地産地消の野菜(11-8-5)
東京の野菜畑が都心から遠くなったのはそれほど昔のことではない。松涛は明治になってからお茶の産地だったし、駒場にも畑が多かったという。東大駒場キャンパスは実験農場でもあった。少し離れた世田谷には麦畑が多かったのではないか。
農業が東京から遠くなっていったのは、戦争後の高度成長期に入ってからのことに過ぎない。農地が遠くなり、食の流通も食生活も変わった。
最近は産直野菜が人気のようだ。農園から直接消費者に届けるサービスが盛んになっている。東急本店内でも営業している「農家の台所」もその一つ。旧山手通りに面した南平台の「野菜レストラン&マルシェVege2」も同様のコンセプトによる営業だ。代々木公園ではイベントとして産地から野菜などの販売に来ることも多い。
農業産地で来訪者に道路に面した店で直売するというのもあるが、地産地消というのは生産地でそこの住民が消費するというもの。三鷹市の公民館前では、週2回、火曜日と金曜日の午前中に農家が畑で採れた物を並べて販売することをやっている。三鷹市内では畑の前での販売している場所も多く、そうした場所で買い物をする人は多い。
世界から食材を輸入して買うことができるようになってはいるけれど、地産地消の範囲でどこまで生活できるかを考えてみるのもよいだろう。渋谷近辺では無理としても、そんなことのできる場所に転居して、地産地消の生活をしている人もいそうである。
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