したものだ。そこから10メートルばかりの神泉仲通に面したところに以前から看板のない立ち飲み屋があり、そこに最近になって「円山茶家さくら」の古い看板ががかけられた。以前の店同様、日本酒の品揃えも豊富のようだ。手ごろな価格でよい酒を楽しむというスタイルの立ち飲み店になっている。
いうまでもなく、渋谷駅周辺とは別の世界。しかも元花街だから、それなりの雰囲気はある。外観はさりげなくとも、飲食文化の先端をいく街といってもおかしくないだろう。

わいん食堂がっと
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円山茶屋さくら
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西郷山公園の管理(11-9-2)

旧山手通りの西郷橋横にある西郷山公園は目黒区が管理する公園なのだが、目黒区民の憩いの場とはいいがたい。このあたりで目黒区民の公園として親しまれているのは坂を下ったところにある菅刈公園だろう。旧山手通りに面した入り口は渋谷区に接しているから、急な坂を上がって来る目黒区の人より信号を渡って来る渋谷区の人の方が多くてもおかしくない。さらに、今年11月の蔦屋書店の開店や、来年春の渋谷ガーデンタワーの竣工により、遠方からの利用者が増えることにもなりそうだ。
西郷山公園は崖の斜面の植栽と見晴らしのよい原っぱからなるのだが、その原っぱの草が伸びていて入りにくいほど。朝はラジオ体操の会場になっているが、草が踏まれている形跡が乏しいので、中に入る人は余りいないようだ。
西郷山公園でこれほど草が伸びているのを見たことがないのは、たまたまその時期だったのか、目黒区の公園予算の関係なのかはわからない。いずれにしても、これからは草刈に予算を割くことは難しくなっていくのではないか。目黒区と渋谷区にまたがる住民のボランティア活動が期待されることになるのかも知れない。

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